心理セラピーは、記憶を扱う仕事です。
セッション・ルームやワークショップなどの場で、起きている問題を扱うことはありません。
つまり、今ここで起きていることではなく、過去であり、どこかで起きている問題を扱います。
それは記憶が深く関係しています。
プロセラピストの上田正敏です。
人間がこの現実をどのように認識しているのか?
人間が過去をどのように記憶しているのか?
これ科学的にわかっていることは、まだ少ない分野です。
脳が関係している。
海馬が関係している。
神経細胞が関係している。
と様々な分野で研究は進んでいます。
でも、まだまだわかっていないことは多いのが記憶です。
時間の認知もまだまだわかっていない分野です。
SFなどの題材にもなっていて、可能性に満ちています。
僕ら心理セラピストは、科学的には仕組みはわかっていないけれど、こうやったら上手くいったよという結果を頼りに様々な技術が確立されています。
記憶される時に、情報の重み付けがされています。
見たもの、聞いたもの、触れたもの、匂いや味・・・
五感で感じたことをすべて記憶しているわけではありません。
感情によって重み付けがされています。
感情によって、何を記憶するのかが違うということです。
同じことを体験しても、それぞれ覚えていることが違うのは、その人の過去の経験からの知覚の違いがあるからです。
脳が記憶することを取捨選択しているということです。
記憶というものは、思い出すたびに再構築されていると言われています。
つまり、思い出すたびに書き換わっているということ。
思い出は美化されていることもあるし、また全く違っている場合もあります。
匂いや味を感じることで、原体験の風景が思い出されることもあります。
感覚的な刺激から記憶が呼び起こされたりすることもあります。
すっかり忘れていたことが鮮明に思い出されることがあるのです。
記憶とは何でしょうか?
自分が今日、明日を生きるのに邪魔になる記憶は変えたらいいのです。
記憶を変えるとは、事実を変えるということではありません。
事実は事実です。
起きてことを起きていないことに変えることはできません。
何ができるのかといえば、認識を変えることです。
起きたことから何を学んだかを変えることはできるのです。
人は出来事に意味づけをしています。
その意味づけを変えることはできるのです。
「親にあの時に叩かれた。ひどい。親のいうことなんか聞くもんか!」
この事実は、親が自分に触れたということ。
叩かれた、ひどい、親のことなんか聞くもんか、というのは意味づけです。
あの時に、親は叩こうとしたのではなく、助けようとしたんだな。
あの時に、親が叩いたのは、自分が危ないことをしたからだったんだな。
あの時に、親の言うことなんか聞くもんかと決めたけれど、それはやりすぎだったな。
などなど。
これは洗脳とは違いますので、クライアントさん自身が本当に思ったことしか変えることはできません。
セラピスト側が無理矢理に記憶を変えるということはできないのです。
これは人間が持つ選択の力です。
映画で記憶とは何かを考えてみるのもオススメです。
【講座】
■大阪心理学講座
http://www.yoriyoku.com/oosaka/
■東京心理学講座
http://www.naturalmedical.org/quantumKinesiology.html
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