医学と医療

医学と医療は違うという話を聞いて調べてみました。

この単語は僕にとっては同じもので違いを考えたことなかったです。

何が違うのでしょうか?

 

メンタルトレーナー上田正敏です。

僕が耳にした話では、

医学=科学

医療≠科学

科学とは測定可能であり観察できる根拠をベースにして考えるのが原理原則だそうだ。

ということ。

 

僕自身は「医学=科学」と定義していません。

科学とは、何時でも誰でも何処ででも同じ結果がでるのが科学と定義しているからです。

物理化学を専攻していたので、科学とはこうだと思っているのです。

生物学に関しては、複雑な要素が多すぎて科学的に説明するのは困難であると考えています。

医学は人間の命に関することを研究している学問であり、人を治すためにあるものだと認識しています。

 

疑問に思ったら調べることが大事です。

僕は、まず辞書を引きます。。

医学(medicine、medical science)
生体の機構を調べ、生体の保健や疾病・傷害の診断・治療・予防などについての方法を研究する学問。大きく基礎医学・臨床医学・社会医学に分かれる。

医療(medical treatment [care])
医術で病気を治すこと。

医術(the medical art; medicine)
病気や傷を治療する技術。

科学(science)
一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動。また、その成果としての体系的知識。研究対象または研究方法のうえで、自然科学・社会科学・人文科学などに分類される。一般に、哲学・宗教・芸術などと区別して用いられ、広義には学・学問と同じ意味に、狭義では自然科学だけをさすことがある。

調べたらよくわからなくなりました。

 

人によって言葉はどのように定義するかで変わってきます。

言葉の定義をしてから議論しないとズレていく可能性が高い分野です。

 

医学とは学問である。

仮説検証をして学問的に体系化されていることに使われています。

エビデンス(医学的根拠)があるとは、仮説検証されたものであるということですね。

ただ、学問というものは、学説が沢山あって、多くの専門家が支持されているものが正しいとされています。

つまり、AはBという学説もあれば、AはCだという学説もあることです。

学会などで議論されたりすることで、常識的にどの学説が正しいかは変わることがあります。

理由を証明しているのが医学と言ってもいいかもしれません。

 

では医療とは何か?

辞書を引いてわかったのはアートである要素があるということ。

科学のように誰でも同じというのではなく、芸術のように誰もが違うという要素が含まれるこということ。

科学的に証明されていないかもしれないけれど、病気や治療する技術を使うということ。

 

辞書で定義が曖昧ならgoogle先生に頼ってみます。

医療と医学の違い
医学は科学である。しかし、医療は科学ではない。ただ、客観的に集積された証拠に基づく医療(EBM)は、限りなく科学に近づくことができる。それでも病状把握の正確性、過去に報告された論文の評価、個体間較差を考慮すると到底、科学にはなり得ない。一+一=二にはならないのが医療である。
http://www.med.or.jp/nichinews/n110805i.html

医療と医学の本質的な違い
医療を科学として扱おうとする前提をつくったのは誤りです。医学はテクノロジーですから、そのほとんどは科学の領域です。しかしそれは医療を支えるひとつの手段にすぎません。医療は生きることそのものを扱うのですから、そのほとんどは科学ではないのです。
カバーする範囲となれば、医学に比べて医療のほうが、ずっと広大なのです。それなのに少なくても日本の医療の中では、医学がすべてであるかのような錯覚がまかり通っています。医療のほとんどが医学で占められてしまったのです。
現代の便利で快適な物質的生活。それは科学の恩恵として素直に感謝するとして、人間らしくのびのびと生きることのほとんどは、科学とは関係のないことです。しかしそれが病気というステージに入った途端に、科学、科学と言われて右も左も壁で仕切られ、文字通り八方塞がりで、窮屈そのものです。
http://vitalmore.co.jp/integrated-care.html

 

次に紹介するのが一番納得した説明かなと。

II.医学とは?

皆さんは、学問としての医学(Medical Science、看護学・福祉学を含む)を学んだ後で、医療者として医療に携わることになります。その意味では、「医」の中心は確かに医学(看護学・福祉学を含む)です。

しかし、医学が他の自然科学と基本的に異なる点は、「人間を対象とする学問」であるという点です。

人間は精神を持ち、その精神が肉体と密接に関係しているために、自然科学のように物質を対象とした学問より複雑にならざるを得ないのです。したがって「医」とは、病める人(病者、患者)、つまり精神を持った人間を癒すことに関連する領域の全てを包含することになります。しかも病気の予防や健康一般に関する問題までも取り組む幅広い範囲を意味する言葉です。

治と治癒の違いは何か?(治すだけではなく、治して癒すのが治癒です)

医学も同様に病める人を癒すことができるようになるために学ぶべき学問ということになる。
www.hoku-iryo-u.ac.jp/~mkobaya/kobayashi/…to…/医学原論講義ノート1.doc

ここにあった図が良かったので作成しなおして提示します。

この図はわかりやすいですね。

僕の中では腑に落ちました。

医者と代替医療者の区別は社会学的なものだと考えるとわかりやすいかもしれません。

 

すみません。今回は全く結論がでません。

医学と医療の違い。

医者と医者でない人の違い。

科学と商売の違い。

切っても切れない大きなテーマでした。

ちょっと考え続けます。

 

 

 


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