資本主義と民主主義を心の世界から眺めるととても興味深いです。
プロセラピストの上田正敏です。
資本主義は本能に根ざしています。
欲です。
睡眠欲、食欲、性欲という三大欲求から、個人が持つ欲まで様々です。
お金欲しいというのも欲ですね(笑)
資本主義は人の欲から生まれ、自分の欲を満たすために、他者と交換を行う。
お金はその道具ともいうことができます。
お金=欲
という側面があります。
欲というものは悪いイメージありますが、欲がなければ人間は生きることができません。
なので、業と呼ばれるものは欲が生み出しているものです。
落語は業の肯定と立川談志は言いましたが、資本主義は業の肯定と言ってもいいでしょう。
世界を各国を見ていても資本主義を取り入れている社会は元気があるように思えます。
だって、欲を満たしているからね。
欲を際限なく求めているのが強欲。
この強欲が問題を引き起こします。
それは今回はおいておきましょう。
そして、民主主義。
これは感情に根ざしています。
特に妬みの感情が民主主義を作りだしたと言われています。
妬むという感情があるからこそ、平等とか公平性さを求めるからです。
妬まれて群れから追い出されたりしたら大変ですから。
脳科学的にいえば、妬みは、恐怖という大脳辺縁系を使う動物的な感情ではなく、大脳新皮質を使う人間的な感情だからです。
民主主義は、資本主義というアクセルのような前に進むのではなく、ブレーキのような役割をしている考え方です。
資本主義のように民主主義が機能している国はありません。
民主主義って多数決をとるのが民主主義だと思っていました。
本当は、全員の合意の元に行われるものなんですね。
少数の意見を大切にするという人もいるくらいです。
実際にグループで合意形成をやるとわかるんだけど、これはとっても大変なことです。
あーでもない、こーでもないと、ずっと議論をして答えをでずということもあるくらい。
みんなが妥協しまくりろくでもない結論をだすということもある。
全員が満足する答えを導くのは、かなり難しいことです。
時間が決まっているところで、ギリギリの答えを探るというのも体力や気力を使いますね。
僕らは生まれた時から民主主義の世界に生きているはずなんだけど、同意形成を学ぶ機会はほぼないのが現状。
慣れていないからできないという側面もあります。
本当と理性の狭間に翻弄されるのが民主主義ですね。
人間だけができる可能性を持つのが民主主義。
これも機能していないので、新しい思想が生まれるかもしれません。
理性と欲のバランス。
人類の永遠のテーマかもしれません。
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