高尾ビジターセンターに買い物に(高尾山40回目)

大人になってからの高尾山に登るのも40回目になりました。初めはマラソンを走りたいがためのトレーニングだったのに、いつの間にか山登りが好きになっていました。

今回は、高尾山山頂にある高尾ビジターセンターに買い物に行って来ました。ここには高尾山にまつわるオリジナルの商品があるんですよね。最近はオンラインショップも出来ましたが実際に訪れて買うことに意味があるのです。

50代を超えると始めることよりも終わらせることに焦点をあてることが大切です。今まで心を込めてやってきたことでも情熱はなくなることもあります。それを惰性で行うのではなく終わらせることで新たな始まりも見えてきます。人の興味は年齢と共に変わっていくことがあるんですよね。肉体の変化が精神の変化を生み出します。

先日のブログ「卒業」で、ホタルの会の有志の皆様から集めたお金が余りました。多くのドネーションありがとうございました。これは初めから余剰分は記念品を贈ろうと決めていたのです。何を買うのか悩みに悩んで、卒業される方の趣味嗜好と高尾を好きのままでいて欲しいという願いを込めて、高尾ビジターセンターに買い物にいきました。

僕も愛用している「東京の自然に暮らす生きものTシャツ」と最近発売された「高尾山花めぐり手ぬぐい」を選びました。このTシャツは卒業される三木さんの好きなホタル、サンショウウオ、チョウなどが詰まったものです。モンベルなので機能性もあります。(詳細はこちら

そして、その足で新宿御苑に行きご本人にお渡ししてきました。喜んでいただけたようで何よりです。ホタルの会で感じて来たことをシェアしあい終わったことを労いあいました。そうなんです。僕自身もこの会を完全卒業です。しげちゃんのコンセプトとビジョンに共感して始めたことなので僕も終わりなのです。きっとここで得たことはまた違うところで生かされることでしょう。

定点写真

行きは6号路を50分で歩き、帰りは稲荷山コースを61分で。

残念ながら富士山は見えず。それでも雨に濡れた新緑が気持ちが良いし、素足で感じる泥は心地よかったです。

毎日をゴキゲンでいるために高尾の自然の中でマインドフルネスを味わうハンモックフルネスという活動をしています。詳細はこちら→https://www.hammockfullness.com


卒業

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会の活動を完全卒業することにしました。主催の方が卒業されるということでの選択です。といいつつこの1年で2回しか参加していないので幽霊会員みたいなものでしたが。

この会が好きだったのは、参加者の自主性を重んじていたことです。生物の多様性が注目されていますが、人間も様々な価値観を持っていて、様々な趣味嗜好を持っています。

社会でも多様性が大切と言われていますが、「多様性を大切にする」という価値観の強要だけが先行してしまい、わけがわからないループになっています。

「対等性とは同じになることではない。違いを尊重するという対等な関係性」だと20年前にメンターから教わってきた身として、多様性はとても大切にしている価値観です。

主催者のしげちゃんがこの場を去るというということで卒業式をしてきました。この場で出会った人たちと労いの言葉をかけることができて良かったです。

自然が一番大切だと思っていましたが、人間関係のほうが大切だということに気付かされたのもこの活動のお陰です。自然が大切だという考えを探っていくと人類が滅びるのが良いかも知れないという結論に達してしまいます。「人って大切だよね」という視点から自然をみると違った結論に達します。

「当たり前」という視座の人は傲慢になっていきます。「有難い」という視座を持っている人は余裕がある人です。余裕があるからこそ人が集まってくるのです。他者をいい気分にさせる人が信頼されていくということなんですね。

ホタルの会を推して来たと思っていましたが、主催者であるしげちゃん推しだったことにも気づけました。ありがとうございました!


久々の沢は荒れ放題

枯れ沢復活&ホタルの会という里山再生の活動に半年ぶりくらいに参加してきました。久々に見た沢は荒れていました。人の手が入らないとこうも荒れるのかというのをまざまざと見てきました。そして、ほとんど水は枯れていたという。

僕自身はSDGsという慈善活動している意識よりか好きだからやっています。森の再生活動って大きなビオトープを作っているイメージなのです。大人のマインクラフト的な要素もあります。

自然と共に生きるって、自然に対して定期的に手を入れることが重要なんですね。原生林ではなく里山は人の手がずっと入っていました。それが高度成長や人口減少も相まって誰も山には入らず手をいれなくなる。そんなことが起きています。

掃除と同じで、ずっとやり続けないと意味がないんですよね。持続可能って「やり続ける」ということなのかもしれません。次世代とかではなく、自分らがやれという意味なのでしょう。

ただ淡々に、当たり前のようにやっていくだけなのかもしれませんね。

そのためにも一番重要なのは人間関係かもしれません。こういう活動は人がやることですから関係性が大事です。お陰様や有難いを大事にしていくと良いのかもしれません。お役目を終えたら離れることも重要かもしれません。

写真は水がある部分に、生き物が来てくれることをイメージとして整備しました。浅瀬を作ったり深場を作ったり。春にカエルが卵を産んだら面白いなと。動物が水を飲みにきたり、猪がぬた場として活用したりするかも。

