源頭サバイバル

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に参加してきました。

朝活、午前の部、午後の部と盛り沢山な内容でした。

朝活前に

始発バスで現地に入り、こっそりとミッションを3つ。

ひとつ目は、京都大学とmontbellの共同プロジェクト山の健康診断

山の水を採取し、日時・場所のデータを入力し京都大学に送ります。

こういう多くの人の力を借りて行うプロジェクトって好きです。僕も大きな調査の一員になれることが嬉しいし、どんな結果がでるのかが楽しみです。

二つ目は、写真を撮り忘れたポイントの撮影です。こちらに書いた記事で撮り忘れた写真をあらためて撮りました。

三つ目は、今日のホタルの会で造作予定の零ノ沢を詰めること。地図上では確認していますが、どんな沢なのか実際に歩いて体感することが重要です。五感を通じて自然を感じると何かがわかることがあるからです。下流域は直線的に水道ができていて、後半が扇型に雨水を受け止めるような感じになっています。ここ水が流れていてもいいんだけどなと疑問を持ちながら観察していました。

朝活

ちなみに朝活は僕が勝手に始めた企画です。不思議と多くの人が参加をしてくれるのですが、なかなかにサバイバルモードがでてきています。道なき道を歩く山の遊び方は、体験していない人が多いですから。崖を登ったり、四つん這いで歩いたり、自然児のスイッチが入るようで、皆さんの目がキラキラしていくのが興味深いです。

一ノ沢入り口

今回は楽勝だろうと思って登りはじました。

雨水で削れた一ノ沢

今回の参加者は僕を含めて4名の強者たち。まだこの頃は余裕です。「沢を掃除して周りにしがらみを造り、水が流れやすくしたいよね」なんて今後の相談をしたりしながら登っています。

沢途中にあったマザーツリー

良き沢には良き木が生えています。どうも水脈の上に育った木は大きくなるらしいのです。この木がこの谷の生態系に大きな影響を与えるのでマザーツリーと呼ぶのだそうです。

実際に見ると「おおっ」って感じになるのですよね。

岩盤がでてきました

枯葉があるということは落葉広葉樹が近くにあるということ。土中環境を整えるためには重要な「材料」になります。杜人たちはそれを「財」と呼びます。

これが滑って登りづらいんだわ。サバイバルモードが上がってきます。

ほぼ垂直の壁があらわる

さらに上がっていくと垂直の壁が。土がグズグズなのでよく滑るし、足場も少ないんです。でもね、ここが沢の始まりなんですよね。源頭というやつなんです。ここから初めの一滴が生まれるのです。

マザーツリー

なんとかよじ登って進むと森と踊るが作った作業道にでました。予想通りマザーツリーがあるところ。沢をきっちりと詰めることができました。

道なき道を登っているのがおわかりだろうか
最後の最後で笑顔が。

みなさんタフです。滑って落石があったり、滑り落ちそうになったりしながらも無事に登ることができました。最後は笑顔ですよね。なぜならずっと真剣に登ることで緊張してたから。大いに緩む必要があるのです。この緊張と緩和がメンタルには良い影響を与えるんですよね。

源頭サバイバルお疲れ様でした!

ホタルの会<午前の部>

零ノ沢の段切り

ホタルの会の午前の部は、零ノ沢を新しい方法で開拓していこうということ。僕は零ノ沢入口の急斜面を担当。段切りをして水がストレートに落ちないように、滝を沢山作るイメージです。この段切りは垂直方面にスコップを入れずに、水平方面にだけいれて、テコの原理で穴を掘っていくのがコツです。そして滝壺を作るイメージで少しだけ斜めに掘っていきます。

ここは落ち葉がなどが作り出した土ではなく、関東ローム層なのか茶色で粘土質の土なんです。スコップで掘っていくのも一苦労です。ちょっとずつ掘っていき造作をしていくとクラクラしてきちゃいました。35℃を近くの天気のせいもあるでしょう。水を飲んだり休んだりの体調管理の重要性を知りました。

総勢8名だったかな。みなさん丁寧に造作をしてくれて、杭を打ったりと、この斜面がどうなるのか楽しみです。イメージしているゴールは水が流れるか、水が湧き出すかです。

午後の造作

お昼はお米を炊いてカレーです

昼はご飯を食べてゆっくりと時間を過ごしました。午前中の造作がハードだったのかみなさん話が盛り上がっています。僕はゆったりとハンモックに揺られながらそんな話を耳にしたりしながら良き時間を過ごしました。

反省点。持って行った水は1.5リットル。これがまったく足りなかった。昼休みにてっちゃんから氷水を約1リットルいただく。これで生き返りました。僕にとって真夏の造作する時には、水を3リット持てば良いということがわかりました。てっちゃん!ありがとう!助かりました。

photo by みどりん

午後の造作は、三ノ沢の手入れです。枯れ葉や落ち枝を整理して、美しい水の流れを作り出すことです。

この「美しい」が大切で、「良き造作は美しく感じる」という人間の感性を信頼した造作の方法です。これは誰もが持っている感覚であり、人それぞれ違うことがあるものでもあるのです。これ大勢でやると不思議とハーモニーが生まれたりするので面白い結果がでます。つまり気持ちが良い場所、イヤシロチが出来上がります。

夢中になっていたので写真はないのですが、僕は苔が美しい斜面に入りました。そこで杉の葉っぱを取り除き造園作業のようなことをしたのです。谷をひとつの作品として美しく仕上げるようなそんなイメージ。庭師になった気分です。

これがよかった。完全に庭造りですね。新しい楽しさを発見した1日でした。今までのこの活動は「巨大なビオトープを作ること」だけでなく「美しい庭を作ること」という付加価値を見つけてしまいました。

言われたことだけをやるのではなく、自分が良いと思ったことをやるのが大事ですね。そして実際にやったら、後日また見にくることが重要です。あの造作に意味があったのかよくわかります。こうやって時間を重ねていくことで自分の感性が磨かれていきますね。

僕はSDGsやボランティアのような作業は楽しくやることが重要だと思っています。そして役立とうと思わないことも大切にしている価値観です。自分のエゴでやっているんだという位でちょうど良いと思っています。

いやぁ楽しかった。またよろしくお願いします。

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