答えはいつも自分と相手の間にあります。
特に関係性にまつわることはすべてそうです。
個人のことは自分の中に答えがあります。
どのような関係性を持ちたいのかについても自分の中に答えがあります。
ところが人が関わった場合・・・
相手には相手の答えが相手の中にあるのです。
自分の答えと相手の答えが一致している時には問題は起こりません。
ところが、自分の答えと相手の答えが違う場合に問題は起こります。
同じだと思っていても、実は違ったということも多々あります。
例えば、「私は花が好き」「私も」といった会話があった時に、「2人とも同じだね。」ということもできます。
でもね、「じゃぁ、どんな花が好き?」と聞いてみると「バラ」「ひまわり」「チューリップ」「桜」「ユリ」と様々な答えが返ってきます。
花という言葉を聞いただけでイメージが湧いて来る物がみんな違います。
人によってイメージの中では「野生の花」だったり「花壇」だったり「花束」だったりするかもしれません。
こういった認知の違いが問題を引き起こすことがあるのです。
同じ言葉を使っていても人によっては意味が違うのです。
文脈が違うとかコンテキストが違うという言い方をしたりします。
自分の中の答えと相手の中にある答え。
このふたつをすり合せることが大切です。
まずは相手の理解です。
この時に、「私が正しい。相手が間違っている。」と勝ち負けの問題にしてはいけないのです。
お互いの答えがぶつかって変化していく必要があるのです。
つまり第3の道が必ずあるのです。
この考え方は好きなことを仕事にするためにも役立ちます。
「自分がやりたいこと」と「相手が望んでいること」の2つがつながった時に仕事になる可能性があります。
それがお金を払ってでもつながりたいと思うことが仕事になるのです。
答えは自分の中にあるだけではなく、関係性の中にあります。
その答えを探していくことが社会とつながるということなのではないかと思っています。
人間は一人で生きられる存在ではなく、他者がいることで生きることができる存在だから。