前回のブログに書いた体験記では書ききれなかったことをまとめておきます。
ソクラティック・ダイアログは、根本的な問いに対して答えを見つける共同の試みです。
今回のテーマは「尊重」であり、尊重とは何かの答えを参加者全員で考える体験でした。
僕にとって、むちゃくちゃ日本語を意識する時間でした。
小学校の頃から国語が嫌い。
高校の時に駿台模試で偏差値29を叩き出して自分でもビックリしたことを思い出します。
大学院の時には英語4級の実力でも、論文は日本のものより海外のものがわかりやすかったり。
最近では、演劇に興味を持ち、体験をする中で、話し言葉と書き言葉が違うったり、映画や音楽の翻訳でも意味がかなり違ったりすることに衝撃を受けています。
日本語って不思議な言語。
主語がはっきりしないし、言葉の順序も適当で十分に伝わります。
意思決定をしなくても、自然と場が流れていき、なんとなくうまくいくという文化が生み出した怪物なのかもしれません。
哲学とは言葉を使い思考の探究をする世界。
どうも日本語は哲学をするのに向いていない言語なのでしょう。
このブログを書いている現在でも日本語に対する意識が変わって、日本語がちょっとおかしくなっています。
「その主語は何やねん?」と思いながら書いています。
事実とは?
ソクラティック・ダイアローグでは、最初に探究する例を決めます。
その時の指針は「いつ・どこで・誰が・何をして・どう思った」という体験を語ります。
もう、ここからが難しい。
事実を書こうとすると、言った言葉と動いた行動という現実社会にアウトプットされたものになる。
ここに自分の中の内側の、考えたことや感じたことを書こうとすると、膨大な量になっていく。
どうも、この内面の部分を丁寧に解きほぐしていくのが、ソクラティック・ダイアローグの醍醐味のようだ。
僕の場合、「どんな思考をしているのか?」「どんな感情を感じているのか?」「どんな思い込みがあるのか?」「どんな背景があるのか?」「どんな価値観を持っているのか?」を無意識に観察しています。
これはセラピストという職業の性だと思っています。
なので、自然の中でただ一人で思考を止めるた世界に浸るのは重要だったり。
ソクラティック・ダイアローグでは、無意識にしていることを意識化してやるので、自分の中の情報量が多くなり脳がフル回転しました。
で、他の参加者さんが質問してくれるんですよ、体験について。
この質問が丁寧で細やかであり、自分の思考プロセスがよくわかるんです。
曖昧にしていたことを、考えて、順番に自分の思考だったり感情だったり意思決定だったりについて考えます。
その行動した理由に「なんとなく・・・」は通用しないので、「なんとなく・・・」していることがなんと多いことか。
さらに、「なんとなく」の中にものすごい量の思考・感情・選択をしているのか。
それがわかったことが収穫のひとつです。
合意形成とは?
もうひとつソクラティック・ダイアローグに参加して手に入れた収穫は、合意形成することで、自分の価値観がわかり、他の参加者の価値観もあぶりだされていくこと。
持っている価値観に良い・悪いはなく、ただ、何を大切にしている人なのかわかるのです。
合意形成って仲間になるための通過儀礼的なものなのかもしれないと感じています。
合意形成は、参加者全員のコミットがあればあるほど実りがあるものだと思いました。
他者がいることで「自分とは何か?」がよくわかる体験でした。
そして、これからも日本語の探求は続きます。
あれっ?日本語を好きになっている!
今回の体験したソクラティック・ダイアローグは、ダイナミクス・オブ・ダイアログLLCさん主催です。
興味のある方はチェックを。
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■個人セッション
感情を入り口に潜在意識から様々な問題を解決し、人生の目的に気づいていきます。
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