地域の物語ワークショップ12日目。
作品が立ち上がっていく瞬間を体験しています。
昨日、なんとか全体ができあがり、今日は曖昧なことを調整をしていくのが大きなテーマ。そして、衣装を着ての通しをやるということ。
世田谷パブリックシアターの舞台監督さん、照明さん、音響さんも稽古を見守る中やりました。総監督のなるさんもいます。
ちょっと全体に緊張気味。
だんだんと本格的になってきています。
身体感覚を呼び起こすためのウォーイングアップで、アイコンタクトをやりました。
以前のワークショップでやったもの。
今日は2回目の全員集合したんです。あとは本番。
Cコースのワークショップ全14日間中で3回だけが全員参加。
今日はとっても貴重な日です。
ワークショップを休むということは、その時にやったメソッドそのものを体験していない人もします。
すると、体験している人と体験していない人の差がでてきます。
これはとっても小さな差に見えるんだけど、とても大きなものになっています。
体験しているかいないかの差で、動きに違いがでてくる。
さらにいえば、この体験を何回も繰り返している進行役のたっちゃんやアシスタントのるいるいは、洗練されていて別物になっています。見ていて飽きがこない。引きつけられる魅力を発しているんです。これが天才の領域なのかもしれません。
体験していない人、体験している人、体験を継続して行なっている人。
この3人の差は歴然としていることに驚くと共に「あぁ、やっぱりそういうもんなんだな。」と納得をする。
体って正直だよね。体以外も同じなんだよな。
今までワークショップでやっていることで、好き嫌いだけでなく、得意なこと苦手な動きがでてきます。
あとでビデオでチェックしたりすると、できているつもりでもできていなかったりするんですよね。
頭と体がつながっていない。イメージと実際がズレているんです。
無意識というものは恐ろしいですね。
ダンスの振り付けや段取りを覚えている人と覚えていない人の差も違います。
演劇と同じで、台詞を覚えてからが面白いんだと思う。振り付けを覚えてから演出でどんどんよくなるんだろうね。
特にダンスで振り付けを覚えていないと目立ちます。違うということは目立つのです。
観ている人にとって、変な動きをしている人に焦点があったり、それによって現実に引き戻されたりもする。集中力がキレてしまうこともあるのだそうです。
決まったことを決まったとおりにやるという意識も大事なんだそうです。曖昧にしているのか、意志があるのかで見え方が違うんだそうです。
意識の差もちょっとしたことなのかもしれないけれど、大きなものになっているかもしれません。
この辺りも研究していきたいところです。
「五線譜」と呼んでいるパートを詰めていく。
たっちゃんの視線の真剣さ。同時多発で様々なことが起きている舞台を整理していく。
何回も書くけれど、適当ではなく、お約束がいっぱいあるのです。
関係性があるようなないような社会の人と人のつながりのようであり、ひとりの存在がとても大きく輝いていたり、それに影響されたり、影響を与えたり、様々なことが起きている。
何回も稽古していると、舞台で自分をさらしている仲間をどんどん好きになっていくね。
そして、いいところもいっぱい見つけていくことができる。
衣装をつけての全体と通し稽古。本番までない貴重な時間。
演出もちょっと入るんだけど、とってもステキな時間でした。
演出が入れば入るほど、よくなっていくんです。
意味はわからないんだけど(笑)、どんどん良いものになっていくんだよね。
そして、参加者も言われると反応してよくなっていく。
この対応力の高さは人生を生きてきた長さでしょ(笑)
みんな芸達者だわ。
今日は休日なので、AコースやBコースの人たちも稽古日。
13時に稽古場AをAコースの人たちにゆずり、会議室で振り返り。
ビデオをみながらバッチリと修正をかけていきます。
集中力が落ちてきたなと思ったらもうお昼も食べずに14時を過ぎている。
お昼は、お弁当を食べながらみんなと話をする。
ワークショップは、こういう人と人が触れ合う時間も大切ですね。
安心感や仲間意識が強くなっていきます。
急に人と人の距離が縮まっていきますね。
「同じ舞台を踏む」という目的意識が、キュッといい感じに集まってきています。
お昼後は約1時間半、みっちりと群舞の練習。
細かい所をチェックしていきます。ここが一番の見せ所ですから。
動きがそろっていくと集団の力があがりますね。
見ている印象がガラッと変わります。
残った人は、帰った人にも伝えて良いものにしていくんだね。
欲がでてきました。
休養もしっかりとりながら、練習もやっていきます。
写真はトラムの入り口。本番はこの劇場で。あと4日です。
■地域の物語~みんなの結婚
46名のワークショップ参加者+3名の進行役/演出家/劇作家/振付家による作品
日時:3月24日(日)15時開演
場所:シアタートラム(東京都世田谷区;三軒茶屋駅)
料金:無料
問い合わせはコチラから
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/03/post_325.html
お陰様で満員御礼。当日券がでます。14時半から配布予定。
座席数をちょっと増やせたそうなので、当日券は手に入るチャンス大です。
ゲネプロ(本番と同条件の舞台、音響、照明、衣装などで行う通し稽古)が10時30分トラム入場、45分スタート予定。遅刻は残念ながら入れません。関係者に限り観劇OKなのだそうで、ゲネ観劇希望の方は僕に直接ご連絡下さい。上演時間は90分を予定しています。