そして、ホタルの会でコラムを書かせていただきました。
https://note.com/hotaruotobasukai/n/n823e6ee6534f

良かったら読みにいって「いいね」をお願いします。

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■個人セッション
潜在意識を探り、過去を癒し、今の行動を変え、理想の未来を手にいれます
https://www.yoriyoku.com/

■ソースワークショップ
自分が持つ「好き」を見つけて、それを仕事、伴侶、趣味に応用し、自分らしくなるためのワークショップ。
https://www.asobilife.com

■ハンモックフルネス
日々ゴキゲンでいるために自然の中で心身を整えます。ハンモック&マインドフルネス。
https://www.hammockfullness.com


源頭サバイバル

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に参加してきました。

朝活、午前の部、午後の部と盛り沢山な内容でした。

朝活前に

始発バスで現地に入り、こっそりとミッションを3つ。

ひとつ目は、京都大学とmontbellの共同プロジェクト山の健康診断

山の水を採取し、日時・場所のデータを入力し京都大学に送ります。

こういう多くの人の力を借りて行うプロジェクトって好きです。僕も大きな調査の一員になれることが嬉しいし、どんな結果がでるのかが楽しみです。

二つ目は、写真を撮り忘れたポイントの撮影です。こちらに書いた記事で撮り忘れた写真をあらためて撮りました。

三つ目は、今日のホタルの会で造作予定の零ノ沢を詰めること。地図上では確認していますが、どんな沢なのか実際に歩いて体感することが重要です。五感を通じて自然を感じると何かがわかることがあるからです。下流域は直線的に水道ができていて、後半が扇型に雨水を受け止めるような感じになっています。ここ水が流れていてもいいんだけどなと疑問を持ちながら観察していました。

朝活

ちなみに朝活は僕が勝手に始めた企画です。不思議と多くの人が参加をしてくれるのですが、なかなかにサバイバルモードがでてきています。道なき道を歩く山の遊び方は、体験していない人が多いですから。崖を登ったり、四つん這いで歩いたり、自然児のスイッチが入るようで、皆さんの目がキラキラしていくのが興味深いです。

一ノ沢入り口

今回は楽勝だろうと思って登りはじました。

雨水で削れた一ノ沢

今回の参加者は僕を含めて4名の強者たち。まだこの頃は余裕です。「沢を掃除して周りにしがらみを造り、水が流れやすくしたいよね」なんて今後の相談をしたりしながら登っています。

沢途中にあったマザーツリー

良き沢には良き木が生えています。どうも水脈の上に育った木は大きくなるらしいのです。この木がこの谷の生態系に大きな影響を与えるのでマザーツリーと呼ぶのだそうです。

実際に見ると「おおっ」って感じになるのですよね。

岩盤がでてきました

枯葉があるということは落葉広葉樹が近くにあるということ。土中環境を整えるためには重要な「材料」になります。杜人たちはそれを「財」と呼びます。

これが滑って登りづらいんだわ。サバイバルモードが上がってきます。

ほぼ垂直の壁があらわる

さらに上がっていくと垂直の壁が。土がグズグズなのでよく滑るし、足場も少ないんです。でもね、ここが沢の始まりなんですよね。源頭というやつなんです。ここから初めの一滴が生まれるのです。

マザーツリー

なんとかよじ登って進むと森と踊るが作った作業道にでました。予想通りマザーツリーがあるところ。沢をきっちりと詰めることができました。

道なき道を登っているのがおわかりだろうか
最後の最後で笑顔が。

みなさんタフです。滑って落石があったり、滑り落ちそうになったりしながらも無事に登ることができました。最後は笑顔ですよね。なぜならずっと真剣に登ることで緊張してたから。大いに緩む必要があるのです。この緊張と緩和がメンタルには良い影響を与えるんですよね。

源頭サバイバルお疲れ様でした!

ホタルの会<午前の部>

零ノ沢の段切り

ホタルの会の午前の部は、零ノ沢を新しい方法で開拓していこうということ。僕は零ノ沢入口の急斜面を担当。段切りをして水がストレートに落ちないように、滝を沢山作るイメージです。この段切りは垂直方面にスコップを入れずに、水平方面にだけいれて、テコの原理で穴を掘っていくのがコツです。そして滝壺を作るイメージで少しだけ斜めに掘っていきます。

ここは落ち葉がなどが作り出した土ではなく、関東ローム層なのか茶色で粘土質の土なんです。スコップで掘っていくのも一苦労です。ちょっとずつ掘っていき造作をしていくとクラクラしてきちゃいました。35℃を近くの天気のせいもあるでしょう。水を飲んだり休んだりの体調管理の重要性を知りました。

総勢8名だったかな。みなさん丁寧に造作をしてくれて、杭を打ったりと、この斜面がどうなるのか楽しみです。イメージしているゴールは水が流れるか、水が湧き出すかです。

午後の造作

お昼はお米を炊いてカレーです

昼はご飯を食べてゆっくりと時間を過ごしました。午前中の造作がハードだったのかみなさん話が盛り上がっています。僕はゆったりとハンモックに揺られながらそんな話を耳にしたりしながら良き時間を過ごしました。

