感謝の反対は傲慢である

10代、20代までは、傲慢であったもいいかもしれない。30代は微妙。40代以降の傲慢さは痛い。

高校教師をしているメンターは、「感謝が大事」と学生に説いているそうだ。例えば、誰かに相談にのってもらったら、その結果を報告することが大切。それをしないと知らず知らずのうちに切られてしまうことがあると言っています。つまり相談のしっぱなしが問題ということです。コミュニケーションで考えたらわかります。一方通行では信頼を失うということです。コールしたらレスポンスしなければならないのです。

傲慢な人を観察していると、どうも、自分を神だと思っているようなんです。この神も比喩なんですが、幼い子供は万能感を持っています。赤ちゃんにいたっては、至れり尽くせりの扱いを受けています。その延長で、自分は何でもできるし、誰もが自分の想い通りに動いてくれると信じています。そう、信じているんです。だから神なんです。信じていることって事実とは違うことがあるのです。

人は依存から自立へと成長して、お互いが助け合う関係性を築くのが健全です。社会とは助け合いで成り立っています。この自立をこじらせている人が、どうも自分を神だと思っているんですよね。しかも自分は神を信じていないし、周りを従わせようとしていることに気づいていないのです。

人生の先輩方にこのことは話すと「あぁ、それは本人が気づくまで、ほっておくしかないよ」とおしゃります。「人は痛い目にあった時にはじめて感謝が生まれるからね。」と教えてくれました。

ここでタイトルに戻ります。感謝の反対は傲慢なんです。

感謝とは、周りのお陰で今の自分があると謙虚になれることです。傲慢とは全部自分でやってきたことだし、周りは自分に従うべきだと思っているということです。

こう考えると誰もが傲慢さを味わってきているんですね。そこから何かあって初めて感謝を学ぶということなんです。これはプロセスでもあるのかもしれません。

人ごとではありませんね。感謝は行為なのでできるのです。「ありがとう」を正直に言える自分であろうと決めました。

なんか歳を重ねてくると小学校辺りで学んだことの重要性に改めて気づきますね。

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