美について考察を深めています。
前回は美術館という場を体験した後に美について対話をしたことを書きました。
その時の結論は、美とは教養である、ということ。
今回は友人であり海外に生徒を送り出しているバレエ教師さんにお話しを聞きました。
そうしたらなんと、ドイツ留学を終えポーランドの劇場で活動予定の現役のバレエダンサーさんも同席をしてくれて話を深めることができました。
ありがとうございます。
あわキッチンさんで6時間くらい話をしていたでしょうか。
質の良いワークショップのような空間でした。
結論から書くと、美とは理に叶っているものが美であるということ。
理というのは法則性。
数学や物理学での方程式もそうですね。
複雑な自然界の現象を単純な数式で説明できるシンプルさ。
ダンスでいうと、あるべきところに骨があり、あるべきところに筋肉がある、そしてあるべき動きをしているということ。
それは自然な流れとして目に見える。
人体は構造物である。
家などの建物が美しく感じるのも、自然の法則に従って作られているから。
人体もこの世に存在する構造物なのだ。
この世に存在するものは重力の影響を必ず受ける。
この重力をうまく使うことができるかどうか。
目には見えない力である重力と共存共栄ができるかが美につながる。
重力を生かせば生かすほど美しく見えるのだ。
それが構造物としての人間の美。
バレエというダンスもこの重力からの解放を目指している。
重力は下へのエネルギー。バレエの動きは上へのエネルギー。
普遍的に人が持つ空への憧れがあるのかもしれない。
重力に対して理に叶った解放が起きる。
その時に生命エネルギーを感じるのかもしれない。
物理的な肉体とエネルギーとしての肉体が一致した時に美を感じるのかもしれません。
美しいと感じる能力は持って生まれたもの。
ただし、それにはスイッチがあって、オンになっているのか、オフになっているのかは、その人しだい。
美にもいろいろと種類があってそのスイッチが個性を司る。
そのスイッチは人生の経験の中でオンになったりオフになったりもする。
特に幼少期の原体験が重要。
頭の中で空想したものでなく、実際の世界で体験したもの。
バレエの生徒さんで踊りが美しい子達は手先が器用という特徴があるのだそうだ。
手先が器用って、どれだけ手を使ったのかが大切。
例えば、水、木、人、食、物、空気・・・
どれだけいろいろなものに触れたのかどうか。
例えば、折り紙、キャッチボール、粘土遊び、泥遊び、水遊び、木登り、泳いだりをしたのかどうか。
さらにいえば、どれだけいろいろなものを舐めたのかどうか。
赤ちゃんが手当たり次第にものを舐めるのは、目に見えたものと、実際のものがどのようなものか学習するため。
ねらいを定めて咥える行為は、距離を体を使って体感することで空間認識力を高めるために行われる。
口を使って、どれだけ世界を体験したのか。
口の延長となる手を使って、どれだけ世界を体験したのか。
それが美のスイッチをオンにする方法だ。
世界は美にあふれている。
見える人には見えるし、感じられる人には感じられる。
ところが、見えない人には見えないし、感じられない人には感じられないのだ。
オープン・シークレット。
意識の状態しだいで、世の中は変わるのです。
すべては開かれた秘密なのです。
子供の時の体験ができなかった人はゲームオーバーなのかというとそうでもない。
大人になってから感動体験をどれだけ積めるのかが鍵となる。
その体験はバーチャルであってはならない。
実際に自分自身に体験させることが大切なのです。
実際に自分の体を動かして感じることでしか、美的感覚は養われない。
体を動かせば五感は充分に働く。
お金も時間もエネルギーも自分に費やせるかどうか。
それが鍵となります。
美を感じることができるのは、自分ができる体験をすることだ。
体験をするからこそ見えるようになる。
体験していないことは見えない。
だからバレエダンサーは誰よりもバレエの公演で感動を見つけることができる。
まぁ絶望も感じることができるわけなんだけど。
自分が体験してきたものしか見えないのだ。
見える人と見えない人の差は天と地との差がある。
その差がピカッと雷に打たれたように縮まることがある。
それが感動なんだ。
美を体感できる瞬間なのだ。
見る、真似る、表現する。
地道にコツコツとレッスンを積んだダンサーの言葉はシンプルだった。
多くのバレエダンサー育てている先生は、生徒の一挙手一投足をよく観察している。そして可能性を伸ばすために何をすればいいのかを考え続けている。
ありがとうございました!
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