反省点。持って行った水は1.5リットル。これがまったく足りなかった。昼休みにてっちゃんから氷水を約1リットルいただく。これで生き返りました。僕にとって真夏の造作する時には、水を3リット持てば良いということがわかりました。てっちゃん!ありがとう!助かりました。

photo by みどりん

午後の造作は、三ノ沢の手入れです。枯れ葉や落ち枝を整理して、美しい水の流れを作り出すことです。

この「美しい」が大切で、「良き造作は美しく感じる」という人間の感性を信頼した造作の方法です。これは誰もが持っている感覚であり、人それぞれ違うことがあるものでもあるのです。これ大勢でやると不思議とハーモニーが生まれたりするので面白い結果がでます。つまり気持ちが良い場所、イヤシロチが出来上がります。

夢中になっていたので写真はないのですが、僕は苔が美しい斜面に入りました。そこで杉の葉っぱを取り除き造園作業のようなことをしたのです。谷をひとつの作品として美しく仕上げるようなそんなイメージ。庭師になった気分です。

これがよかった。完全に庭造りですね。新しい楽しさを発見した1日でした。今までのこの活動は「巨大なビオトープを作ること」だけでなく「美しい庭を作ること」という付加価値を見つけてしまいました。

言われたことだけをやるのではなく、自分が良いと思ったことをやるのが大事ですね。そして実際にやったら、後日また見にくることが重要です。あの造作に意味があったのかよくわかります。こうやって時間を重ねていくことで自分の感性が磨かれていきますね。

僕はSDGsやボランティアのような作業は楽しくやることが重要だと思っています。そして役立とうと思わないことも大切にしている価値観です。自分のエゴでやっているんだという位でちょうど良いと思っています。

いやぁ楽しかった。またよろしくお願いします。

自然の中で過ごすことが好きな人にオススメコンテンツ

■はじめての沢歩き
高尾で初心者向きの沢を歩きます。水の中で遊ぶのは涼しくて最高です。
https://www.yoriyoku.com/waterwalking.html

■ハンモックフルネス
自分を取り戻す自然の中でマインドフルネス
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自分の思考を手放して感情をクリアにするセッション。常時受付中
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定期的に見直しをすること@枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会

去年の9月に初めて参加して10ヶ月。
馴染んでいるからかベテランの風格がでてきたようです。

頭で考えるのではなく身体を使って実際に活動をするので楽しくて、さらに楽しくするために自発的にやりたいことを提案したり、しなかったりしながら好きなことをしています。

朝活前に一仕事

始発のバスに揺られて現地到着。沢に入って一人で現場の撮影を。

水の流れがいい感じです

梅雨の時期のせいか沢に上から下まで水がつながって流れています。
今までなかったことなので、ちょっと感動してしまいました。

湧水ポイント

ただでさえ朝一の森は気持ちが良く、一人で自然を味わうのは格別です。
自然との対話するためには、一人である必要がありますね。
これ他者といる時と自然の表情が違うんですよね。

僕が造作している池。来年には蛙が産卵する予定。

この時に撮影した記録写真はこちらに掲載。

朝活

そして、主催のしげちゃんと合流して朝活。今回は三の沢の源頭を詰めて行きました。

もうふくらはぎがパンパンらしい

途中、枯れ枝や低木を整理しながら下の沢から上の山まで風を通すのが目的。
風通しが悪いと薮化して気持ち良くない山になっていくんですよね。
ちょっとだけ人間が手を入れると美しさが段違いに上がります。

なかなかハードな朝活でした。これがまた良かったのです。

ご覧の通り道なき道をよじ登り中

枯れ沢復活ホタルの会

午前中は今までの造作の見学会。
僕たちが造作をした結果を見て、効果があったこと、なかったこと、再検討すること、そんな目線で解説を聞きながら山を巡りました。

山の造作で丁寧に作ったものは今でも機能し、適当に作ったものは機能していない事実。
人が多く通るところには丁寧な造作が必要ですね。

とくにかく道を通すという目的の時には簡易的な造作で全く問題なく。時と場合によって使い分けて行くことが重要ですね。
丁寧な造作は地味で、人と時間が必要なので、楽しくする工夫をしながらやっていきたいものです。
この造作は人が持つ美意識が目覚めるのでオススメなんですけどね。

グランドの説明中

午後は五の沢の造作。途中で沢の水が途切れていたのでそれを通すために沢に手を入れました。

五の沢の沢が滞っていたポイントを掘る

なんか人が多かったので、僕は単独で実験的な造作をちょこっとやって挫折し、五の沢の造作に加わりました。

なんかね、沢の造作は子供心を刺激するせいか、みんな童心に帰って盛り上がるんですよね。
キャッキャキャッキャと、かしましかったです。

ちょっと難しいかなと思っていましたが、みんなが力を合わせて造作をして、全体の流れがつながったことに感動でした。

沢の水が流れると風が流れ、木の音、水の音が心地が良いんですよね。

五の沢の水が通った瞬間

ホタルの会が活動してきた3年間を振り返り、さらに次の1年のための造作をする。
自分やっている作業を見直して、観察・仮説・実験・考察・観察…と繰り返すことが大切ですね。

充実した1日でした。ありがとうございました!

