誰もいない山の中を歩いていると山が荒れていることに心を痛めていました。
かつて宝の山と言われていた時代には、里山は美しいものだったと想像できるから。
何かできることはないかなと思っていた時に出会ったのが「枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会」でした。
ネーミングが良いんですよ。
「枯れ沢復活」は、ベストセラーである土中環境そのものなんです。
最近、大雨による土砂災害についてもこの土中環境が原因ということで説明できる。
山に雨水が染み込まない原因は植林もさることながら土の中に原因があるということ。
土に水が染み込まないことが原因ということなんです。
改善策として、山にある財で作れる炭と有機物を作った日本古来の造作が鍵を握るというものです。
ハイカーとしてこの考え方で山を整備すると美しく居心地の良い山になります。
雨が降った時にだけできる山の保水力は弱くなっています。
だから土砂災害が起きる。
沢が復活するということは、山に水がゆっくりと染み込み、ゆっくりと流れ出すことで何時も流れている沢になるということです。
健全な山は、何年もかけて山で浄化された水が沢に染み出すのだそうです。
もうひとつの「ホタルを飛ばす会」は、生物多様性につながっています。
理想の森の姿ってたくさんの木々がある方が良いのです。
苔に始まり、草、低木、中木、高木と様々な植物が育っているのが良い。
そこに虫が集まり、動物も集まっていくのが多様性のある森です。
人間も動物の一部。多様性がある森は居心地が良いのです。
反対に多様性がない森は一種類の木しか植っていません。
えぇそうです。植林されて放置された森です。
ホタルが復活するためには、その環境となる沢が必要であり、エサとなる貝も必要です。
ホタルだけが飛べば良いということではないのです。
ホタルという一部を見れば良いというだけでなく、自然全体を感じる力が必要だということです。
代表による三木繁治さんが描いているビジョンは「枯れ沢を復活させるため、枯れ沢や周辺の森林の整備・土壌改善を通じて森全体を健全化してホタルが棲息できる環境にし、2030年までにホタルが飛ぶ沢に再生させることです。」なんだそうです。
これゴールが明確なんです。ホタルを飛ばす沢にするということ。
ホタルが飛んでいる沢ってイメージしやすいです。
その中で、手伝ってくれた人たちが笑顔でホタル鑑賞をして、労いあっている。
わかりやすいのが良いです。
さらには「2030年で達成する」という期限を持っていることです。
目標設定で期限を切るって最も大事だと言われています。
夢が予定に変わるので、実現する意志が宿るからだとも言われています。
このプロジェクトを始めて10年で達成させるのも絶妙な設定だと思っています。
自然にインパクトを与えるには10年くらいの長い目が必要です。
地球が誕生して46億年ですからね。人類史なんて誤差の範囲内です。
自然は壊すのは一瞬、再生するには長い年月がかかります。
ここを見ると2020年からこの活動ははじまり、コツコツと続けていることがわかります。
ハチドリのしずくや木を植えた男を彷彿とさせます。
全体を考えて、実際に行動する人は貴重です。
会のことをマーケティング理論から勝手に考えると
- 初めての人に買ってもらう
- 何回も買ってもらう
- 一度に多く買ってもらう
僕にとって、お客さんに買ってもらうというのは、僕が喜びを与えるということなんです。
僕の仕事論は、自分の幸せの源泉であるワクワクから実践するためのソースワークショップに集約されています。
仕事をするとか儲けるとかは、すべて他者を笑顔にするための手段に過ぎないのです。
マーケティングの言葉を言い換えると
- 初めての人に体験してもらう
- 何回も来て継続したいと思う体験をしてもらう
- 参加者自身が貢献できる他の活動を考える体験をしてもらう
ということなんです。その体験はワクワクするものである必要があるでしょう。
最近読んだ「自然って何だろうか」を読むと怒りからの環境保護活動は古いのはないかと思うんですよね。喜びからの環境保護活動になればいいのはないかと思うのです。人は怒りを避けワクワクすることをやりたいですからね。
初めての人に体験してもらう工夫をして、何度も来たいと思う仕組みを作り、自分でも自発的に何ができるのか考えてもらう。
こう考えるととても教育的な活動なのかもしれませんね。
本を読んだり動画を見るだけはわからないことが、自然の中で体験することにあります。
これはハンモックフルネスにも近い考え方です。
ここで学んだことを自分でも実験していくとわかることがあって楽しいです。
僕は学んだことは仮説でしかなく、自分で実践と検証をしたいのが性分なんだなと思います。
失敗もしたいし、成功もしたいんですよね。その間に大事な答えがあると思っています。
さて、来週も参加しようかな。
誰か行きたい人いる?
■フリースタイル・コンテンツ紹介
■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
次回:2/20(日)、2/24(木)
https://www.hammockfullness.com
■ソースワークショップ
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
次回:2月26日(土)27日(日)
https://www.asobilife.com
■ライフワークコーチング
常時受付中
https://www.yoriyoku.com/