ファシリテーションとは何か?

僕がファシリテーションという言葉に出会ったのは、1998年の頃。学んでいたセラピーで使われていた言葉であった。ワークショップのファシリテーションと使ったり、個人セッションでのファシリテーションという使い方をしていた。その頃から今までも興味を持っている分野だ。

ファシリテーションとは何かについて、米国の講師は「make easy」(簡単にすることだ)と言って、なるほどと思っていた。個人でもグループで起きている問題や課題を簡単にすれば、望む方向に変わっていく。

そのセラピーでは、セラピストではなく、ファシリテーターという言葉を使っていた。我々は癒す人ではなく教育者なんだと。クライアントが自分自身で癒すことしかできない。我々は本人が癒せるようになるために導くことしかできないようなことを言っていた。個人の自立と選択を何よりも大切にしたセラピーであった。

教育について興味を持った。そして、ワークショップを仕事をすると決めたのは2000年の頃である。「教えるって何?」というテーマも今でも持ち続けている。そこで衝撃を受けた言葉があった。「教えない教育」が大切なんだとその方は言っていた。

実際に、必要最低限のことしか教えません。その場にいる人すべてが理解できる内容です。わからない人がいないように簡単にわかりやすく教えてくれる。とっても簡単。できた気になれる。で、実際にやってみるとできない。そこで質問をする。そこで初めて彼は教えてくれる。

教えないのではなく、生徒が興味を持って意欲的になった時に初めて教えてくれるという教育法であった。ここに衝撃を受けた。ちょっと知識をかじった程度の人は教えたがる。相手の様子に関係なく自己満足のために教えてくれる。これは時に嬉しい時もあるが迷惑になることもある。

その後、ワークショップやセミナーなど人が集まるところでは、進行役の人がどのような振る舞いをしているか観察をするようになった。自分が良いと思うものは取り入れ、気に入らない時には我が身を振り返えり手放した。なので良いファシリテーターも悪いファシリテーターもどちらも師なのだ。

素晴らしいと思えるファシリテータに出会えることは至福の喜び。あんなように場を動かすことが出来たらいいなと思う。そんな尊敬する方は何人かいるのだ。もちろん完璧な人はいない。ちょっとずつ素晴らしいところを見つけてマネをするようにする。

マネはは「学び」の語源にもなっているので、真似るということはとても大切。理解は後でかまわないと僕は思っている。子供の学習法はいつもマネるだ。楽しいことを真似ていく。大人は理解してからでないと動かないものだが、頭よりも身体性のほうが僕は賢いと思っている。

子供の頃は、知らないことがあふれていた。知りたいこと、やりたいことがいっぱい。好奇心のまま動いていた。勉強とは思わずに様々なことを学び、できるようになったり、わかるようになったり、人に伝えたりする。ストレスがなければ学ぶことは簡単な時代であった。そんな学び方を大人になってからもできるようになるのが理想だと思っている。

先日の即興のワークショップは教育的だなと思いながら受けていた。ファシリテーターを育てるために開かれている場のような感じがした。身体を動かしながらも丁寧に教えて知的好奇心も満足させてくれる。

教えすぎなんじゃないかなと思っていたのだが、ふと寝起きに「あぁそうか」という気づきが訪れた。それは「劣等感を持たせない」ということだ。人はできない時に劣等感を持つ。周りと比べてできないと感じると落ち込むようにできている。集団性の生き物だからかもしれない。

人には才能も経験も違うのだからできないのが当たり前と思えない。なぜ自分はできないのかと責めてしまうことがある。これがあると自分自身に枠を作り、新たなる挑戦をしなくなっていく。自分が内に内に閉じこもっていく。子供のが輝いて見えるのはできる未来を信じて疑わないからだ。

劣等感を持たせないように解説をしていく。これは教えない教育にもつながるなと思った朝なのだった。新しい視点が手に入った。後からふとやってくる気づきは、体験型の学習の好きなところのひとつだ。自分のペースで学べるから。

これからも大事にしていこう。僕も大人が人生について学べるワークショップ開催していこう。

■フリースタイル・コンテンツ紹介

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感情を入り口に潜在意識から様々な問題を解決し、人生の目的に気づいていきます。
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