11月の映画でダイアログは番外編として演劇を観て語りました。
満員劇場御礼座に友人が出演しているからです。
一昨年の作品「まゆつば」でも大笑いさせてもらい、ちょっとしたクスッと感がたまらないんですよね。
映画と舞台は違うのか。コピー作品と生作品の違いはなんなのか。
演劇は舞台上の人たちだけでなくお客さんも共犯者ですから。
そんなことも思いつつ開催しました。
対話の会は、ワインを大量に飲みつつ有意義な時間でした。
ここからネタバレ含みます。
第1話「サランラップの端っこ」
イラっとくるあるあるネタが面白かったですね。どうでもいいことを延々と繰り返す感じでした。初日の初演目のぎこちなさも演技のうちでしょうか。
第2話「球体のメッセージ」
話し手が話すことを聞き手が勝手に解釈聞いている面白さがありました。小道具の写真にヒントがあったり、あれだけ真剣に球体を磨く演技になぜか感動。全身全霊で玉を磨く仕事っていったい・・・
第3話「肯定ペンギン3」
前回の肯定ペンギンが最高の面白くこのキャラのペンペンごっこは我が家でもたまにやります。僕の演じる肯定ペンギンは十八番になってます。再演ではなく新しく進化したペンペンに今回も大笑い。拍手が鳴り止まぬほどの人気でした。僕はペンペンになりきって観ていたので途中「そのセリフは違うだろう。ペンペンならこういうはずだ。」と怒ったり(笑)。ペンペンの「嘘つきは大人の始まり」という名セリフいただきました。ペンペンは観客と掛け合うような即興性がありながらも台本のコントロール下に置かれているようなそんなのも見たいな。大道芸でもいけるような。途中歌舞伎のように「いよっ!ぺんぺん」と言いたかった。
第4話「仏壇とミサイル」
現代口語演劇を思わせる構成でした。演劇をかじったからこその面倒くさい上から目線から言うと、葬式後のセミパブリックな舞台と娘の旦那の使い方でもっと面白くわかりやすくできたのではないかなと思ったり。対話会でここの評価はわかれました。「もっと娘はパンッと怒るもんではないか」という妙齢な世代の意見と、「いやいや今時の子たちは感情をストレートにだしませんよ」という若い世代意見がわかれたのが面白かったな。時代で表現性が変わってくるんだよね。
第5話「笑って忘れて」
何回も何回も繰り返すことができるのが演劇の強みのひとつです。それが見事に使われていたなと。なんといっても緑ファンタさんの存在感がすごかった。彼女の世界観とぺんぺんを引きずっているのは素なのかフーヨーハイさんのやりとりに、本質的な幸せとは何かを感じました。
第6話「サランラップの端っこ・その後」
多分アクシデントなんだと思うんだけど、ラップにガムテープがくっついちゃったところが舞台の神様のいたずらなのか一番面白かったです。舞台の上にでていって、「そうじゃない、こうやるんだよ。」とやりたかった観客の人が多いんじゃないかなぁ。そして、初参加の目黒カンパチさんがどんどんと芝居にはまって生き生きしていく姿がまぶしかったです。
パンフレットの宣伝も凝っていていいなと。
なんといってもスポンサーも粋だなと。ここでも宣伝してしまおう(笑)
ごはんがおいしいので、何を悩んでいたか忘れた。ああ、ぎこちない幸せ。
「しっかりね」と生姜性の娘に手渡された。ああ、ぎこちない幸せ。
人生の見通しはくもりがちだが、シンクはまぶしい。ああ、ぎこちない幸せ。
アメリカから、日本の妻に謝り放題。ああ、ぎこちない幸せ。
で、総括。
ぎこちない幸せの中に本当の幸せがあること。
人と人が関わることでドラマが生まれるということ。
やっぱり何事も笑いに変えていくユーモアさが必要だということ。
そんなことを感じた満員御礼劇場でした。
観劇をした後に観たもの同士で語るっていいよね。
まだチケットあるかもということで詳細はお問い合わせください。
http://www.mangeki.com/performance2014/