動画

作成した動画

ここで2つの記事を書かせていただきました。

  1. 沢の計画を立てるために重要な地図を作る
  2. 沢を定点観測するための写真を撮る

高尾山域で沢で思いっきり遊びたい方はこちらがオススメです。

■はじめての沢歩き
https://www.yoriyoku.com/waterwalking.html

もっと楽な感じで自然を味わいたい方はハンモックフルネスがオススメです。

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沢に風を通せ

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会で、八王子にある恩方の森を訪れました。
ひとりで山と向き合ったり、沢の源頭部までつめたり、とても充実した1日を過ごしました。

朝会

ホタルの会の前に、朝イチから森に入る朝会なるものを企画してやってます。
森って、昼よりも朝の方が気持ちが良いのです。
森の空気と水が動いているのです。霧がでたりしてます。ちょっと幻想的です。そのせいか鳥もよく鳴くんですよね。

今回の朝会は「ソロ」をやりました。

ソロとは冒険教育のプログラムのひとつで、一人で自然の中で過ごすことです。
目的は、自然と対話することであり、自分自身との対話、つまり自分を振り返る時間を味わい尽くすということです。

人は日常生活で五感を閉じて生活をしています。
見えなくし、聞こえなくし、感じなくして生きています。
一人で自然の中に身をおくと、この五感が開放されていきます。

見えていないものが見えてきて、聞こえなかったものが聞こえてきて、感じていなかったことを感じられるようになります。

例えば、風に揺れる木々のひとつひとつが見えてきたり、鳥の鳴き声が聞こえてきたり、風にふくまれる湿度を感じることができるようになっていきます。

参加者4人が、適当に自分が気になる所にいき、静かに過ごす、じっと座っていても良いし、造作をしても良いというルールでスタート。
1時間後に感じたことをシェアするということをしました。

人ぞれぞれ感受性が違い、課題設定も違い、解決方法も違うんですよね。

改めてそんなことを思い、思いついたことは、あくまでも科学的には仮説であり、実際にやってみて、数年後、数十年後に検証してみないと答えはわかりません。
だからこそ答えはないし、世の中はやってみないとわからないことだらけなんですよね。

僕の気づきは、明日は大雨の予報。
雨の流れを想像して、人間がちょっとしたキッカケを作ることが重要。
人力では無理なので、自然の力をどれだけ活用するかという視点を持ち造作をしようということ。

そして、ブログを書いている造作をした翌日の東京は大雨であり、風がかなり吹いています。まるで嵐のよう。ねらい通りです。

現在の天気予測

沢の藪をはらえ

朝会を終えて枯れ沢復活&ホタルの会。

集合地に小学生の軍団が現れてビックリ。
どうも森で自由に1日を過ごすことを毎週行っている子どもたち。
自由人たちに暮らしやすい社会になるといいなと思う。

朝のチェックインをすませて、精鋭3名が「風組」と称して五ノ沢へ。

風組には意味を込めて名付けました。
宇宙を構成する4つの要素があると古代ギリシアでは考えられていました。その4つとは、地・風・火・水の元素です。
沢の藪をはらって風通しを良くするのが目的なので風組と名付けました。

四ノ沢、五ノ沢の入り口は、枯れ沢ですね(分岐から)

午前中は「藪をはらって風を通す」という意図でスタート。

以前の朝活でつめた四ノ沢の入り口の薮化したアオキを刈りました。
刈る前の写真はありませんが、人がいるポイントから先が全く見えないほど木が茂っていました。
ここは木を刈った途端に気持ち良い風が流れたんですよね。これがどれだけ気持ちよく感じたか。心なしか緑が美しく感じます。

アオキを刈った四ノ沢入り口

そして、五ノ沢へ。
これが沢です。藪で暗くて前が見えない状態から

before(ポイント1)

このように木や草を刈りました。ちょうど人間が歩けるトンネルができました。これが煙突効果で風が流れやすくなるんですよね。

after(ポイント1)

沢のど真ん中に木があったり

before(ポイント2)

これも根本近くから切って処理しようとしたら、枝が絡まっていて大変なことに。
しょうがないから苦手なしがらみを作りました。しがらみの必要性を体感できたので貴重な体験です。
切るのは良いんだけど、風を通すためには、切った枝葉をまとめて置いておくことはとても重要になります。水の流れを邪魔しないように、風の通りを邪魔しないように、考えて置くことが必要なんです。

道理に適っていることがわかると自然と覚えていきますね。

after(ポイント2)

前が全く見えない状態から緑のトンネルができました。

汗だくだし、全く進んでいないしで、午前中が終了。
沢を歩いて戻ります。すでに体力も終了しています(笑)

動物の群れと遭遇

お昼を食べて午後の作業です。

そしたらなんと!

真ん中辺りの木橋に何が見えますか?

