完璧主義とファシリテーションは相性悪いものだ

様々なセミナーやワークショップを受けている時に、ワークの内容そのものも気になるんだけど、どのような構成でやるのか、どのように指示をするのか、どのように参加者と向き合っているのか、そんなことが気になります。特に自分がセミナーを作っている時にはこの傾向が強くなります。

参考にしたいというセミナーからも学ぶことはできるし、こりゃダメだと感じたセミナーからも学ぶことができます。どちらも興味深いものがあるのです。

「グループワークをします」と言ってから延々と説明が長く、やる内容も盛りだくさんの内容で、資料もスクショしてだったり、コメント欄にでてたりして、とにかく情報量が多く混乱してしまいました。うちのかみさんにそのことを話をして、そうなってしまう理由を聞いたら

「きっと完璧主義なんじゃないかなぁ。きっと伝わらないことが怖いからアレコレ言っちゃうんだよ。」

という話を聞いて納得したのでした。確かにそうなんだなということがわかったのです。

セラピーを教えてきた経験から言えることは、参加者にワークなど何かをしてもらう時には、シンプルに伝える必要があるということ。骨組みのところをシンプルに伝えることだし、新しいことは1つだけになるように構成します。そして、例外はたくさんあるんだけど、例外については何も触れずにただ1つのやり方のみを伝えます。わからないところは参加者の想像力を信頼してまかせることもあります。

僕が尊敬する人たちは、とにかくシンプルなんですよね。そして、わかりやすいのです。

僕もちゃんと伝えたい人なんですが、これに関してはグッと我慢をして、シンプルに、無駄を削ぎ落とし、必要最低限にするようにしています。言葉をどのように伝えるのか吟味をします。説明する時には不安があると口数が多くなるので、ここにも気を配ります。シンプル、よりシンプル、さらにシンプルにするのです。

ファシリテーションって自己完結できないのです。一方通行のセミナーならばこれでもいいのです。参加者同士でグループワークをしたり、講師側との双方向のやりとりがあったり、ファシリテーションと呼ばれるものに関しては、余白がとても重要なのです。余白があるからこそ臨機応変になることができるのです。

削りすぎて説明不足にもなるので、そのバランスも気をつけて、セミナー作りに戻ります。

現場からは以上です。

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