井上ひさしさんの日本語教室を読んでいる。
日本を代表する戯曲家です。ひょっこりひょうたん島の台本を書いた人です。
演劇制作の友人から演劇を好きになるなら井上作品をオススメするよと教えてもらい観劇に行きました。
とても思いテーマが根底にはあるんだけど、底抜けに明るさがあるんですよね。
「やさしく、ふかく、おもしろく」つまり「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」と言われた方です。
この姿勢とても共感するんですよね。
この日本語教室の中に書いてあることで、なるほどと思ったことが「自由」と「権利」という感じについてです。
これは明治時代に英語を日本語に訳す時に生じたミスなんです。
うちの屋号はフリースタイル。自由がテーマなので自由に感じていた違和感がわかったのです。
「フリーダム」「リバティ」という英語を中国伝来の「自由」という言葉にあてはめたのです。
その「自由」とは「我が儘勝ってのし放題。思うまま振る舞う」という意味なのです。
自由とは本来悪い意味だったそうなのです。
同じように権利とは、映画で「ライト」、それに仏典や荀子などに使われていた「権利」をあてはめた。
「権利」とは「力ずくで得る権利」であり「権力と利益」の意味で使われているのです。
言葉の力って無意識に働きかける作用があって、本来持っている意味のほうが強いのです。
言葉も考えると最初に音ありきで、その後に文字が発明されています。
音の響きに意味があるのですよね。書き言葉よりも話し言葉のほうが情報が多いのはそのためでもあります。
とはいいつつも、明治の開国で西洋諸国に並ぶために、いい言葉を作ったのも事実です。
漢語をうまく使って作ったのです。漢語は書き言葉です。
その前にあるのが「やまとことば」というのあって、これが話し言葉です。
さらに今は英語が入ってきて、カタカナの言葉が多くなってきていますね。
文法は閉じているんだけど、単語は開いている。
だからドンドン入ってくるのです。
僕たちが「自由」と「権利」にイマイチ鈍感なのは翻訳された言葉が理由のひとつだったのですね。
だから英語ができる人のほうが「自由」や「権利」について深く理解しているのかもしれません。
日本にはない概念だったから。
自分にとって真の自由とは何か、真の権利とは何か?
定義しなおそうと思います。
時代的には「ありの〜ままの〜♪」が近いのかもしれません。
国語でこういう話を習ったらもっと日本語が好きになっていたろうな。
母語である日本語は大切のでこの本オススメです。
母語は自分の精神を形作る大切な言葉です。
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