猿軍団が近くの木を通り過ぎて行きました。
二、三十頭の群れだったでしょうか。
斜面を駆け降りたり、小猿が抱えられていたり、母猿の背中に乗っている子猿がいたり、どうどうと歩いて渡るボスがいたり、移動をずっと見ていました。

拡大して、さらに動画にしてみましょう。

猿軍団

猿で盛り上がる人間たち。

人間が猿を見ているのか、それとも猿が人間を見ているのか、どちらなんでしょうね。

山頂へ

お昼休みに作戦タイム。薮がひどくて進まないので、作戦変更。

午後は「なんとしてでも山頂まで行く」という意図でスタート。

そうしたら沢に水が流れ始めていてビックリ!
人が歩いたからか、風が通ったからか、はたまた別の理由からか、水が流れ始めました。
人の手が入ると自然は元の形に戻るのでしょうか。
人間さえも自然の一部でしかないのかもしれません。

水が流れ始めた沢

気分は完全に探検隊です。

3人の役割分担は、先頭のMさんが剪定をなるべくしないでとにかく進んでいく、2番目の僕は進みやすいように剪定をする、しんがりのAさんは丁寧に剪定をする。

結果これがうまくいきました。

こんなところに突っ込んでいきます

上の写真は段差になっており、ここを超えたら上まで行くしかないなという覚悟が定まりました。なぜなら降る方が難しくなるから。まさしく分岐点。

僕の悪戦苦闘しながら楽しんでいる様子も紹介(笑)
満足げな顔をしていますね。

Photo by みどりん

この沢で3本目の鹿の角を発見。どうもこの辺りには、鹿がいるみたいですね。

鹿の角

と思っていたら生きている鹿にも遭遇。彼らもこんなところに人間が登ってくると思っていなかったのでしょう。ビックリして逃げて行きました。

沢の源頭部

とうとう源頭部にでることができました。すり鉢状になっています。
写真を見ておわかりになるでしょうか?
かなり急な斜面です。

後ろには切り開いてきた薮沢が見えます

この斜面自体は乾いていてガレガレです。

ここは山の歩き方に慣れていないと登れない斜面です。初心者には難しいですね。

何が難しいかといえば、3つあります。造作、歩き方、心得です。

1つ目の造作は、斜面を崩さないように、基本の造作である「足掛かり」が作れることが必須です。
2つ目の山の歩き方は、理解していることと実践できていることが大切です。足の置き方や体の使い方は経験を積む必要がありますね。山を歩きながら学ぶことが大切です。
3つ目の心得は、精神的な問題です。恐怖心があると動けなくなっちゃうので、慣れが必要です。

何回か枯れ沢復活&ホタルの会に参加してくれて、この人なら大丈夫と太鼓判を押した人しか連れて行けないでしょう。

今回の3人はさすがの精鋭揃いなので体はボロボロになりながらも無事に山頂へ。

実は、この時に落石の直撃にあい、左ひざ、左足甲に打ち身ができました。落石の直撃は自分の造作が雑だったせいだったので反省です。この怪我は、山を歩いている時には痛みはなく、降りてきてから痛みが増していくという。人間の身体はよくできていますね。痛みを感じていたら歩けないもの。

沢の始まりの稜線にでたぞ!

行けるとは思っていなかったので、達成感がハンパないです。

ここで意識して休憩を取りました。水を飲んでたわいもない話をして過ごします。

山は降りるまでが本番です。緊張をゆるめて緩和することが重要なんです。そうしないと集中力が落ちますからね。

どうもこの時点でホタルの会の終了には間に合いそうもないことに気付きました。でも、ここで間に合わせなきゃと焦ると事故になる確率が格段に上がります。なので、自分の安全第一という意識を持ちながら山を降りることにしました。無事に帰ることに全集中です。

稜線からトレラン道をトラーバースし、峠道を越えて、とある尾根を降りたらニノ沢入り口の本隊が造作していたポイントに。そこには斜面に丁寧に作られた「しがらみ」がありました。記念撮影を。

本隊の造作ポイント

さらにそこからベースキャンプに戻り荷物を回収し山を降りました。みなさんは帰宅後でありましたが、しげちゃんが出迎えてくれました。

お抹茶をいただきながら、お灸をすえながら、今日の振り返りをしました。皆様、喜んでいただいたみたいでよかったです。もちろん僕もむちゃくちゃ楽しかったです。

池造作

4月頭に作った池は、沢が枯れ気味でも機能していました。
毎回手を入れてメンテナンスをしています。
今回は明日の大雨で右の沢から水が流れて来るであろうということを予測して、水が流れやすい道をつけました。

枯れ沢復活だけでなく、生物の多様性を作りたいんですよね。水は命の源だから。そして、水の流れを利用するにはどうしたら良いのか試しています。そう、すべては実験なのです。

翌日の天気は…

で、実際に降った雨は記録をみるとハンパなかったようです。

実際の天気

次回行くのが楽しみで仕方がないです。もっと雨が降るでしょうから水がどのような力を発揮しているのか興味津々です。

もっと楽な感じで自然を味わいたい方はハンモックフルネスがオススメです。ここでは主催者なのでいつもいます(笑)
https://www.hammockfullness.com

■フリースタイル・コンテンツ紹介

■個人セッション
自分の思考を手放して感情をクリアにするセッション。常時受付中
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■ハンモックフルネス
自然の中で自分を取り戻すためのワークショップ
オーダーメイドのツアーも対応可能です。
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■ソースワークショップ
好きな時に好きなことを好きな人と好きなだけするためのワークショップ
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沢を縦横無尽に歩きまわるのはもはやシノギングでしかなかった

今日の枯れ沢復活&ホタルの会は、朝活からスタート。
ホタルの会ではできないであろうことを朝のうちに楽しもうという会。
勝手に企画をして勝手にやっています。
もちろん勝手についてきてくれる人たちがいます(笑)

今回の朝活は、沢の気を通そうということ。
気は東洋医学のエネルギーです。
僕たちがこの活動で具体的に見るエネルギーは、風と水です。

気持ちよく風が流れているか、気持ちよく水が流れているかです。

心地よい風がフワァと頬をなでる経験をしてきたことあるでしょ?
水が流れる音が心地よく感じたことあるでしょ?

