老害という言葉をよく耳する。
これは今にはじまったことではなく、昔から言われている言葉だ。
一番最初の老害っていったい誰だったのだろうか?
誰もが年をとっていく。
誰もが死ななければ老人になっていく。
これは定められた運命だ。
老害ではなく老役になる組織を立ち上げようと企画して、
先輩方々から様々なことを言われる自分の姿を想像してしまい、
できなかったという話も聞いた。
老害がいなくなる方法はひとつしかないと考えている。
それは、自分が老害にならないということ。
ただ、それだけだ。
自分が若者だった時のことを考えればいい。
それを忘れないことだ。
若い良さのひとつは経験がないこと。
経験を積み重ねることも価値があるのだけれど、知らずに失敗することも重要。
失敗しないようにと世話を焼きたい気持ちもわかるんだけど、失敗する権利もある。
それが経験のひとつとなって、人生の糧になるかもしれないからだ。
自分自身のことを考えると先達の人たちの言葉を聞いてこなかった。
説教じみた話は聞いていて、つまらないからだ。
人の話を聞きたくないんだけど、人には話したいと思ってしまうのは人間の性か。
老害にならないために何できるのか?
質問されたら答えればいい。
それ以外はニコニコと見守るのが大事。
ただ、それだけなんだ。
質問されるくらいに後輩たちに信頼されることも大事。
お互いに対等な関係性を作ること。
慕われるような存在になることが大切なのだ。
上下関係の関係性を作り、無理矢理に話をきかすのとは違う。
この状態って誇らかに勘違いしやすい。
実るほど頭を垂れる稲穂かな、ということだ。
老害を無くそうというのは、コントロールすることでもある。
先輩方のことを否定することになる。
これはある意味で、失敗に終わることになる。
年上が年下をコントロールするのか、年下が年上をコントロールするかの戦いになるから。
コントロールの戦いは政治的な意味合いが強くなって結局は数の論理に支配される。
お互いが、相手への期待を手放すことができるのが理想だ。
年下立場では「はい」と話を聞いて起きて自分が好きなようにやることが大事であり、年上の立場では暖かく見守るのが大事だということかもしれません。
世界は少しずつよくなっている。
先人たちがいるから今があり、自分たちがいるから未来がある。
相手に感謝と尊敬ができれば、もっと世界はよくなっていくと僕は信じている。
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