インプロのワークショップに参加した

絹川友梨さんのインプロビィゼーション(即興劇)のワークショップを受けてきました。

即興劇と心理学って密接につながっているのです。
僕としては、知識としてしっていたことを実感できるのがインプロの魅力だと思っています。
腑に落ちるというか、知識が知恵に変わるというか、「ふーん」が「あー!」に変わる感じ。

「なんて人間って面白いんだ!」

と思えるのです。
今回も面白いと思ったことをシェアします。

頭が先か?体が先か?

万歳をすること。

これをすると「楽しい」というポジティブな感情を感じるのです。

楽しいと思うから万歳をするのか?
万歳をするから楽しいと思うのか?

これは後者なんです。
生物の進化を考えるとわかりやすい。
内臓系、筋肉系、神経系と生物は進化と共に機能が足されてきたのです。
アメーバー、ミジンコ、動物と考えればかわりやすいでしょうか。

脳が一番最後にできた機能なんです。
つまりは体が先で頭が後なんです。

気分を上げたければ、バンザイをすればいいのです。
もう、太陽に向かって手を広げて光合成をしているつもりになったらいいのです。

まとめ:悩んだら万歳をしよう。

仲良くなる方法

これも脳内の幸せホルモンに関係しています。
同じ動きをすると人は楽しくなったり、幸せになったりするのです。

うちでもよくあるんですよ。
同じ言葉を言っちゃうこと。
見事にシンクロしてしまうのです。

もう、それだけで盛り上がります。

お祭りもそうです。
盆踊りも同じ動きをするでしょ。
これは共同体として生きる上で必要なことです。

作業をしながら歌を歌うのも同じです。
「エンヤーコラよ」みたいな、なんとか節とかそうなんです。
みんなといると気持ち良いと感じるのです。

今だったらフェスとかライブもそうですね。
みんな同じ動きをしたりすると一体感を感じて幸せになれるのです。

単純な動きでいいのです。
この時のワークでやったのは、

  • 人差し指で相手を指し・親指で自分を指す
  • 人差し指と中指で相手を指し・親指で自分を指す
  • 人差し指と中指と薬指で相手を指し・親指で自分を指す
  • 人差し指と中指と薬指と小指で相手を指し・親指で自分を指す
  • 人差し指と中指と薬指で相手を指し・親指で自分を指す
  • 人差し指と中指で相手を指し・親指で自分を指す
  • 人差し指で相手を指し・親指で自分を指す

文字で書くとなんて難しいのでしょう(笑)

自分の名前を言いながら万歳をする。みんながその人の名前を言いながら万歳をする。

というワークも同じような効果があります。
これだけで脳は仲間だと認識してしまうのです。
単純。

好きな人をデートに誘って同じことをするのも、脳が中が良いと勘違いをするからかもしれません。これで仲間意識ができるのが人間が群れをなす生き物だということです。

制約に縛られるのか?制約により自由になるのか?

ゲームって基本的に制約を楽しむ遊びです。

野球もサッカーなどのスポーツにもルールはあるし、トランプとかのゲームもルールがあります。

ルールがない全くの自由って、案外つまらないものでもあるのです。

子供の時に、道路の白線の上を歩いて「白線から外れたら死ぬ」というルールで遊んだことありませんか?

鬼ごっこもかくれんぼもルールがあります。

日常生活にもルールがありますね。法律なんかがそうです。
これは、みんなが幸せに生きる知恵なのかな。

ライフハックとかはルールをうまく利用して、徳をする方法です。
これもゲーム感覚ですね。

ルールに従うのか?ルールを作るのか?