風や水で気分が良くなるのがエネルギーが流れている状態。
これを気が整っていると東洋医学では考えます。

風と水って風水ですね(笑)

風水って黄色の財布を持とうなんていう単純なことではなく、古から伝わる環境工学だと考えるとわかりやすいです。
人が気持ちよく暮らせることを目的としています。

朝活

で、今まで歩いて来なかった沢に入りました。

人が入らない沢なので、未知ですし、薮である可能性大です。

早速、鹿の角を拾いました。
オブジェのように飾っておきました。

そして、この沢は藪で撤退。
後日リベンジ予定です。
だって、こんななんだもの。
気合を入れて伐採しながら登らなければ。

剪定鋏やノコギリを使ってトンネルを掘るかのように切り進むと、風が流れるようになりますから。

この辺りは苔むしているので水がある証拠です。

そして次の沢へ。
そこには、なんと岩盤が!

きっと水が流れていれば滝にみたいになるかも。
高尾の地質では岩盤は珍しいです。
付加体と呼ばれる砂岩優勢砂岩泥岩互層だからです。
地質については以前に書いたのでこちらを参照

みんなのチャレンジを上から鑑賞

中々の高度差がありますが、みんな無事にクリア。

そして、上を見上げたらなんと、こんな美しい風景が

この谷を守るマザーツリーと呼ばれるものがデデンとかまえていました。
多分、モミの木です。

ちょっと神々しい感じでしたね。
そして、ここは風が流れて気持ちが良い場所でした。
この辺りの土は腐葉土でフカフカで気持ちが良いところでした。
土中環境が自然とバランスがとれている場所でした。

このまま谷から尾根に乗り、途中の獣道を使ってトラバースして稜線の道にでました。
ここは以前にも通った道ですね。
ちなみに尾根筋はほぼ調査を終わっています。

シノギングで培った技が使えています。
ちなみにシノギングはこんな遊びです。

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会・本番

もうすでに満足しています(笑)
みんなで自己紹介をするチェックインは、終わりのチェックアウトの今日の感想のようなことしか言えませんでした。

午前は、男子部は力仕事で、水の湧き出し口に置いてあった伐採した材である木々を動かしました。正確に言えば、水が湧き出していることに最近気づいたところです。

女子は沢の水切りをしていたそうです。これでまた沢の水が動き出しました。

午後は、沢の調査。みんな途中まで頑張って登っていましたががここで引き返すことを選択。
沢の勾配は上に行くに従いきつくなっていきます。
そうなると滑るし、落石も多くなり危険度が増します。
主催者判断は的確なのです。

で、僕は自己判断でさらに上を目指しました。

谷の剪定をして風を通したかったから。
しかも梅雨という雨が降る前に風を通しておきたかったからです。
きっとエネルギーが循環してくれるのではないかという仮説を基に。

どんどん水が山を削り谷を作っている感がなくなります。

そして、ようやく登山道にでました。
地図読み・地形読みのどおりの場所にでれました。

道を見ると安心します。

振り返って来た方向を見ると…
えっ?道が見えないって?
そうです。道はありませんから(笑)
沢を詰めましたから。

よく見るとちょっと斜面が凹んでいるでしょ。
それが谷の出来始め。

みんなと一緒にやった作業は、きっと枯れ沢復活&ホタルの会のレポートができしだいリンクを貼りますね。

今日の気づきは、みんなで水切りをして、沢の水を流していた時のこと。

この水切りは水が流れていないところを移植ゴテを使って水を流していくのです。
まるで、砂場遊びみたいなんですよ。
これがハマるんですよね。

土木の基礎はみんな砂場から学んだということがよくわかりました。
みんな本能の中に土木の技術はあるのかもしれません。
忘れちゃっているだけでね。

でね、この水切り。前回やった人たちと、今回初めてやった人たちに差があったんです。

初めてやる人たちは、水と水をつないで川を作っていくんです。
もちろん、これでOKなんです。

前回やった人たちは、水と水をつなぐだけでなく、川に音がでるように造作するんです。
つまり、段差を作ったり、水たまりになるように作ったり、新たなことを付け加えているのです。

僕にとって大発見でした。

何がって?
人は経験を積めば、勝手に成長していくということ。

次に水切りをやれば、また新たな技が付け加わるでしょう。
いいなと思ったらマネをしたりして伝承も起きるでしょう。

相乗効果がある学びの場なんですよね。

誰が先生でも誰が生徒でもなく、みんなが考えながら試行錯誤する場。
最高な教育環境ですよね。

楽しかったです。皆様ありがとうございます。

朝活が枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会に良い影響を与えられることに感謝。
リーダーシップの体現ができているのが嬉しいですね。

主催者の写真を紹介。今回は沢での作業が多かったのです。
暑くなっていく季節に沢仕事は涼しくて良いですね。

みんなで記念写真(photo by 三木繁治)
みんなで記念写真の指差し先(photo by 三木繁治)

この一滴が多摩川の源流になっています。

あーやってしまった!

