答えを言ってしまえば、ケースバイケース。
でも、それだと面白くもなんともないので、心理セラピストとして20年以上相談に乗って来た身としてアドバイスについて書いてみます。
だんだんと深い話になっていきます。
男女間にあるアドバイスあるある
女性からの相談にアドバイスは厳禁。共感が大切。
男性はアドバイスするのではなく、話をよく聞きましょう。
なんて話をよく聞きます。
物事を解決したいのではなく、共感してもらいたいという欲求があるという話です。
「そうだね」「君はどう思う?」「わかるよ」と答えるのが大事なんだと。
男女間でなくとも、話を聞いてもらいたい時はあります。
アドバイスがコントロールされているかのように感じるので、そんな時にはアドバイスよりも、話を共感しながら寄り添う姿勢が大事です。
人によっては、ただ聞くというのは、訓練が必要かもしれません。
相談する側も
- 話を聞いてもらいたいのか?
- アドバイスが欲しいのか?
- 一緒に考えてもらいたいのか?
リクエストをすると聞く側も準備ができるので良いですね。
アドバイスがいらない時
アドバイスがいらずに、自分の思考や感情を整理したい時に、ただ聞いてもらうことはとても有効です。
自分自身で答えを見つけたい時は、聞いてもらうことが重要になります。
気軽に「助けて」と言える人は良いのですが、自立をしている人は助けを呼ぶのが苦手です。
全部、自分で解決しなければと思っています。
人は自分の頭の中で考えているだけだと、思考がグルグル回り、混乱している状態になることが多いのです。
頭の中を整理するのに、ただ話を聞いてもらうことは役に立つことです。
ただし、人の話をただ聞くってとても難しいのです。
ただ相手の音声を耳で聞いていれば良いというものではありません。
会話の中で、人は退屈してくると、ついつい話したくなるのです。
ネガティブな感情を避けたくなるのが人情ですから。
ネガティブな感情を解消するためにポジティブだと思われるアドバイスをしちゃうんですよね。
話を聞くってプロの技だと僕は思っています。
アドバイスが欲しい時
僕自身がアドバイス欲しい時には、自分の中に答えがない時です。
精神世界では「自分の中に答えがある」と言いますが、これがすべてではありません。
- 自分自身がどうしたいのか?
その答えが自分の中にあるだけです。自分の感情や欲求は自分の中にしかありません。
解決策だったり、考え方だったり、具体的なことを知らないこともたくさんあります。
そんな時にはアドバイスを聞いたり、体験談を聞きたい時があります。
積極的に教えてもらいたい時があるのです。
それがアドバイスが欲しい時です。
ちょっとしたことでもアドバイスだったりヒントをもらえると次の行動に移すことができる時には有り難いですね。
クレクレ星人問題
アドバイスをクレクレと言ってくる人がいます。
こういう人とは縁を切れという人がいるくらいに問題になることがあります。
依存の状態になってしまっている人です。
アドバイスをもらっても行動に移さずに、アドバイスをもっとくれと言う人です。
これどういう状態かと言うとクイズみたいになるのです。
自分にとって都合の良い答えをクレということなんです。
そんなの知らんがな。
解決する気はなく、問題があることで周りの人から注目してもらうことが目的になってしまっています。
問題を本当に解決したい人は、もらったアドバイスをとにかくやってみます。
行動した結果、解決することもあれば、解決しないこともあります。
やってみて、こんな結果がでましたとアドバイスをもらった人に報告をします。
するとまたアドバイスをもらって次につなげていく人は本気な人です。
自分でもアドバイスをもらっても動けない時には、自分の本気さを確認します。
もし、動けないなら動けないと助けを求めることも重要かもしれません。
ただの知識を得るかのようにアドバイスを求めることは失礼になるかもしれないことを知っておきましょう。
アドバイスをもらうということは、相手の貴重な時間とエネルギーをいただいていることであり、有り難いことですから。
共感も時には邪魔になる
- わかります
- がんばってください
- 応援しています
そんな口先だけのこと言われても、心に響かない時があります。
口ではいくらでも言えるからなんて思ってしまいます。
正確に言えば、これは共感ではなく、拒絶です。
同じ言葉でも、使う人によっては、そんなように聞こえる時があるのです。
アドバイスも同じです。
- そんなことはわかっている。
- それをやっても解決しない。
- アドバイスをやろうと思ってもできない。
そう感じている時があるんですよね。
共感しているつもりで、共感されていると感じていないことがあるんですよね。
共感とはテクニックではないということかもしれません。
言葉よりも行動
そんな時に出会ったのが、相互支援という考え方。
その場ではアドバイスは禁止なんです。
アドバイスの代わりに何をするのか?
相手の問題に対して、自分ができる解決法を提案するのです。
行動を伴う解決法をいくつか提案して、相手がやってもらいたいことをするのです。
頭でっかちになりがちは言葉ではなく、実態を伴った行動が大事だということです。
これが問題です。
その問題はこうやったら解決するよ。
ではなく、
これが問題です。
僕が解決のために手伝うよ。
という能動的な方法です。
人は行動がすべて
長年、心理セラピストとして人を観察してきてわかったことは、人は行動がすべてだということです。
言葉は嘘をつくことができます。
言葉を使うからこそ人は思考ができ、目に見えない概念を考えることができることで、人類が発展してきた歴史があります。
言葉があるから物事を認知できるということです。
嘘は人に役立つこともあれば、害をおよぼすこともあります。
人の正直さはどこになるかといえば、行動なんです。
行動は嘘をつくことができません。
嘘の行動ができる人は詐欺師や俳優になる才能があります。
俳優さんの演技って嘘ですから。
人を助ける時に大切なのは行動です。
このことは覚えておきましょう。テストにでます。
まとめ
アドバイスをもらう側
- 自分の状態を自覚しましょう。話を聞いてもらいたいのか、アドバイスが欲しいのか。そして相手に伝えることをしてみましょう。
- アドバイスをもらったら実行に移しましょう。行動した結果を相手に伝えましょう。
- クレクレとアドバイスをもらうだけだと信頼を失い関係性が壊れる可能性があることを知っておきましょう
- アドバイスをもらうということは、相手の貴重な時間とエネルギーをもらっていることだと自覚しておきましょう。
- アドバイスをもらったらありがとうとお礼を言いましょう。
アドバイスをする側
- 相手が何を望んでいるか確認しましょう。話を聞いてもらいたいのか、アドバイスが欲しいのか、望んでいることを確認しましょう。
- 相手の話を聞くって実は難しいということを知っておきましょう。
- 聞くだけでもなくアドバイスをするだけでもなく対話が重要です。
- アドバイスをするよりも、解決するために自分にできることを行動することのほうが価値があることを知っておきましょう。
- 相手から反応がなくて怒ったり悲しくなった場合、それはニーズであり愛ではないということを知っておきましょう。ニーズとは自分が感謝されたい欲求からアドバイスをしているということです。
振り返り
アドバイスについて、色々と考えて来たんだなぁとしみじみと思っています。
読んでくれてありがとうございました。
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答えを教えるな、
自分で気づくように
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います。
診察では答えを教え
ぱなしですね。