熊本に心理学の院内研修に行ってきました。

歯科医の先生方とご縁をいただいて、院内研修をしています。

僕の伝える心理学は学術的なものというよりも実践や臨床で使えるものを体験型で伝えています。

医療関係者のみなさんのすごいところは「すぐにやってみる」ことができることです。頭で考えるよりも、まずはやってみてから考えることができることです。この体験から学ぶことで、できるようになったり、わかるようになったり、さらには、分かち合うことができるようになるんですよね。

今回は、熊本にある野田歯科口腔クリニックさんに行ってきました。歯だけではなく様々な視点から患者さんを診て、健康で幸せになることがゴールの歯医者さんです。最先端の予防医療の世界では歯の重要性が高まっていて、赤ちゃんの時から予防をしていこうと考えている歯医者さんです。

今回のテーマは「歯科医療を通じて、人々の人生を楽しくするチーム作り」というものでした。理想の医療をするためには、院長が幸せであり、スタッフが幸せであるからこそ、患者さんの幸せになれるということを伝えることが今回のテーマでした。スタッフが主役であるというのが院長先生のビジョンだったんですよね。

僕が今年になって新しくやってみたラップや洞窟探検のことなど、謎な自己紹介から始まりました。好きなことを伝えるって大事なことなんですよね。好きなことにその人自身が詰まっているからです。いわゆる自己開示というやつです。

で、みなさんの価値観を知るためのカードゲームをしながら、自分自身を見つめていきました。グループによって個性がでているのが興味深かったです。さくさくっと自分達を客観視しているチーム、とにかく感情優先で盛り上がっているも実は深い部分をシェアしているチーム、院内をよりよくしていこうと試行錯誤しているチームがありで、さらに自分自身がわかり、周りの人たちに自分を知ってもらう時間でした。

さらに、自分自身の価値観がわかった後に、院内の価値観をみんなで作っていきました。これ院長が決めるようなトップダウン型ではなく、スタッフも含めてみんなで考える対等型であることがとても重要なのです。大きな組織では役割が生まれてきますが、人間としては対等であることが重要です。これは強いチームを作るために必要不可欠です。

で生まれた院内の価値観がこちら

WELL BEING 〜仲間に尊敬と感謝を〜

WELL BEINGとは、身体的・精神的・社会的に満たされた状態のことです。昔は健康というと身体だけのことであり、それから精神も大事だと言われて、最近では社会的にも満たされるということが大事だということなんです。社会的というのは、職場と家族というつながりだけでなく、地域とか趣味とかボランティアとか複数のネットワークを持っているということが重要です。これがセーフティーネットにもなるのです。

WELL BEINGであるために「仲間に尊敬と感謝を」ということなんですね。これって抽象的なことなんで、さらに、尊敬や感謝はどのような時に起きるのか、どのように表現するのかを具体的に考えてやることが大切です。

例えば、尊敬だったら「相手の良いところを見つけたら伝える」「尊敬される行動を心がける、例えばゴミが落ちていたら拾う、困っている人がいれば声をかける」。感謝だったら「何かしてもらったら感謝を伝える」「相談してアドバイスをもらったら、やってみた結果を報告する」「お店で買い物をしたりご飯を食べたりしたら店員さんに『ありがとう』を言う」「掃除をしている人に『ご苦労様』とねぎらう」みたいに具体的に考えるとなお良きです。

このワークをした時点ですごい良いチームなんだなぁと思ったのでした。

これで前半が終了、お昼休憩。

野田歯科口腔クリニックさんのすごいところは、治療院の隣に2階はセミナールームで1階は食堂があるのです。スタッフのみんなに健康的な食事をということで栄養士さんを入れて、みんなでご飯を食べるんですね。僕も仲間に入れてもらいました。とても懐かしい気持ちになりました。これスタッフが仲良くなる仕組みのひとつですね。

午後はコンテンポラリーダンスを踊るのではなく、演劇ワークショップの技法を使ってのチーム作りをやりました。みんな楽しそうにやってくれたんですね。みんなで息を合わせないとできないアクティビティから何か学びを得たのではないでしょうか。

僕が20年来大切にしている技術のひとつである筋反射テストのワークもみなさんに体験をしてもらいました。院長の野田先生との出会いもこの筋反射テストを使っているホリスティック医療を通じて出会いました。ストレスがある状態とない状態を感じてもらい、ストレスを解放する技術まで伝えました。心のことって目には見えないんで、筋反射テストや演劇的な手法で見える化するのが醍醐味なんですね。見えるから理解できるようになるのです。

そして、実際にこの技術を使って普段している個人セッションをデモンストレーションしました。デモンストレーションに参加してくれた方が、とっても深く癒されて今起きていることと過去に起きたことを理解された様子で、そのことを正直にみんなに伝えてくれました。そして、それを見ていたみなさんが自分の体験をシェアしてくれたことで、さらに感動的で有難い時間となりました。あそこまで感動できるってなかなかないことです。院長をはじめ、院長のパートナーさんが作っている場の温かさを感じました。安全で公平な場を提供していることにも感動しました。

そう、僕はこのセッションを通じてこの曲がピッタリだなと思ったのでした。

これ聞くと泣いちゃいそうになるんですが、これと同じことがこの院内セミナーで起こりました。感動しかなかったです。この動画を見るとわかるんですが、みんな違ってみんないいんですよ。それぞれのノリで歌っているんです。This is me !

最後には、今の院内の状態をコンステレーションで明らかにし、さらに未来の状態も表しました。これは演劇的な手法です。無意識にアプローチするので、きっとこの意味はだんだんと意識化されつつ、実際に院内も変わっていくでしょう。

みんな院内での役割が違うんですね。みんな違うから助け合うことができるのです。このみんなと違うことを認めて、できないことは助けてもらい、できることでチームに貢献すればいいのです。

がんばるって無理をするという意味があるんだけど、やってみるくらいの等身大の貢献をすればいいのです。やっているうちに実力はつくものです。そう、努力って120%くらいの力を使うことなんだけど、100%でいいんですよね。80%で手を抜くのとも違う。この100%の感覚がわかることがウェルビーイングにもつながっていくのです。

みなさん、明るくて面白くて、僕のことを受け入れてくれたありがとうございます。とても良い時間になりました。みなさんの協力のお陰です。

また、院内研修に来てくれませんかとお誘いいただいた野田先生ありがとうございました。

またいきます!

野田歯科口腔クリニック
869-1237 熊本県菊池郡大津町美咲野1-22-22
https://www.noda-doc.com

院内セミナーを希望の方はご連絡を。

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■個人セッション
潜在意識を探り、過去を癒し、今の行動を変え、理想の未来を手にいれます
https://www.yoriyoku.com/

■ソースワークショップ
自分が持つ「好き」を見つけて、それを仕事、伴侶、趣味に応用し、自分らしくなるためのワークショップ。
https://www.asobilife.com

■ハンモックフルネス
日々ゴキゲンでいるために自然の中でマインドフルネス状態になることで心身を整えます。ハンモックの心地よさが評判です。
https://www.hammockfullness.com


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