絵本作家のぶみさんが作詞の「あたしおかあさんだから」問題が巷で話題になっています。
様々な批判が起きていますが、なぜなのかを心理学的側面から解説します。
メンタルトレーナー上田正敏です。
「おかあさんだから・・・」が何が問題なのでしょうか?
これは、役割の問題です。
役割とは、お母さんだけでなく、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、あかちゃん、おにいちゃん、おねぇちゃん、いもうと、おとうと、こども、あかちゃん、旦那、女房、先生、生徒、会社員、部長、社長・・・様々な役割があります。
そして受け継がれてきた男女の役割も大きく影響していきます。
これは、無意識に子供の頃からの経験で、役割の呪縛にはまっていきます。
役割 + ねばならない
ということ。
今回のことでいえば
「おかあさんだから・・・しなければならない。」
こう感じている人にとっては、呪いにしかなりません。
この役割に縛られることは、どんな時に起きるのか。
自分の中でサンプルになる人の振る舞いを見て学ぶのです。
お母さんなら子供の頃から見てきた自分のお母さんの影響が大きく、友達のお母さんの場合もあれば、本に書いてあるお母さん、理想のお母さん、世間が認めてくれるであろうお母さんなども関係してきます。
歌って無意識に入りやすいので、呪いになる可能性があります。
歌詞を見ると
「あたしおかあさんだから ねむいままあさ5じにおきるの」
「あたしおかあさんだから だいすきなおかずあげるの」
「あたしおかあさんだから あたしよりあなたのことばかり」
お母さんは、眠いのに朝5時に起きなければならない。
お母さんは、大好きなおかずをあげなければならない。
お母さんは、あたしよりあなたのことばかりしなければならない。
というように言い換えるとわかりやすいかもしれません。
作者はそう考えてなかったかもしれませんが、受け手側がどうとらえるのかが問題です。
今、女性の役割が変わりつつある時代ですので、特にデリケートな話になってきています。
全世界的な思い込みがあるので、世間はゆっくりとしか変わらないのが現状です。
時間的にも代々と受け継がれてきたものなのですぐにはかわりません。
世間が変わるのを待っていれば個人として幸せになることは難しいですので、自分が変わることが必要です。
どうすればいいのか?
お母さんの役割って実は思い込みです。
事実ではないのです。ただの思い込みに過ぎません。
これが基本の考え方です。
思い込みは変えることができます。
その思い込みを信じてしまった自分に気づくことから始めるのが大切です。
その思い込みは自分で選んで作ったものならいいのですが、ほとんどの場合は、過去からの経験で作られています。
辞書で言葉を定義するのではなく、子供の頃から使っていた言葉のニュアンスで自分だけの辞書ができています。
これは専門用語でいうと認知の歪みというものです。
まずは、どんな思い込みを知るのは、自分で書き出してみることです。
お母さんは○○。
この○○の部分をできるだけ多く書き出してみましょう。
歌詞のように「わたし おかあさんだから ○○」でもいいです。
どんな思い込みが隠れているのか。
10分くらい時間をとって集中してやってみてください。
これ男性もやるといいです。
自分の奥さんやお母さんに役割を強要しているかもしれません。
そして、「お父さんは○○」もやってみるといいかもしれません。
おれは おとうさんだから 会社に毎日いくんだ。
おれは おとうさんだから 満員電車にのるんだ。
おれは おとうさんだから 家事をやらなくていいんだ。
なんて役割の思い込みが見えてくるかもしれません。
役割から自由になること。
これをサポートするのは僕の仕事のひとつです。
お父さん、お母さんの感情ストレスを軽減することがとても大切です。
役割ではなく、自分自身を生きること。
他人から社会から思い込んでしまった自分から自由になること。
大切なことです。
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