物事を考えていると壁にぶつかる時がある。
それ以上考えられなくなるのだ。そして、何を考えているのかわからなくなったり、自分を見失うこともあったり、混乱することもあったりする。
そんな時には脳のモデルを考えて欲しい。いわゆる右脳と左脳のことだ。
右脳は抽象的なことを扱い、左脳は具体的なことを扱うと言われている。右脳はイメージで想像し、左脳は言語で考える。非言語と言語といっても良い。言語があるからこそ人は考えることができる。思考とは言語といっても良い。ただ言語で考えすぎていると木を見て森を見ずという状態になる。つまり、何か特定のことにこだわりすぎている状態になるのだ。
反対に、ぼやーっとしている時には右脳が優位になっている。いわゆる言語化ができていない状態です。例え話などのメタファーであったり、形容詞だったり、「こんな感じ」という時には、クリアに考えることはできない。もちろん、それを絵だったりダンスであったり言葉以外のことで表現することもできる。詩を書けば良いものもできるだろう。ただ、それだと周りの人には伝わらないこともある。芸術はすごいけれど同じ情報が伝わることはない。
そんな時には具体的にすることが大切なのだ。例えば、具体例をあげていくのが良いだろう。現実を観察してそれを言葉にすることだ。数字にできることは数字にすることの良いだろう。とにかく現実を観察することが重要なのです。
抽象的に考えている時は具体的に、具体的に考えている時には抽象的に。抽象的にというのは「上」のイメージがあり、具体的にというのは「下」のイメージがある。自分の考えを上に行ったり、下に行ったりして上下を繰り返すのが大切です。抽象的になりすぎたら具体的に、具体的になりすぎたら抽象的に。これを繰り返していくうちに自分の考えがクリアになります。
左右で表現するなら、左に行きすぎたら右に、右に行きすぎたら左にということです。左脳に行きすぎたら右脳に、右脳に行きすぎたら左脳を使えということなのです。
左脳は仕事や勉強などのパブリックなことなら、右脳は遊びなどのプライベートなこと。これはどちらも大切で、これも右に行ったり、左に行ったりすることが大切。仕事ばかりしていないで遊べということです。遊びの中に仕事に役立つことがあったりするのです。
話が広がりすぎました。
「抽象的に考える人は具体的に、具体的に考える人は抽象的に」この両極端に行くことで、自分の真ん中がわかるということです。これが軸というものです。
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