WHA(ワールド・ホリスティック・アソシエーション)でセミナーをしました。
新潟でのセミナー(連携する医療WHA)に続いて今回は東京開催でした。
以前からそうなんですが、集まる人によって講演の内容が変わります。
情報を伝えることよりも情報をいかに活用していくかに時代の流れは向かっています。
それも今までの自分の経験をふまえて未来の自分を創り出すように頭だけでなく腑に落とすことが大事になります。
参加者どうし、講演者どうし、講演者と参加者・・・場にいる人すべてが参加しているようなセミナーが好きですね。
新潟とやっぱり内容は違います(笑)
僕が心に響いたのは「心とは何か?」ということ。
辞書で調べると・・・
1 人間の理性・知識・感情・意志などの働きのもとになるもの。また、働きそのものをひっくるめていう。精神。心情。
とある。
ふむふむ。わかったようなわからないような。
では、「心がない」ものって何でしょうか?
さらには、「心がある」ものって何でしょうか?
考えてみて下さいね。自分で考えることで見えてくるものがあります。
「人間の理性・知識・感情・意志などの働きのもとになるもの。」を見て見ると、働くという言葉がでてきます。
この感じを分解すると「イ」と「動」というように分解できます。
「イ」は「人」を表します。つまり「人が動く」ということですね。
心というのは人が動くということなんです。
WHAでは復興支援もしています。「心の復興支援」をする時に、それは何だろう?と自問したそうです。
心の支援とは、「相手が動けるように支援すること」という定義を付けました。
これが一番大切なことです。自分が動いて何かをするのはなく、相手が動けるようにサポートしていくこと。
お金やモノや情報を与えるのではなく、その人がそのお金を得たいとと動けるようになったり、モノが欲しいと動けるようになったり、情報が欲しいと動けるようになることなんです。
一方的に与えられているだけというのは、飼われているようなもの。
人間の尊厳が奪われていきます。
自分から欲しいと望むことが人間である証なのかもしれません。
僕の講演のテーマは「健康で生きるために大事なたったひとつのこと」でした。
ブログを読んでくれている方にはバレバレなのでしょうが、この答えは「ワクワクすること」です。
では、「ワクワクする」ためには、どうしたらいいでしょうか?
答えのひとつは、「夢」を持つことです。
夢の本質は心です。自分が自発的に動きたくなるような夢を持つことです。
心が動きたくなるというのは「感動」でもあるのです。
「夢」には「感動」がつきものですね。目に見えないけれども確実にあるものなんです。
誰もが夢を持っています。持っていないという人は、忘れているだけなんです。忘れさせているという場合もあります。
夢を持てない状態というのは、元世界銀行の副総裁をされていた西水さんの著書を読んでいてわかりました。
毎朝、水をくんで、次は何をして・・・それを毎日毎日繰り返す生活。そして、自分の子供たちも同じことを繰り返していくイメージしかできない。
これは人間の生活ではなく、ただ動物のように生命を維持して生きているだけという状態。
「想像してごらん」とあるミュージシャンは言っていたけれど、夢を想像ができるというのは、人間が人間であるために必要なんですね。
ある政治家は「私には夢がある」言っていました。
希望がある未来を夢見ることが、健康な人間なのです。
自ら動きたくなるのが人間なんです。
そんな話をさせてもらい、最後にみなさんの夢をシェアしていただきました。
筋反射を使って確認したので、よりその人らしい夢がでてきて、人それぞれに宿る夢ってやっぱり素晴らしいなと思いました。
個人的な夢であろうが社会的な夢であろうがどっちでもいいのです。
自ら動きたくなる夢が大切なんですね。
タイトルの「ホリスティック医療から統合医療へ」への前置きが長かったですね。
これは、日本でのホリスティック医療への試みが海外のものとは違い誤解されて入って発展してしまったという話がでてきたのです。
これからは統合医療になっていくという話でした。
言葉の定義をちょっとだけ紹介しておきます。
代替医療
世界各地で古くから用いられている伝統医学、民間療法などの、現在主流の西洋医学以外治療法を総称して呼んでいる。英語の Alternative というのは「代わりの」という意味である。「現状に替わり得る」という事で使われている。ただし「西洋医学にとって替わるというものではないという事で Complementary つまり補完医学という言い方もある。
ホリスティック医療
病気は何らかの働きかけによって、患者自身の自然治癒力が活発になり癒されるものであるという全体論的な考えに基づく医学思想で、治療に患者が積極的に参加し、医師は患者を支え援助するものであるとする。様々な治療法を総合的に組み合わせたり、いろいろな観点から患者全体を見ていこうとするやり方。
統合医学
インテグレティブ医療といわれ、緊急医療には西洋医学、生活習慣病には代替医療というように、それぞれの得意な所を併用すればいいという現実的な考え方で、患者にとっては望ましい。原理の異なる様々の医療体系をミックスするのではなく使い分けることをワイル博士らが主張している。背景にインフォームドチョイスなどの患者の人間性を尊重しようとする患者主体思想の社会的浸透がある。
(参考文献 サンフランシスコ州立大学の保健教育学部長のホリスティックヘルスプログラムのエリックペーパーのテキストより)
来年は、この活動に積極的に関わっていきそうです。
12年ぶりのスーツ姿。こういうのもいいね。