聞くことが楽しくなるカウンセリング講座講師の上田正敏です。
聞くことは簡単そうに見えて実はとても奥の深いこと。
聞くことができると今まで見ていた世界が変わります。
プロの心理セラピストとして現場で活用している技術からあり方まで100%お伝えしていきます。
前回は、カウンセリングで大切な3つの技術のうちの1つ目であるおうむ返しについて書きました。
人の話を聞くときに大切なのは、共感です。
話し手の感じていることを、聞き手も同じように感じる力です。
人間は共感力を持って生まれてきます。
相手と同じように自分も同じ感情を感じる力です。
音叉のように相手と同じように共鳴することができます。
これは群れを作るために必要不可欠な要素のひとつであり、進化の過程で身につけたのでしょう。
演劇、芝居、映画、テレビドラマ、漫画、本を読んで泣いたり笑ったりした経験はありますか?
シンプルにいうとこれが共感です。
この感覚は大切です。
ここで大切になるのは、自分と相手を区別することです。
自分と相手と同じになることではないのです。
その感情が誰のものなのか見極めている必要があります。
話を聞いていると相手の話に同意できないこともあります。
話し手のことを受け入れられずに反感を感じることもあります。
聞き手も人間なので感情は揺れ動きます。
いつも話し手の感情と同じというわけにはいきません。
持って生まれた資質と経験が違うからです。
太郎くん:「あの映画、最高だったよ!」
次郎くん:「ほんと最高だったね!」
と同じ時は、おうむ返しもやりやすいです。
でも、同じように思えない時には、どうしたらいいでしょう?
太郎くん:「あの映画、最高だったよ!」
次郎くん:「えっ、あぁ、最高だったね!」
と同じように感じたフリをする。
太郎くん:「あの映画、最高だったよ!」
次郎くん:「そう?全然面白くなかったよ。」
と正直な感想をいう。
これは聞き下手さんの反応の仕方です。
前者は聞いていて楽しくない(笑)後者は話が続きません。
優秀な聞き手が興味を持っているのは、なぜ話し手がその話をしているのかということです。
いろんなことがあったとしても話し手がどう見ているのか?何を感じているのか?何を望んでいるのか?話し手の内面で起きていることを聞いているのです。
相手を尊重し、自分も正直にいる反応は
太郎くん:「あの映画、最高だったよ!」
次郎くん:「最高だと感じたんだね。」
というものです。
感じているのは、話し手ですねということをフィードバックします。
この「〜と感じているのですね。」というのも魔法の言葉です。
聞き手の感情が同じでも違っても使える技術です。
私は違うように感じています。私は同じように感じています。
どちらでも無理なく使えます。嘘はありません。
「あなたは〜感じているのね。」ということをただ返しているのです。
聞き上手さんは、自分と相手の感情を区別しています。
これはとても大切なことです。
そして、なぜ話し手がその感情を持ったのかに焦点を合わせています。
会話はこう続いていくことでしょう。
太郎くん:「あの映画、最高だったよ!」
次郎くん:「最高だと感じたんだね。」
太郎くん:「そうなんだよ。」
次郎くん:「どんなところが最高だったの?」
太郎くん:「それはね。(理由話す)」
最後に書籍わかりあえないことからにあったクイズをだして終わります。
あなたがお母さんで、小学校1年生くらいの子供がいるとします。
その子が学校から嬉しそうに帰ってきて
「お母さん、お母さん、今日、僕、宿題やっていかなかったんだけど、田中先生、全然怒らなかったよんだよ。」
と言ったとします。
あなたは子供にどう共感して、どのように答えますか?
次回は、相づち、おうむ返しに続く技術です。
カウンセリングでも質問はするのです。
■ソース ワークショップ
好きなことを仕事にし、好きなパートナーと共にいて、好きなライフスタイルを送るためのワークショップです。
ワクワクという自分だけが持つ才能であり個性を見つけていきます。
自分自身がどんな人間なのかを知り、それを人生に活かす方法を学びます。
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■個人セッション
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自分自身との対話をサポートします。親子関係、人間関係の葛藤も解消します。
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■ライフチェンジプログラム
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自分らしく生きることを選びたい方にオススメです。
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セラピストなど相談業向けで独立起業したい方向けのプログラム。
自分らしく確実に起業したい方にオススメです。
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「宿題やらなかったのに、田中先生に怒られなかったの?」と聞くのかな、
って、クイズのときには冷静に書いていますが、実際に子どもに同じこと言われたら「なぬ?あんた宿題やってなかったの?」と前者に反応しちゃいそうです。でも子どもが言いたいのは後者「先生に怒られなかった」なんですよね。
そうです正解。
さらにもう一歩踏み込んだおうむ返しもあるのです。
子供が伝えたいことはなんでしょうか?
それに対する答え方です。秘儀おうむ返しの応用版です。