リーダーシップについて感じて、考えて、実践する機会がありました。
僕にとってリーダーシップもライフワークのテーマのひとつです。
僕がリーダーシップをとるというのではなく、グループの一員としてリーダー役をリーダーにするという試みをしました。
メンタルトレーナー上田正敏です。
「役割が人を育てる」という言葉がありますが、これは嘘です。
例えば、リーダーという役割を与えられても、リーダーにはならないんだという経験をしました。
その原因は、本人にリーダーの自覚がないということだという仮説を立てました。
だって、リーダーなのに、グループに全く意識を向けていないで、自分の内側を見ているだけなのだもの。
そうすると面白いもので、グループのリーダーの質を持った人が代わりにリーダーシップを発揮します。
リーダーになった人は、実質的にリーダーの座から降ろされることになります。
誰がリーダーかを見る時には、依存的な人を見ているとよくわかります。
依存的な人は、誰に頼るかを本能的に知っています。
リーダーには依存をしますが、リーダーではない人には依存しません。
その代わりに何をするのかと言えば、なめた振る舞いをします。
つまり、リーダーの言うことを無視するということです。
自立している人は、自分を律することができるので、リーダーの振る舞いや態度によって、自分の振る舞いを変えることはありません。
むしろ協力的な振る舞いをします。
ステキなあり方をしています。
動物の群れを見るとよくわかります。
群れはリーダーがいるから成り立ちます。
そして順位づけをしていて群れは統率されます。
群れのリーダーをアルファという呼び方があるのですが、このアルファ気質を持っている個体がリーダーになります。
犬の世界では、このアルファ気質を持っている個体は少ないそうです。
人間に飼いならされた家畜の側面があるからです。
人間がアルファの存在であることで犬は落ちつくそうです。
犬がアルファだと勘違いすると、関係性が崩壊してしまうのです。
人間にもアルファ気質が強い人はもちろんいます。
リーダーが似合う人はいるのです。
僕は人はすべての要素を持っていると思っています。
つまりマザーテレサからヒットラーまで、様々な気質を持っていると考えています。
なぜなら人は演じることができるから。
もちろん、リーダー気質が強い人と弱い人はいるけれど、全く資質がない人はいません。
僕のこの仮説が本当なのか、色々と試してみました。
リーダーの自覚があるのか、それともないのかを観察していると、全くないので、自覚は本人の選択によるものだという結論になりました。
外部からはどうすることもできません。
本人の自由意志による選択が自覚を促します。
それには、気づきが必要です。
その気づきが生まれるためには、今までの経験してきた中で、自分がリーダーにはなれないという否定的な思い込みや、リーダーは自分には関係ないと回避している問題を解決する必要があります。
これは本人の意思が必要であり、時間も必要です。
リーダーがリーダーの役割をしないので、チームは崩壊気味です。
リーダー気質を持ったフォロワーの人たちのフォローだけでは、統率はとれないものですね。
チームとしての仕事はできるけれど、方向性が定まらない落ち着かない感覚です。
一貫性や高潔さがないのです。
リーダーシップがない人はないという結論をだしてあきらめました。
そうしたらですね、最後の最後に直感的に閃いたのです。
配置だ、と。
マインドメイク講座を受けてくれる人はわかることなんだけど、人間関係って距離と方向で現すことができます。
見えない世界を見える化することができるのです。
リーダーをリーダの配置にしてみたらどうなるのかと。
最初は、リーダーは一番隅っこみ隠れるようなポジションをとりました。
いやいやそこじゃなくて、真ん中にいきましょうとさりげなく誘導しました。
体はブレブレで挙動不審になりセンターから逃げようとしています。
逃げられないように横に着きました。
そうしたら反対側にサブリーダーが自然と立ち、リーダーはリーダーのポジションであるセンターから動けない状態になったのです。
そうしたら、いつもはサブリーダーがリーダーのような振る舞いをしていたのですが、一歩引いた振る舞いに変わりました。
そして、リーダーはリーダーの振る舞いをしたのです。
本人の自覚も大切ですが、物理的なポジションも重要です。
判断基準である依存的な人たちもリーダーをリーダーとして見ています。
無意識の世界はすごいなと改めて思いますね。
舞台を考えるとよくわかります。
カーテンコールで、主役が端っこにいたら気持ち悪いでしょ。
主役はセンターにいるべきなのです。
それが演者も観客も落ち着くポジションなのです。
センターにいたら主役になるのです。
無意識的なんだけどね。
あとは真のリーダーになるには自覚が必要かと。
リーダーのポジションにいなくても、チームやグループが活性化するためにできることは研究しています。
一参加者でも大きな影響を与えることはできるのです。
これは影のリーダーシップ論になるのだろうか。
ステルス・リーダーシップ。
誰もがリーダーになれると確信した経験でした。
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無意識の希望を実現させます。
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