ザ・人間関係の力学にご参加いただきあありがとうございました。
関係性から生まれる無意識でおこなわれた悲劇と喜劇が現れました。
参加者の許可を受けて、詳細はボヤかしたら物語を語ります。
プロセラピストの上田正敏です。
無意識でいると人間関係の力学が引き起こすドラマに翻弄されてしまいます。
人と人が出会うと悲劇や喜劇の物語が起こしてしまうことがあるのです。
これは今ここに意識的にいなければ、すぐに巻き込まれて生きます。
悲劇と喜劇は同じものです。
ニュートラルにみれば、どちらも物語にしかすぎません。
実際にあった悲劇を紹介します。
国家試験を合格を目指して勉強しているAさん。
がんばって勉強しているのだけどやる気が起きない。
どうすればいいのかと親に相談すると、国家資格を持って活躍している人を紹介してくれる。
そして実際にお会いして話を聞いてみる。
話を聞いている時には、「そんなように仕事してみたい!」と目が輝きやる気が沸き起こる。
ところが、その翌日には、またやる気がない状態に逆戻りしてしまう。
これをずっと繰り返していた。
ワークショップでこのテーマを扱ってわかったことは、
「国家資格を取得した後の理想の未来をイメージするために、実際に活躍している人に会いたい。」
そう言葉では言っているけれど、実際の体の反応は、
「理想の生き方をしている人に会うと落ち込む。」
というものでした。
つまり、やる気になると思ってしていた行動が、実際にはやる気を削ぐ行動だったということ。
やればやるほど健全になると思っていたことが、実際にはやればやるほど不健全になっていくものだったのです。
周りの人たちに自分が欲しいものを言わずに、自分が欲しくないものを言っていた。
だから周りの人たちは欲しくないものを喜んでくれていたのでした。
落語の饅頭怖いの逆バージョンです。
レストランに行って、食べたいものを注文すれば、食べたいものがやってきます。
食べたくないものを注文すれば、食べたくないものがやってきます。
当たり前ですね。
ずっと自分が欲しいと勘違いしていたものを求めていた。
だからこそ本当に欲しいものは手に入らなかったです。
ゾクゾクっと鳥肌が立ちました。
自分が望むものを知らないというのはホラーの物語を引き起こします。
知らないのに求めていれば、望むものはやってきません。
運良くやってくることはあるかもしれませんが難しいことです。
さて、この悲劇の物語から抜けるにはどうしたらいいでしょうか?
それは選択が関係してきます。
悲劇を喜劇に変えるには物語を作っているのは自分だということを知り、その物語を手放す。
そして、自分が望む世界に行くことが大切になります。
ドラマは必要ないのです。
人が持つ深層心理は深いですね。
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