自分だけが苦労して、誰かがズルしている

世知辛い世の中の空気を作っている思い込みが

自分だけが苦労して、誰かがズルしている

ではないだろうか?

 

プロセラピストの上田正敏です。

嫉妬という感情は民主主義の生みの親だという説があります。

人間が進化の歴史の中で様々な感情を獲得してきました。

最初に恐怖が生まれ、怒りが生まれ、それから喜びが生まれたと言われいます。

これは人間が生き残るために獲得してきた機能です。

 

嫉妬は後のほうにできた感情です。

人間は群れで行動する動物。

お互いが協力するからこそここまで文明が発展してきたのです。

その中で嫉妬が生まれて、嫉妬をされないように群れの中で行動をするようになった。

一人勝ちの人間は排除され、仲間を大事にする人間が生き残ってきた。

 

今の時代の嫉妬の感情を言葉にすると

自分だけが苦労して、誰かがズルしている

という言葉に象徴されるのではないでしょうか。

 

自分が苦労しているのは、誰かのせいだ。

その誰かが見つかれば、ボコボコにしてもいいんだ。

 

これって本当にそうなんでしょうか?

イジメの構造とまるっきり同じです。

 

大人がイジメはダメだと言いますが、子供は嘘だというのを見抜いています。

だって実際にはイジメを大々的にやっていますから。

 

「あいつむかつくよな。」

「そうだよな。俺もそう思っていたんだよ。」

 

これどちらが問題だと思います?

前者?後者?

前者は、信念を持って「むかつく」と言っているなら問題ありません。

これはある意味でリーダーシップをとっています。

 

後者が問題なのです。

リーダーの言葉に反応して従っているんです。

そこには信念も何もない。気分です。

この気分で一緒にイジメに加担していくのです。

フォロワーですね。

このフォロワーは「自分だけが苦労して、誰かがズルしている」という空気が蔓延しているとすぐに火がつきます。

「俺も」「私も」「僕も」「うちも」「わしも」・・・

いわゆる炎上ですね。

この連鎖の輪が広がっていく。

 

「みんなが悪いと言っている奴のことは、ボコボコにしていいのだ。」

「私たちは我慢しているだから、得をしている人間を糾弾する権利があるのだ。」

「みんなが言っていることが正しいのだ。」

そんなことはないのです。

 

ついついとそれをしがちなんだけど、これを止めるのが知性です。

普段の感情の鬱積を他人を使って解消してはいけないのです。

 

これが昨日のブログでも書いた失敗を許さない社会につながっていきます。

この生贄にされるのを人は恐れます。

ズルをしたとかズルをしていないのかが問題ではありません。

ズルをしているんだと思われたらそれで終わりなんです。

 

もし、成功して妬まれたらどうしよう。

もし、失敗して笑われたらどうしよう。

 

チャレンジしなくなる社会の完成です。

みんなでゆっくりと地盤沈下していくでしょう。

 

他人の嫉妬の感情に、飲み込まれない。

みんなが攻撃しているからといって、自分に攻撃する権利はない。

 

では、どうするのか?

 

何もしないでいいのです。

反応しないのでいいのです。

まずはここからです。

 

何が起きているのか気づいていること。

沈黙から生まれることはとても大切です。

ただ観ること。

ここからしかはじまりません。

 

少なくとも大多数に加担することはしないのですから、これでいいのです。

 

「自分だけが苦労して、誰かがズルしている」という嘘。

この裏にある真実は、それぞれが見つけていきましょう。

 

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