劣等感が世界を暗くする

誰かを褒めると誰かが傷つく。

そんな光景を見た。

いったいどうしてなのだろうか?

 

メンタルトレーナー上田正敏です。

人間が物事を理解するためにするのが比較です。

何かと何かを比べることで、世界を見ています。

 

絵を書くとわかるんだけど、色の違いの境界線をみて、輪郭を描きます。

似顔絵で線を書くけれど、顔に線はひっぱってないのです。

今見ているパソコンかスマホも空間との間に線をひっぱって絵を描きます。

その線を見て物事を認識できるようになっています。

 

自分の才能を探そう、強みを探そう、長所は?、欠点は?

すべて他人との比較です。

 

学校時代にたくさん受けたテストもそうです。

テストができたとか、できないとか、誰かとの比較です。

平均点や偏差値なども比較を学問的にしたものです。

 

A君「B君は、すごいですね。」

B君「そんなことないよ。」

C君(やっぱり僕はB君と比べてダメなんだ。)心の声

 

ということが起きます。

A君は、B君とC君を比べていないかもしれない。

でも、C君はB君と比べられていると感じることがあるのです。

いや、比べていることもあるかもしれませんが。

 

A君が先生、B君とC君が生徒だった場合には、A君は権威者になりますので比較されたと感じることがあります。

そしてC君は落ち込みます。

さらには、「A君に嫌われているんだ」と思うかもしれません。

 

これ何が問題なのでしょうか?

 

C君の劣等感です。

劣等感が強い人は、常に誰かと自分を比べていて、自分は劣っていると感じています。

優越感を感じている人も同じです。

ただ優越感を感じている人が幸せかというとそうでもありません。

優越感とは劣等感の裏返しだから。

 

他者と自分を比べているということは、競争をしているということ。

時に競争は心が削れていきます。

そして、自分は負けていると感じた時には、大きな心の傷を負うかもしれません。

 

劣等感を持っている人は、内なる裁判官が自分の中に常にいます。

裁判官はいつも誰かと自分を比べて、判決を下しています。

優れているのか、劣っているのか・・・

ほどんどの場合は、劣っていると感じるのが劣等感です。

 

劣等感を感じている人の世界は暗く見えます。

優越感を感じている人の世界は明るい装飾をした暗さがあります。

 

比べることをしている自分に気づく。

もし、気づけたら比べることをやめる。

もし、やめることができなければ、いつ?誰?と何?を比べていたのかを思い出してみることです。

最近かもしれないし、思春期の頃からもしれないし、幼い頃からかもしれません。

 

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