良書に出会いました。「先生はえらい 」です。
著者の内田樹さんはブログを読んで、面白い考え方をする人だと思ってよく読みに行っていました。
自分の枠の範囲外の考え方をする人にググッと引き寄せられるんですね。
中高生向けに書かれているので、わかりずらいことがわかりやすく教えてくれる感じです。
学びを深めたい人、人に教えている人、人間の本質を知りたい人、教育に興味がある人、コミュニケーションとは何かと考えている人、人の話を聞く人、起業している人などにオススメです。
一般教養として知っておくべき話なんじゃないかと。
最初の導入部分の「先生はえらい」というテーマがスタートし、最後に「先生はえらい」という結論がある。
ここに魔法があるのです。
よくわからなくなるんです(笑)
これが、先生がえらい理由であり、学びの多様性につながるからこそこの本は面白いのです。
よくわからないのは最初と最後だけで、あとは全部、理路整然としていて目からウロコが落ちたり、膝を思わず叩きなることばかりです。
学ぶとは何か、コミュニケーションとは何か、商売の本質とは何か、失敗するとは何か、そんなことを勝手に学びました。
そうなんです。学び手が自由に先生から学ぶのです。
先生の意図とは関係なしに、生徒は学んでいくのです。
先生の役目とは、プロの道には上限はなく、失敗にこその創造の種があるということを教えることなんです。
例として、教習所の教官が教える運転技術とF1ドラーバーが教える運転技術の差の話が興味深かったです。
どちらに教えてもらったことが記憶に残るのか。
どちらに教えてもらったことが理解できるのか。
そんな視点で物事をとらえると先生の役割って不思議なものですよね。
沈黙交易というクロマニヨン人の頃から行われている交換から商売やお金やコミュニケーションの本質が見えて来るのも興味深いです。
さらにはお金が最大の商品だなんてね。
今、脳内が爆発しています。
この本の良さを伝えるには、この本を読むしかないですね。
僕の周りの人たちは絶対に面白いと思う本です。
kindle版↓
備忘録としてこの本で「なんだかよくわらない映画」としてオススメされたのを載せておきます。