日本人は前者が得意で後者が苦手だと言われています。
日本が国際競争で弱いのはルールを作れないからなんです。

話がそれました。

今回のインプロで面白かったのは、「か」という言葉を言ったら交代というものです。
2チームに分かれて、1人ずつでてきて会話をするのです。

例えば、ラジオブースで話をするみたいなシチュエーションです。
DJとゲストみたいな二人。
ここで会話するんです。

「今日はようこそお越しくださいました」
「ゲストの上田です。」
「上田さんは、心理学の専門家さんみたいですね」

「せんもん『か』」
と周りの人が指摘すると、言ってしまった人は理由を言って退場するというルール。

「あっ!お腹が痛い。ちょっとトイレに行ってきます」
みたいに行って退場し、他のグループメンバーが入いります。
この時に同じ人物として入ってもいいし、違う人物になってもいいのです。

これ、ふだん、自分は言葉を話す時に無自覚に話をしています。
これが一字一句気にしながら話をするので、自分の言葉に自覚的になります。

周りで聞いている人たちも、間違いがないのか注意深く聞くことをします。

僕はこのルールを悪用して
「お疲れ様です。あっ!お疲れ様」
と言って退場したら、ブーイング。

「わざとはダメ」というルールはなかったんだけど、みんながそこで新しいルールができて、再度舞台に上がるみたいなことがありました。

ルールって作ると楽しいのです。

ちなみに「おつ『か』れさま」でのダウトです。

たったの一音である「か」を言ってはいけない。
それだけのルールです。

このルールが制約のために、動けなくなったりする人もいるし、楽しんでいる人もいるのです。

ただの遊びです。

「か」を言ったからって死ぬわけでもないし、罰金をとられるわけでもないのです。

人はついついと萎縮しちゃったりするのです。

萎縮をするといえば…

人は変化を恐れて冒険をしない

テーマを決めます。例えば「宇宙に行く」。
グループで、一人が単語を言って、次の人が違う単語を言って、物語を作っていく。
最初の出だしの言葉は「今日」

これ、「今日」「宇宙船で」「宇宙に」「行きました」とあっという間に宇宙に言ってもいいのです。

ところが人間は新しいことをしたくなく引き延ばしをしてしまうのです。

「今日」「歩いていると」「ファミレスを見つけ」「入りました」みたいに寄り道をしちゃったりするのです。

これはこれで面白いんだけど、人は変化を嫌う動物だということがわかったります。

このゲームを5分でやるとすると、5分の最後に「宇宙に行った」というように調整する人もいます。

これって一年の目標を決めたら1月に叶えてもいいのです。
わざと失敗をしたり寄り道をしたりして12月に叶えなくてもいいのです。

目標設定の罠を垣間見た気がしました。

夢を叶えるなら、望んだ時点で叶っていればいいのです。
という禅問答なことを言っておきます。

クリエイティブであれ

上下右左というゲームがあるんだけど、これも2拍子。
ズン・チャ、ズン・チャ、ズン・チャ、ズン・チャのリズム。

ズンで真ん中、チャで上・下・左・右のどれかを選んで手をだす。
ふたりがシンクロしたら、次のズン・チャで、「バン」と鉄砲を打つ。

わかるかな?

これ2人1組でやるんだけど、ゲームをやってから、言葉を変えたり、ポーズを変えたりしてオリジナルを作ろうという話になりました。

ルールは変えることができるのです。
いや、変えることも面白いのです。

言われたことを言われた通りにやるのではなく、変えたもいいという許可は大きい。

僕らは真面目で良い子だから、言われたことを言われたようにやることが美徳しているので、そのまんまやっちゃうんだよね。

これは思い込みの外に出れない罠に陥っているともいえるのです。

まとめ

今回のインプロで学んだことは認知心理学で学んだことを実感する時間でした。

認知を変えるのが僕ら心理セラピストの役割のひとつ。
誰もが認知を持っているんだけど、それが自分にとって幸せならOK、もしもその認知が不幸になる原因ならば変えることができる。

ただ、これは無意識の領域なのでなかなかにテクニックがいるから僕らのような専門家が必要なのです。

講師の絹川さん、主催のあーこ、参加者の皆様、ありがとうございました!

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