人は思考を生きている。
現実を見ていると思いがちなんだけど、実際には思考というフィルターを現実だと思い込んでいる。
これは人の数だけ現実があるということなんだ。
このことを教わり、腑に落ちた時の衝撃といったら・・・
思考のすごいところは、否定ができることだ。
これは言語を使うようになってからできた概念だ。
動物たちを見ていると今を生きている。
怪我をしても、そんな怪我を受け入れてただ生きている。
イヤだとかダメだとか思っていない。
それができるのが人間なんです。
つまり否定は空想なんです。
今がイヤだというのは、今を受け入れていないということ。
最高の状態を空想して、それと比べてイヤだと感じている。
つまり現実を否定して、空想を肯定したいと思っている。
すごい高度なことを脳はしているのです。
心理学的にいうと、イヤなことって自分のシャドーだと言われています。
つまりは自分の中に光があれば影があるということです。
影の部分とは否定していること。
シャドーは自分の中にある影の部分です。
自分の嫌いなところ
人には言えないこと
絶対にやりたくないこと
これが自分の影になっていることが多い。
僕ら心理セラピストの仕事は、影に光を当てること。
それによって、気づきや癒しが起きることがあるのです。
影に光があたれば、影は影ではいられません。
何か別の何かに変わっていきます。
否定の中に活があったりするのです。
否定を肯定に変えてみる。
新しい自分に出会えるかもしれません。
僕にとって、絶対的に嫌いだった走ること。
学校でみんな同じ距離を走らされて嫌いになった。
でも大人になって、人によって体力差があるということがわかり、同じ距離ではなく、同じ時間を走れば良いとわかって、考え方が180度変わった。
走る喜びを知り、さらに今では走ったり漕いだり歩いたりを楽しんでいる。
苦行としての走ることではなく楽しむためにも走れることができている。
あなたは、何を否定していますか?
もしかしたら、そこに答えがあるかもしれません。
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