都立武蔵中学にワークショップに進行役でいきました。
13歳のハローワークのワークショップとこれからのAI時代に未来の社会に起きるであろうシンギュラリティについても考えてもらうものでした。
AIはartificial Intelligence人工知能。
2045年にコンピュータの性能が人間の脳を超えて技術革新のスピードが無限大になると言われています。
農業革命、産業革命に続く情報革命が起きるのではないかと予想されています。
メンタルトレーナーの上田正敏です。
この仕事はとても楽しかったのです。
僕は理工学研究科電子工学専攻(Science and Technology)を修了しています。
最新のテクノロジー好きなのです。
しかも人工知能は研究していた分野です。
最近はアートとメディカルの分野に夢中になっていたので、サイエンスブームの再燃です。
新しい知識をアップデートするために本を読んだり映画を見たり、ワークショップの編集構成をしたりと実作業で20時間、構想30日くらいを費やしました。
オススメの本を紹介しておきます。
今やっているブレードランナー2049もオススメです。
映画などのSFはアートの感性を持った人の世界の未来予想図です。
自分が好奇心を持って好きなことをするのは苦になりません。
もっと知りたい、これを伝えたいという欲求が強くなっていきます。
当日の朝まで修正を繰り返し、自分が納得する資料を作りました。
僕のセミナーやワークショップを受けてくれている方は知っていることですが、僕自身は、パワポ(Keynote)やプロジェクターは使わないのです。
個人所有でプロジェクター持っているし、パソコンにはもちろん入っています。
会社員時代にはパワポで資料をかなり作り込んだし、起業してからもセミナーもパワポでやったりしていました。
ある時に気づいたのです。
セミナーやワークショップって舞台なんだなと。
プロジェクターの画面を見たいのか?
それとも講演者を見たいのか?
僕は後者だったのです。
プロジェクターの画面を見ていると、眠くなるだけです。
僕はつまらないと寝てしまいます。
情報を伝えるだけなら本を読むのが一番の学習方法です。
講演というエンターテイメントを見たいのです。
理由は、その人の想いも伝わるから。
人は感動しなければ行動するまで影響を受けません。
文字情報では伝わらないものが、講師本人が表現しているのです。
イーラニングなど映像もいい線までいくのですが、実際に会って話を聞くほど伝わるものはありません。
むしろ言語のみならず非言語が鍵を握っているのではないかと思います。
心から伝えたい時にはその人の熱量が鍵を握ります。
パワポは残念ながら言語情報だけになりがちだし退屈になりやすいです。
もちろん効果的に使えばパワポは最強のサポーターになります。
パワーポイントに使われている人のセミナーはつまらないので、パワーポイントを効果的に活用している人のセミナーは面白いのです。
最初にTEDを見た時には衝撃でした。
自分が心から伝えたいことを伝えるならこれだと確信したのです。
人から人に伝えるには、顔と顔を付き合わせるしかないのだと。
顔と顔の間に資料をはさむとブロックされます(笑)
メモをとるのも必要最低限です。
セミナーを聞きながら書くことができるほど人間は器用にはできていません。
大事なことがこぼれ落ちてしまう気がしています。
だって、メモ取ってない人のほうが成功している人が多いのだもの。
ノートを書くのは休み時間です。
あぁ休み時間は交流の場だからセミナー終わってからですね。
学生時代には不向きな学習法かもしれませんが、30歳を超えたらこれが効果的だと思っています。
サイエンス脳とアート脳。
僕は企業の研究所に勤めていました。
研究上は技術を研究して、その技術を使って何か新しい価値を産み出せないのかと考えて行きます。
研究開発をしていて、自分たちが研究した技術というテクノロジーに固執してしまい、目的を達成しづらい状況に何度もでくわすことがありました。
これを使うよりもあれを使った方が欲しい性能が手に入るのにと思うことがありました。
サイエンス脳は過去の延長上に未来を作ろうとします。
アート脳は、目的が一番の最優先になります。
そのためにどんなテクノロジーを使うのかを考えます。
つまり、未来を思い描いてそれに必要な技術を集めて、理想を叶えようとします。
サイエンス脳は技術優先であり、アート脳は目的優先となります。
これ、どっちが正しいとか間違っているのではありません。
その人の好みであり、どちらも必要な思考法です。
理想は2つの方向性から見ることです。
時には技術を捨て、時には理想を捨てる必要があるかもしれません。
自分が一番納得する形にすることが大事なのです。
今回、改めてワークショップをしていて興味ふかいのは、同じプログラムを3人の進行役が別々のクラスで実施したこと。
講師の個性がでるのです。
サイエンス思考で講座を作る人、アート思考で講座を作る人。
振り返りであーすればよかった、こーすればよかったと話をしたのですが、これはほとんど無駄だなと思ったのです。
僕はどんな講座もその時のベストだと思っています。
ここが良かったというのを真似すればいいだけなんです。
つまり良いところを盗むのが大切なところ。
なぜ、その方法を選んだのかの種明かしを聞くのも役立ちます。
行動に現れるのはほんの一部。その裏にある思考や感情を聞くことはとっても大事なことですね。
自分が感動したら採用すればいい。
いくら真似したって、自分流にしかなりません。
自分がダメなところはダメなところです。
そこは潔くあきらめる。
他者の良いところを取り入れてマネをしていけば、いつの日には自分だけのオリジナルができていきます。
いいなぁと感じるのは自分の感性です。
これはAIやシンギュラリティが起きても、人間が人間たる大事な要素になります。
自分がダメなところは機械や技術がサポートしてくれる時代になります。
もちろん自分が苦手なことを得意としている人もいますので、その人たちに助けてもらうことも大事になります。
できないところに目を向けるのでは、できるところをトコトン磨いていくこと。
そして、それはワクワクする感情を伴うことがとても大切です。
好奇心から仕事を選ぶって僕のライフワークですし、多くの人がそれを選んで欲しいと願っています。
理由はただひとつ。楽しいから。
自分がゴキゲンなら周りの人もゴキゲンになります。
他人のゴキゲン取りをする必要はありません。
自分がゴキゲンでいれば、それが伝染しますから。
好きなことが仕事って最高に楽しいですね。
そして都立武蔵中学校の先生や生徒さんも素直で前向きで知識をえて応用する力を持っていました。
ありがとうございました。
チャンスをくれた方々も感謝です。
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