被害者が加害者を作ることがある。
「自分が被害者なんだ」という思いこみがあると、「周りは加害者である」と信じてしまう。
加害者にされたものは、自動的に加害者モードに入る。
メンタルトレーナー上田正敏です。
加害者と被害者とは、いじめっ子といじめられっ子の関係と考えるとわかりやすい。
いじめっ子がいるから、いじめられっ子ができると考えるのが普通。
いじめられっ子がいじめっ子を作るパターンもあります。
これも人間関係の力学で、無意識にいるとはまってしまうパターンです。
被害者が持つパターンとして、加害者に罪悪感を抱かせてコントロールしようとします。
被害者が加害者を思いどおりに操ろうとすることがあるのです。
加害者はこの罠にはまってはいけません。
相手の挑発に乗らないことです。
被害者は、優しくもらってして当然。
と考えていると、優しくしてもらえなければ、被害者モードに突入します。
加害者を攻撃して、加害者からの反撃を待ち、反撃されると被害者になるということを無意識にすることがあります。
加害者はこのパターンに乗らないことです。
なぜ、それが必要なのかといえば、対等性が人間関係の重要な要素になるからです。
人は無意識でいれば、ポジティブの役割とネガティブの役割に分かれます。
人は無意識でいれば、自立の役割と依存の役割に分かれます。
これは本能的なもので、どうしようもありません。
でも、人間には本能を超えたものも備わっています。
これを超えるには俳句を詠んだり詩を書いたりするような文化レベルの高さが必要なのです。
人間が持つ最大の力である選択の力を使う必要があるのです。
挑発に乗らないって、1つ上のレイヤーで達観する必要があるかもしれません。
被害者の人は「他人がしてくれることは当たり前」と感じています。
無害者の人は「他人がしてくれることは有り難い」と感じています。
感謝って、ものすごく文化的なものなのかもしれないと思う今日この頃。
「ありがとう」って人間が人間たる言葉なのかもしれません。
個人セッション、ワークショップ情報、講演などの依頼はこちらから
■フリースタイル公式ページ