「いつも同じような不幸話をしてくる人がいるのですがどうしてですか?」という質問をいただきました。
これには理由があるのです。
プロセラピストの上田正敏です。
人の心理はとても興味深いことが沢山あります。
今回の質問も人間の奥深さがわかります。
理由は3つあります。
1つ目は、不幸な話をして誰かを悪者にしたいというということ。
誰かを悪者にするということは、相手を加害者、自分を被害者という関係性を作ることになります。
自分を自己正当化するために、相手を悪者にするのです。
そして、悲劇のヒロインを演じるのです。
悲劇のヒーローも同じです。
これは茶番劇であり、コントでもあります。
不幸話をすることに目的があるのです。
それは意識的かもしれないし、無意識的なのかもしれません。
2つ目は、不幸な話をすることで得をしているということ。
悲劇のヒロインになれば同情もしてくれる。
悲劇のヒロインで誰かに愛されると思っている人は、愛されたいと思ったら悲劇のヒロインになるのです。
悲劇を仕事にしている人もいます。
そんな人はお金が欲しい時に悲劇のヒロインを演じる人もいるでしょう。
これは健全なる態度ではないかもしれないけれど、実際にあることなのです。
話をするという行為の裏に、欲求が必ずあるのです。
人は欲求がなければ動きませんから。
3つ目は、不幸な話をしているから不幸になっていくのだということ。
人は無意識にドラマを求めます。
周りを見渡すと作り話にあふれています。
リアルではなく虚構の世界。
テレビドラマ、映画、演劇、小説はすべて作り話。
それでも人は感動できるように作られています。
むしろ筋書きよりも心が動く事そのものが喜びなのです。
心はネガティブにもポジティブにも動きますが、どちらも同じ事です。
心が動くことが感動ですから。
地球の裏側の映像も本当に起きていることなのかわかりません。
特にCGなんて技術がでてきたら何が本物で何が偽物なのか、さっぱりわからないのです。
脳の認知の関係上、騙されてしまうのです。
自分自身にもだまされます。
記憶なんて思い出す度に変わっていくのです。
美しくもなれば、醜くもなります。
なぜなら記憶は感情によってファイリングされているから。
記憶を思い出す度に感情も思い出し感情は強化されていきます。
ポジティブな記憶はよりポジティブになり、ネガティブな記憶はよりネガティブになっていきます。
プロセラピストとして感情解放をしていきますが、自分も含めてクライアントさんたちを観察していると、本当に解放されるとその出来事そのものを忘れてしまいます。
物事をニュートラルにとらえることができたら、記憶のも残っていかないのです。
感動って記憶と深くつながっているのです。
不幸話も落語みたいに自分ごとでなければ芸として成り立ちます。
自分ごとの話をしていると、自分がどんな人間なのか、自分で自分を説得しているものなのです。
「私は不幸です。」
という言葉をずっと言っていると、不幸な自分ってどんな自分なんだろう?と想像します。
想像するだけならいいんだけど、その不幸な自分を実際に演じます。
つまり不幸になる行動をしてしまうのです。
そして、「あぁ、やっぱり自分は不幸なんだ。」と納得するのです。
そして、不幸な自分のイメージを強めていくのです。
不幸御殿を建てたい人はそれでいいのだけど、もしそれが嫌ならば、不幸な自分を手放すことが幸せの第一歩です。
言葉や物語の力はとても強いです。
演劇関係者の人たちが心を病む場合、言葉や物語の負の側面にやられていることが多いです。
医療関係者、セラピスト、カウンセラー、コーチなどが心を病む場合も同じ事が起きていることが多いです。
本人には問題が起きない場合でも、家族にその状態がでることもあるのです。
感情は伝染しますから。言葉や物語がさらに感情を強めます。
自分の中にある不幸な物語を手放しましょう。
自分の中にある不幸な言葉を手放しましょう。
不幸はパターンにすぎません。
幸せにはパターンはありません。
幸せには無限の可能性があるのです。
希望を持って前に進みましょう。
それが僕のミッションです。
■好きを仕事にソース・ ワークショップ
発見編:7月30日(土)31日(日)
活用編:8月13日(土)14日(日)
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