夢中になって造作をしていたら思った以上に疲れていました。
疲れると頭がからっぽになってアホになります。

長靴を忘れてしまった。日本野鳥の会長靴。
駐車場か車の中だと思うんだけど…
疲れすぎて記憶がない…
なぜかタケノコが3本ある…
しょぼーん。

(追記)
翌日は心地よい疲れと筋肉痛。
虫刺されが痒くて痛い。これタケノコを掘ったところで刺されたもの。地肌はなるべく隠したほうがいいね。これ数日間痛みと腫れで悩まされました。

(追々記)
子供たちが来た時の危機管理を考えるのも重要かと思って読んでみました。
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子どもたちと森のステキな出会いのために 森林体験学習活動を安全に行うためのQ&A

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俺たちは杜人ミュージシャンになった

枯れ沢復活&ホタルの会に参加。
昨夜から大雨が降ったりしていたので今日が楽しみ。
なぜなら沢に水があるかもしれないから。

でも、雨の中ウロウロするのはイヤだなと、集合時間の1時間前に朝活で森に入る。

今森界の2大スターである書籍「土中環境」の高田宏臣さん、映画「杜人」の矢野智徳さんの影響を受けています。
映画を見たばかりなので、風の草刈りと水切りを試したいんですよね。
習ったらやりたいというのは昔からの習性。

前回、こっそり作った池を見に行きました。

ちゃんと水が溜まっていることに感動。

ついでに水切り遊びをしてみた結果がこちら。

水が流れる水路が作れるかなと思いながら掘ってみたらできました。
水が流れると土が柔らかくなる部分がでてくるので、それに従って掘ったらできあがりました。満足。

沢の上流をちょっとだけ調査。
分岐が分かれているので、地図を作りながらちゃんと調査したいですね。
水が結構流れているので、沢に風を通して、山の上まで空気を運びたいですね。
山に空気が入らないと薮化していくし、風が流れたら気持ち良い杜ができていきます。

という朝活を十分に楽しんで、ホタルの会へ。

午前中は、森の入り口の造作。竹、笹、アオキを切りしがらみへ。
森を訪れる方の最初に出会う顔である入り口を作る作業です。
僕らがそんな大それたことやっていいのだろうか。

午後は、朝活の造作を見に沢へ。沢は涼しくて良いですね。
午前中は汗だくでちょっと脱水気味だったので「涼」の必要性を感じました。

沢の二股で、みんなで水切りをしたんですよ。
水が流れる音がする。水が落ちる音がする。

まるで僕らはミュージシャン
そうさ僕らはミュージシャン

水音でオーケストラを奏でているようでした。

きっとミュージシャンの人が参加していたので、その影響も受けたのでしょう。


白丸湖で船上ライブもしたみたいなのでパックラフトを持っていって参加したいですね。

水遊びが好きなのは僕だけだと思っていたら、みんな好きだった(笑)
水が滞っているところを流す。水が渦になったり、さざなみがたったり。
音も出たりしますからね。

ここに昆虫や動物が集まってくると楽しいだろうな。
沢蟹をさっそく見つけた人がいましたね。
朝はミズスマシもいたんですよね。

さて、オーケストラのみなさんの紹介です。
「オン・ウォーター・ホタルの会!」

うれしい・たのしい・沢活でした。

自分で感じ、自分で考え、自分で選んで、自分で行動する。
自分を信じてやってみるのです。
面白そうなことをしている人を見つけたら一緒にやってみるのです。
いつもワークショップで伝えていることですが大事なことです。

ボランティアは義務でやってはいけないんです。
ボランティアは正義感でやってはいけないんです。
ボランティアは自発的に楽しいからやるというのが大事なんだよ。

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映画「杜人(もりびと) 環境再生医 矢野智徳の挑戦」を見た

子供の頃から親に山や海に連れて行ってもらい自然が好きだった。
小学校の時からアウトドアのクラブに入っていたし、高校時代はワンゲル部であったり。
自然と環境問題にも興味を持ってきた。

最近、山に登り始めて山が荒れていることに気づき何かできないかと、枯れ沢復活&蛍を飛ばす会に出会い、自然に対して手足を動かせる活動に参加したりしている。

この界隈には2大巨頭がいて、一人は土中環境の高田宏臣さん、もう一人がこの映画「杜人」の主人公である矢野智徳さんである。

はじめて吉祥寺のアップリンクを訪れる。
ここは元々、吉祥寺パルコがオープンしてから通っていた本屋だった。
時代が変わり映画館になっていた。

ロビーにて

そんな懐かしい気持ちをロビーで味わっていたら、隣のお姉様方が

「ナウシカって、どんな鹿なの?」
「森の人だから鹿みたいなのかしら?」
「そうだわね」

という会話をしていて、ほのぼのとした気持ちになったのだった。

感想

家に庭がある人は見に行ったら良いと思う。
矢野さんの手入れをすれば、きっと気持ちが良い庭ができあがると思う。
風の草刈り、水脈溝、水切り、空気通し。誰もができる技だ。

