他人のことは適当に褒めていればいいんです。
そうすれば相手はゴキゲンでいれるでしょう。
そんな言葉を聞いて考え込んでしまいました。
メンタルトレーナー上田正敏です。
これ3つの視点からマズイなと思ったのです。
これっていわゆるご機嫌取りです。ご機嫌取りをしているとどんどん自尊心が傷ついていきます。嘘をついているので正直な自分が何かわからなくなっていきます。関係性においてもどちらが上でどちらが下かという権力構造に囚われていきます。
この言葉を他人に言うということは、言われた人もその人の言っていることを信じなくなります。だって、他人の嘘を言っていればいいんだよと言っているということは誰にでも嘘を言うことと同じこと。誰かに接する態度は、誰にでも接する態度と同じです。褒めても貶しても信用を失っていきます。私を信用しないでと宣言しているようなものです。
まぁ、この2つは起きることなんだけど、僕が一番思ったことは、相手に嘘を付いてまでも褒めなければならない環境にずっといたのかということ。人がその振る舞いをしているには必ず理由があります。過去の経験が今の振る舞いを決定づけています。なんだか切なくなりました。
相手に気に入られようとしてご機嫌取りをすることは危険なんです。相手をどうとも思っていなくてもご機嫌取りをすることも同じです。
嘘を言うって、人間の脳が高度に発達しているからできること。小さな子供の嘘が可愛く見えるのは、嘘だとわかっているから。これがどんどんと知恵がついてくれば嘘が嘘とわからない嘘をつくようになります。嘘って整合性をとるためにあらゆることを嘘に合わせないとバレるのです。脳をフル回転させなければ嘘をつくことはできません。
小さな一つの嘘のために、大きな嘘をつかなければならないことになることがあります。
嘘は他人の信用を失くすだけでなく、自分への信用も失くすことになります。
そんな自分に自信が持てるでしょうか?
自分らしく生きたいなら正直になることです。
自分にも他人にも。
それが一番楽でもあるんですよね。
正直になると、嘘を言っていた時の友人知人の総入れ替えはあるかもしれませんが・・・
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