写真の情報って、文字情報よりも膨大なものがある。
実家に帰って、自分のアルバムを見て驚くことがあります。
自分の趣味嗜好だったり価値観だったりが写真には写っています。
あぁ、あの頃と変わらねぇなぁ・・・先端系好きだなぁと。
そんなことを思った話です。
これは自分でも驚いたことなんです。
で、その写真はこれなんです。
86年の写真だから、34年前の写真ですね。
槍ヶ岳に登っているということは、高校2年生のワンゲルの夏合宿。
しかもこの時は部長でした。
ツッコミどころ満載です。
なぜ、Tシャツに短パンなのか?
山の常識を考えると長袖長ズボンというのが常識。
日焼け対策もあるし、虫刺されや転んだときの危険があるから。
ベテランさんから「けしからん」と言われても仕方がない服装です。
快適に延々と登った記憶があります。
なぜ、ユニフォームを着ていないのか?
確か俺、部長だったよね。
部長自ら部のアイデンティティでもあるユニフォームを着ていない。
えんじ色の長袖シャツに、ニッカボッカでした。
多分、部員たちはほとんど着ていたような気がします。
僕も一応は持っていっているんじゃないかな。でも着ない(笑)
僕なりには、暑さ対策で軽装のほうが良いと思っていたし、日焼けも普段から肌を露出して鍛えていれば問題はなく、何よりも軽くて楽に登れると考えていたんですよね。
装備を軽くすればするほど安全度が増すと考えていたのです。
30年後の今現在で新しい登山スタイルとしてファストパッキングとか言葉として定義されていたりするんだけど、今でも伝統的な考え方が強いみたいなことに驚きを感じています。
自分なりに仮説を立てて検証していく姿は今でも変わっていません。
そして、ユニフォームに関しては、なぜわざわざダサい格好をしなければならないという反抗ですね。自分らが好きなウェアを着ればいいだろうし、共通にしたいならカッコ良くすればいいのにと思っていたのでした。
この時の夏合宿。
上高地から槍ヶ岳の往復でした。
前年は横尾にベースキャンプを置いて蝶ヶ岳に行ったりしたはず。
はずというのは、僕はこの時期には不参加で東海道を歩いていた。
顧問には「槍から北穂まで歩きたい」と交渉したんだけど、高校生には危険という判断で妥協で槍ヶ岳になった。
僕的には、夏山JOYという普通の人たちが登る雑誌のモデルコースだから大丈夫という判断だったのだけれど、却下になったのです。
その翌年の後輩たちは、涸沢をベースに北穂から奥穂へ。さらに前穂まで行ったのかな。
高3だったのにも関わらず参加して高山病になったのは良き思い出です。
高山病の原因は早く登りすぎたからだと思っています。
団体行動をとっていた記憶がない・・・単独か後輩少数でとっとと登ったような。
ひどいな俺。
山で採点して争うという意味がわからなかったので、国体とかある連盟みたいのにも入ってなかったなぁ。
自分が正しいと思った事を突き詰めていくことが、全く変わってないです。
これは生きづらい部分もあるんだけど、同じだなぁと苦笑いです。
このブログを書こうと思ったのは、メンターから「伝統に従うのではなく、自分なりの仮説がちゃんとあったんだね。」と言われた事が発端で、色々と記憶がよみがえってきたからです。
いやぁ、過去の自分を振り返るのも面白いものです。
その中に今を生きるヒントが隠れていたりしますから。
自分の気質を知り、それを生かす事を考えるのがオススメです。
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