大阪でコーチングセラピー講座「カウンセリング編」を開催しました。
セラピーの技術や考え方を日常に活かすために使えるように講座を設計しました。
誰もが自分の今までの経験と講座での体験が混ぜ合わさって、新しい気づきが生まれたようです。
初めての方からベテランの方まで良かったと言われてホッと胸を撫で下ろしています。
プロセラピスト上田正敏です。
聞くことって、受け身の感覚を持っている人が多いかもしれません。
なぜなら、ぼーっとしていても耳に音が入ってくるから。
これはカウンセリング的には「聞く」という行為ではないのです。
実際にぼーっとしている時って耳には音が入っているかもしれませんが、何の音が聞こえているか意識ではわかっていません。
ひとつワークをしてみましょう。
今、どんな音が聞こえていますか?
数えてみて下さい。
鳥の声、キーボードを叩く音、電車の音、風の音、飛行機の音・・・
目をつむって聞くことに集中して下さい。
車の音、冷蔵庫の音、パソコンから聞こえてくる音、自転車を漕いでいる人、運送屋さんの荷物を運ぶ音、違う鳥が来た、椅子が軋む音、自動車の音・・・
聞くことに意識を向けると聞こえてくる音が増えて来ます。
つまり、聞こうと意識しないと聞こえないということです。
人間の脳って、さぼることが大好きですから、すぐに手を抜きます。
音が聞こえていると脳が処理をしなければいけないので、耳の回路を遮断して聞こえないようにします。
子供の頃に大人に怒られている時に、都合性難聴になったことありませんか?
人の話を聞いちゃいないということです。
人との会話もそうなんです。
ほとんどの人は聞いているのではなく、次に何の話をしようか考えたり、どんなアドバイスをしようかと考えたりしているのです。
人の話を聞くよりも、自分の話をするほうが優先になっています。
人間関係を円滑にしたいなら、話すことよりも聞くことに集中したほうがいいのです。
相手が気持ちよく話せるように、聞き方のお作法があります。
うなづき、あいづち、おうむ返しの3つの技術があります。
今回のセミナーでは、これができるようになるために、筋トレのように、話を聞く実習をしました。
話す内容も自分自身の生活全般をトータルで見直すような有意義な質問を使ってです。
僕も実習に入らせてもらったりもしたのですが、これが良かった。
自分についている嘘を発見したり、本当に欲しいものが何かがわかったりしたのです。
話すことで自分がわかるようになります。
人は言語化できていないことは、わからないのと同じことです。
わかっているつもりになっていることって、実は全くわかっていないのです。
わかるとは言葉になっています。
そして、相手に伝わるような言葉になっています。
相手に伝わらなければ、わかっているつもりになっているということ。
カウンセリングって、このわかっているつもりを、わかったに変えることだともいえます。
優秀なカウンセラーは、クライアントが自分自身で考えついたと思わせるのがとても上手い。
クライアントの思考を邪魔しないということです。
自分の頭で考えるお手伝いをさりげなくしているのです。
これが聞けるプロのカウンセラーさんなのです。
僕の感覚ではこのレベルになるのに10年の修行が必要です。
カウンセラーの技術はもちろん、どのような生き方をしているかが鍵を握っています。
誰かからの反応で生きているのではなく、自分から行動を起こしていけるかが大事です。
ここでも受け身な行動ではなく、積極的に行動することが大切になります。
聞くことは、積極的であり、能動的であるのです。
話し手の話を聞き手は変えることもできるのです。
話し手も聞き手も対等の関係であり、聞き手のほうに選択権があります。
聞いていない人に話せる人はほとんどいません。
これができる空気の読めない強者はたまにいますが、そのうちに誰も話を聞いてくれなくなります。
人の話を聞かないでずっと話している人は、自分が聞き上手だと勘違いしていたりもします。
聞くことと話すことが同じくらいの時間かストップウォッチで測ってもいいかもしれません。
ただ話を聞くことって、相手を信頼することでもあります。
相手を信頼できないからアドバイスをしたくなる。
答えは相談者の中にあるのです。
今回の実習では、様々な聴き方を練習しました。
エクササイズと同じなので「これは意味があるのか?」とか「使いづらいのになぜ?」とか思ったりしたかもしれません。
実践の美しいカウンセリングスタイルをやっても実力はつきません。
ひとつの技術を拡大して使うことで、その技術に意識がはじめて向きます。
普段自分がどのように話を聞いているのか?相手がどのような言葉を言っているのか?自分の聞く態度はどうなのか?相手の話したり聞いたりする態度はどのようなものなのか?
意識が向いたところだけ改善することが可能です。
講座が終わった後に日常で学ぶことがとても多くなります。
意識できていなかったことが、意識できるようになると、日常が変わります。
自分が変わったと感じる時もあるし、周りが変わったと感じることもあります。
講座が終わった後の日常の中において、自分を感じることで、講座を200%活用することができます。
聞くことは人生の一般教養です。
学校では習わない重要なことのひとつです。
これができるかできないかでその後の人生が変わります。
それくらい重要なことだと思っています。
聞くことの奥深さを感じていただければ嬉しいです。
そしてちょっとでも実生活で活用してくれたらいいな。
次回は6月10日はキネシオロジー入門。
体と心をつなげていきます。
体を通じて自分を知る体験をしていきます。
頭で考えていることと体で感じていることは違う場合があります。
その時にはうまく物事が進んでいないかもしれません。
なぜなら混乱している状態だからです。
前日には大阪で個人セッションもしています。
深掘りするなら個人セッションがオススメです。
安全安心の空間で、ゆっくりと自分と対話ができます。
■大阪心理学講座
http://www.yoriyoku.com/oosaka/
■東京心理学講座
http://www.naturalmedical.org/quantumKinesiology.html
■フリースタイル上田夫妻公式ページ
個人セッションはこちらのページを
http://www.yoriyoku.com/
■自分らしく生きるライフチェンジプログラム
約半年間、人生を変えるために伴奏するコースです。
http://www.yoriyoku.com/LifeChangeProgram.html
■ワクワクを発見し好きなことを仕事にするソース・ワークショップ
http://www.yoriyoku.com/source/