殺すことは演じられる〜映画で対話「アクト・オブ・キリング」

映画と対話から学ぶ深層心理学講座〜アクト・オブ・キリング〜を開催しました。

感想は・・・深かった・・・

最後は体を動かしながらの対話。

言葉で話しているだけだと頭だけの概念の話になってしまうので、体という身体性を使って対話して実際の話にしていくことの大切を体感しました。

 

他者の話を聴くことって面白いですね。

三者三様に興味の焦点が違います。

一人は「アクト」に、一人は「キリング」に、一人は「社会情勢」に・・・

と焦点は異なっています。

ところが対話が深まって行くと、それがいつの間にやら融合し、全体で共有されていき、さらには個人に戻って行くという不思議な心地良い体験をしました。

 

今回の可で、人は人を簡単に殺せるということがわかったことにビックリ。

しかも、善ということでも、悪ということでも関係ないのです。

それは想像しているような残虐性でも何でもないのです。

普通の行為です。

人間の本質は興味深いです。

人は人を殺すことができるという前提で考えないと本質を見誤る可能性があります。

演じるように殺すことができるのです。

これは殺す側の話です。

 

でもね、殺されるのはイヤなんです。

当たり前かもしれませんが。

自分もそうですが、自分の家族を殺されるのはイヤなんです。

感情的に受け入れることは難しい。

この感覚が抑止力になっています。

戦争に駆り出されるのは若者なのも納得できます。

 

さらに体感しながらの対話は深まります。

どうしたら殺しやすくなるのか?

というのは、古来から研究されている分野ですね。

 

その方法は、頭と体を分離することです。

自分の頭で考えて、自分の体を使って殺す。

これは普通の感覚ではできません。

それが本能というものです。

ただ、体の感覚を麻痺させて、頭の妄想を膨らませていくと可能になってしまう。

自分の頭と体がバラバラであると可能性が増します。

頭と体と神

頭で考え指示する人と、体を使って実行する人をわけると殺すことを正当化しやすくなります。

頭の人は自分はやっていないと言えるし、体の人は言われたからやったんだと言い訳が立ちます。

さらには、神と表現したんですが、人智を超えた何か、を理由にすると正当性が増して行きます。

この神にあたる部分は、ビジョン、宗教、ブランド、イデオロギー、思想、国、大義名分、お告げ・・・なんでもいいのです。

人の場合ももちろんあります。カリスマ、リーダー、ヒーローとかもそうなりやすいです。

 

僕自身の大きな野望として世界平和があります。

 

この道の遠さを感じ絶望したくなる気持ちになりました。

光明も見えました。

それが身体性です。

自分の体を自分のものとする。

自分の頭で考えて、自分の体を使って行動する。

自分の感情で感じ、自分で思考し、自分の本質を見つめ、自己認識を確立し、自分が行動していく。

「身体性」が僕の理想に近づく鍵を握っていると確信しました。

この身体性を取り戻すことで自分の感覚や感性を研ぎすませていく。

シンプルなことです。

自分と体をつなぐ、自分と頭をつなぐ、自分自身であること。

そして、人間としての成熟度をいかにあげていくのか。

周りの人達との関係性を健全にしていく。

 

この映画アクト・オブ・キリングは、開けてはいけないパンドラの箱だったのかもしれませんね。

 

次回は7月1日夜の予定です。映画は「ハウルと動く城」になりそうです。

この扱うテーマの幅の広さが面白いですね(笑)

 

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発見編
第77期 6月 7日(土) 8日(日)
活用編
第30期 6月21日(土)22日(日)
http://www.yoriyoku.com/source/

 


“殺すことは演じられる〜映画で対話「アクト・オブ・キリング」” への1件の返信

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