杜人パンフレットより

映画を見るだけでなく、パンフレットを購入するとその方法はわかりやすい。

映画を見ていてあまり好きではないなという技があって、

杜人パンフレットより

コルゲート管という石油由来の資材を使うことだ。
これは自然由来のものではできないのであろうか。

石油が発見されてから、農業や林業でも石油由来の技術が発展している。
なぜなら安く大量にあるエネルギーであり、原材料であったからだ。
そこから古来からの伝統的な技は忘れられ、近代の技法は石油ありきの考え方がほとんど。
重機もチェーンソーも石油があるから技術として成り立つ。

結とは

映画の中では「結(ゆい)」という言葉がでてくる。
つながりだったり、ネットワークという意味あいだ。
人と人だったり、自然と人だったり、木々だったり、自然が作り出すつながりだ。

映画を見ていて思うのは、人と人がつながるために自然があるのではないかということ。
人が気持ちが良いと思う自然を手入れすることで、人と人がつながれるのだ。
杜人の意味はここにあるのかもしれないなと思う。

杜の造作はエンターテイメントであり、人はそれを欲しているのだ。
それが人と人のつながりを産む。
古来、自然に対する共同作業が人と人の縁をつなぐものではなかったのかと思う。

ハチドリの雫のような活動が大事なんだと改めて思う。

期待

この映画は杜人の3年間の記録だそうだ。
10年くらいは最低追いかけて、杜人2、杜人3を作ってもらいたい。

「屋久島の浜はどうなったのか?」
「屋敷林の庭はどうなったのか?」
「お寺の境内はどうなったのか?」

圧倒的な映像でその成果がわかるものが見たい。

人の言葉で「変わった」を表現されているんだけど、やっぱり映画なんで映像で納得したいのだ。

「大事なものは目に見えないんだよ」とある王子様は言ったけれど、大事なものを見たいのだ。

杜人の考え方はわかった。
科学者的な視点から見ればこれは仮説だ。
仮説を基に活動した結果や考察が見たい。

そんなことを思いパンフレットを見ながら振り返った。

移植ゴテ1本からできる環境再生を知りたい人にオススメ。

■人(もりびと)〜環境再生医 矢野智徳の挑戦
https://lingkaranfilms.com

■アップリンク
https://www.uplink.co.jp

監督さんは、アップリンクで開催されていたワークショップ参加の生徒さんが撮った映画なんだそうです。
ワークショップに友人が通っていたなということを思い出し、結果がでているんだなとしみじみと。


頭を動かさず体を動かせ

高尾にある恩方の森に、枯れ沢復活&ホタルの会の活動に参加してきました。
山々は春を迎えて桜が満開であり、芽吹きの生命力を感じてきました。

朝活

朝イチで現場に乗り込んで、山を感じる朝活をしてきました。
自然での造作には、自然を感じることが何よりも重要だと考えています。

コーヒーを飲み
中村屋の中華まんを蒸し
こんなお洒落な食べ方を試したり
ハンモックで寝たり
寝転んだ空には満開の桜

あと1時間は、ゆっくりとハンモックを楽しみたかったですね。
この続きはハンモックフルネスで。

枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会

19名の大所帯で、初めての方が多いので、午前中は山の散策と説明。
沢の造作を楽しみました。

来年には、こんな池ができて、そこにカエルやサンショウウオが卵を産んでいたらいいなと思ったり。

午前中は再参加者としては作業が物足りない。
体を動かして山を整備したいのだと強く思っていたら、午後は3グループに分かれて、存分に山作業に一心不乱に楽しむことができました。

山の作業は本当に面白いことがあります。

個人として大事なことは、とにかく手を動かすこと。
そうしていくうちにコツがつかめて上手く造作ができるようになります。

グループとして大事なことも、とにかく手を動かすこと。
段取りを決めて指示をしなくても、誰かが作業をはじめれば、誰かが協力をしていく。
そして、それぞれがそれぞれで工夫をして、作業が進んでいきます。
適材適所に人がはまっていくし、全体としても作業がスムーズにできるのです。

教えることも「迷ったらやる」「何一つ失敗ということはない」「何が正解かは10年後にわかる」ということだけ。
これは共に造作をする仲間に僕が声をかけた言葉です。

もちろん、やり方は聞かれたら答えるんだけれど、この方針でやれば、なぜか上手く行くことを僕は知っています。

人間は群れの動物だからでしょうか。
それで共同作業ができちゃうんですよね。

頭で考えるよりも体を動かすこと。

これがとても大事なことだと思いました。
その成果はこちら。

沢に詰まった枝葉は片付き、ここは笹藪だったのが、ササとアオキを刈りまくりしがらみを作りまくって、斜面が見えるようになりました。

その後、僕はスイッチが入って、薮を刈りまくり風通しを良くすることだけを考えてマシーンのように作業に没頭しました。その成果がこちら

わかりずらいかもしれませんが、風通しがよくなり沢が見えるようになりました。

自分が造作をしたところは覚えています。
なので、経年変化を見ることがとても楽しみです。
多種多様な低木が育っていき、広葉樹の高木が生えてくるといいな。

草木が芽吹く環境を整えれば、新しい植物が生えてきて、昆虫や動物もやってくる。

そのことで山が豊かになっていくことを想像するとワクワクしてきますね。

まるで山全体がビオトープ。

当日は右手が、翌日は左手が、バカになってる。
もちろんアチコチが筋肉痛。体の使い方がイマイチな証拠だな。

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