対話型ファシリテーションの勉強会は気づきが深い。
ただ事実だけを明らかにするだけで背景が見えてくる。
なんだこれはと思っていたら勉強会中に、あぁが訪れました。
プロセラピストの上田正敏です。
勉強会の途中から演劇を見ているような気分になってきたんです。
平田オリザさんの現代口語演劇と同じ構造なんだと気付きました。
オリザさんの演劇は日常を切り取り、普通の会話で物語が進行していきます。
特に大きな事件も起きないんだけど、会話の中に大きな物語があって、それを観客の想像力をかきたてるようなそんな演劇。
しかも同時多発で舞台で会話が起きるので聞き取れないことも多い。
まるで、スタバやマックにいるようなそんな感覚にもなります。
演劇演劇していないので、みなさんにオススメもしないのですが、言葉の裏にある背景を読み解く人にはオススメできます。
対話型ファシリテーションも事実を淡々と話しているのだけれど、その背景にある感情や思考があぶりだされてきます。
認知行動学的には本当の事実というものを認識することは不可能です。
認知している事実しかわかりません。
人の数だけ認知があるので、本当現実は誰もわからない。
認知していることを聞くことにより、感情や思考がわかるのです。
なぜなら事実に対して感じている感情や思考の影響を受けて認知されるから。
この対話型ファシリテーションの勉強会で面白いのは、質問者の認知もわかるところです。
どのように世界を見ているかが認知ということなんですが、その人の世界観を排除することができます。
自分の世界観を持って対話をしていると、相手との世界観が違うから対話になりません。
いわゆる空中戦になります。
カウンセリングなどで「人に寄り添う」という言葉を使いますが、人によりそうとは、自分の世界観を脇に置いて、相手の世界観をそのまま聞くということです。
100%あなたの世界観を聞きますよ。
これが傾聴の極意ではないでしょうか。
演劇って物語です。
その人の認知という物語があるのです。
その人の世界観という物語があるのです。
その人の体験という物語があるのです。
その人の感じた物語があるのです。
その人が創りだした物語があるのです。
聞き手側は鑑賞者です。
どれだけニュートラルに聞けるのか。
それが鍵なのです。
ニュートラルに聞いていれば物語が浮き彫りになり、演劇よりも事実のほうが興味深いことになるのです。
これリアルな演劇なんだなと。
つまり自分の中にある演劇性が立ち現れるんですね。
そこに解決の糸口と答えがあるのです。
人の心を扱っている人たちは演劇性を学ぶといいんじゃないのかな。
そんなことを感じています。
自分の認知している自分が作った演劇を変えたら、人生が変わるんです。
人生の演出家であろう俺。
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“対話型ファシリテーションは現代口語演劇である” への1件の返信