間伐等の森林施業による生物多様性の変化を坂田さんから聴く会に参加してみた

高尾に通い始めて5年。

初めは高尾山の往復からスタートし、ファストパッキングで高尾山から陣馬山を往復するという距離を伸ばして歩いていました。

そして、シノギングに出会い、高尾近郊のほとんど誰も歩かないバリエーションルートを歩きハンモック張ったりウッドストーブで火を焚いたりして遊んでいました。

その時に、倒木だらけだったり、藪化したている放置された山をなんとかしたいなと思っていたら枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に出会いました。これが2ヶ月前のこと。

さらに、この森全体を知りたいと思っていた時に、今回参加した「間伐等の森林施業による生物多様性の変化を坂田さんから聴く会」の話を聞いて気づいたら申し込みをしていました。

本を読んだり、動画を見たりするよりも100倍濃い内容でした。参加して良かったです。

実際の現場でのリアルな話が重要ですね。

その学びをまとめてみようと思います。

多様性のある森へ

結論を言えば、間伐前と間伐後では、生物の多様性の変化が訪れている途中なんだそうです。この間約5年。

目指している森は、多様性のある森。
混合林と呼ばれる針葉樹と広葉樹が混成している森です。
種類は多ければ多いほど良いです。

地面には、苔が生えていたり、草が生えていたり、
木も人間くらいの高さから5メートルくらい、10メートルくらい、それ以上の大木もある森です。

これで大事なのは植林をしたりするのではないということ。
微妙にDNAが違うのでなるべくなら人間の手で植えない。

では、どうすれば良いかというと、環境を整えることです。
倒木を片付けて、土中環境を整え、スギ・ヒノキの森を間伐して、太陽の光や風が森に入るようにすること。

元々あった木が大きく育ったり、鳥が運んできた種から発芽したりするのが良いのだそうです。

特に鳥は、種を食べて種皮を消化して、芽がでやすいようにするそうです。

それが種子にあったフカフカな土に落ちれば、自然と木は育っていくと言うこと。

もちろん、共生ができる木もあれば、淘汰が起きる木もあるでしょう。

それでいいのだそうです。

早く森を再生するためには

草や木をよく観察することです。

ここにいる植物たちの意図を感じるということ。

上に増えたがっているのか、下になのか、右なのか、左なのか。
自分が増えやすいところに広がっていくのです。

どのように植物が増えていくのか想像力を膨らましながら見ることです。

生存戦略のために蔦が伸びたり、種を飛ばしたりするのです。

間伐をどこからやるのが良いかといえば、広葉樹の側からすることです。
つまり境界面から間伐をするということ。

Googlemapでの森の様子

多様性が起きやすいんだそうです。
植物は自分の周りに仲間を増やそうとしますから。

新しく植物が生えた時にも、どこからやってきたのかを想像することは大事なんだそうです。

その他

苔の重要性だったり、菌類との関係だったり、動物との関係だったり、多種多様な話ばかりでした。

生物の多様性を生むには、生物が住みたくなるような森を作れば良いということ。

自分事として考えれば答えが自ずとでてきます。

結局は、居心地が良く、食べものがある環境なんですよ。

不思議とそんな所は人間がいても気持ちが良いところなんです。

でもね、人の気が狂っていると、美しいものを美しく感じられないんです。
そんな人は、元々その土地になかった草木や花を植えちゃったりするんだそうです。
そして生態系が狂っていく。

人は心身が整っていれば、センスが良いはずなんです。
なので、個人個人がストレスなくバランスの取れた生活をするのが大事なのではと。

良き時間をありがとうございました。

オマケ

沢沿いも見たのですが、この場所は春の方がわかりやすいそうです。なぜなら花が咲くから。来春にも同じような会をやるかもしれないそうです。

裏高尾は植生の理想な場所が多いそう。
その視点を持って行ってみよう。もちろん人に会わないマイナールートを。

アオキはしがらみの建材である。(僕の結論)

坂田昌子さんの講演会のyoutubeがありました。
ここで話されていることが森の中でもありました。

関連リンク集

■講師:坂田さんの活動(生物多様性ゆるゆるガイドツアー)
https://takaotreedom.com

■主催:森と踊る
https://www.moritoodoru.co.jp

■枯れ沢を復活&ホタルを飛ばす会
https://note.com/hotaruotobasukai/


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