ワークショップへのこだわり

ワークショップデザイナー育成プログラム修了生と話をしていて、自分のワークショップ遍歴を振り返った。

出会いは1998年。外国から心理セラピーの講師のワークショップに参加。ワークショップの最初に、全員が今感じていることを自由に話をする。周りはただ聞いているだけ。どんな話であろうが話し手の邪魔をしない。講師の方はただ「ありがとう」しか言わない。ワークショップの最後にも全員が話をする時間があった。自分を感じたこと、気づいたこと、考えたことなどを共有する。「なんだこれは!」という衝撃を受けた。とても居心地の良い空間だった。

ワークショップが面白いと思ったのだけれど、その手法はまだ体系化されてなくワークショップという言葉だけがあった。その経緯を知らべていくと、セラピーの源流に行きつく。その世界はニューエイジと呼ばれていた。ベトナム戦争の帰還兵に対するPTSDの研究からセラピーは生まれている。

そこから精神について探求が米国で始まったのだ。さらに源流を探れば、ビートニクやヒッピー文化が関係してくる。これは東洋思想が西洋思想に出会って生まれている。この時期には目に見えないものについて探求をされた。スピリチュアルについて興味を持つ人が増えたのだ。

と書いていると進まないですね(笑)

ワークショップ視点からすると、セラピーで探求していたことって、自分自身との合意形成という意味合いが強い。自分の頭で考えていることと自分の身体で感じていることにズレが生じると、心身に問題が起きると考えています。自分自分自身の探求は大好きだけれど、もっと外に視点を持っても良いのではないかと考えた。

自分自身のライフスタイル、パートナーシップ、ライフワークという自分の外側を変えること。また、夢を持つなど未来を創り出す手法に興味を持ち、その分野を研究していく。自己実現とか自己啓発と呼ばれる世界だ。

ここから子供の頃から好きだったアウトドアが合流してくる。セラピーは内側の冒険だと僕は感じていたのだ。自分を発見していくプロセスがたまらなく面白かった。外の世界にも冒険をしたい、探検がしたいとアウトドアの世界に興味を持ってやっていく。ここでもワークショップの匂いがする参加した。第一次世界大戦の兵隊をケアすることを源流に持ったものであった。戦争とスポーツが同じ匂いがする。いわゆる体育会系の価値観が重要視される。上下関係とかね。上下関係があるワークショップってちょっと窮屈なんです。俺に従えモードが強かったので。

その関係性が嫌で芸術系のワークショップの門を叩いた。「みんな違って、みんないい」みたいなノリがあった。自分の内側を外側に表現するという点は良かった。ただ、みんな自己主張が強いので、まとまりはない。私が正しい、あなたが間違っているという罠にはまっている人たちを見てきた。正確にいえば、他人の意見なんか聞いちゃいないみたいな。

ただ、ここでもワークショップがでてくる。合意形成という考え方だ。みんな違って大変だからこそ、お互いが歩み寄り、チームを作っていく。そんな学びをしていくのが楽しかった。

運動会でみんな横並びでゴールする、学芸会で主役がたくさんいる、みたいな、みんな平等ということではないことが重要なんだ。

ワークショップデザイナー育成プログラムでは、グループに分かれてワークショップを作った。1日講師から雛形となるワークショップを受けて2日目にワークショップを作る。参加のみんながこだわりがあり、紆余曲折があり、最後の最後で振り出しに戻る。講師がやったワークショップをやろうと。ある意味1日が無駄になったということであり、お互いの価値観を知り合った有意義な時間であったということでもある。

お互いの情報共有を大切にするために、実習の1週間前はネット上の書き込みだけでワークショップを作っていった。その時に、できる人ができることをしよう、気づいたことは言おう、迷ったらやってみよう、みたいな方針だった。その中で僕はワークショップの台本を書いてみた。もちろん誰かに言われたわけでもなく、やったらいいなと思いついたからだ。台本を書けば、全体を把握できると考えたし、事前のリハーサルにもなると考えたからだ。おそろいのジャケットを作ってきてくれた人もいた。否応なしに盛り上がり、ワークショップは成功のうちに終わった。

僕自身のワークショップは、精神世界、自己啓発、冒険教育、芸術教育の4つが混じってできている。それぞれの良さを活かして、それぞれの欠点を補っていく。

ワークショップそのものが手垢がついた言葉になっている。だからこそ、ワークショップが大事なのではなく、ワークショップをやっている人が誰なのかが重要だと僕は考えています。

ワークショップの原点は、人は個性的であり、自分の個性を認めて、相手の個性も尊重する、それでいいのだ、と思っているからだ。

これがハンモックフルネスの参加者の対話で気づいたこと。感謝しかない。

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呪いを解き自分らしくライフワークを生きるために
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チームビルディングのためのファシリテーション

歯科医院などの院内研修や任意団体でファシリテーションの仕事を時々させていただいています。

ファシリテーションって何?
と聞かれたら会議などの集まりで進行や整理する人のことだと答えています。

ファシリテーションで大切なことは2つ

  • 発言を促すこと
  • 発言を整理していくこと

欧米で生まれたファシリテーションは、発言を抑制する必要が多いそうです。
なぜならみんな自己主張するのに慣れているから。
そして主張が強すぎるので抑制することが必要となるそうです。

日本は発言しないことが美徳とされています。
秘すれば花という言葉もあるくらい。
自己主張が良いという文化がないからです。
会議で対話をして物事を進めるよりも、裏の根回しで決まる風潮があります。

チームビルディングで大事なことは、参加者は一人一票を持っているということなのです。

例えば家族を例に考えると、父親、母親、子供と3票あるのです。
多くの場合、子供には票がなく、合意形成されることなく親だけで物事が決まっていきます。

会社の場合だったら、社長が10票を持っていて、社員が1票しか持っていない。
この場合10人の会社だったら社長の一言で物事が決まるということがわかるでしょう。
いわゆるワンマン社長ということで、チームを作ることは難しくなります。

チームは一人一人が力を持っていることが重要なのです。
社長も1票、社員も1票持つことで対等な関係性を作ることができます。
これがいわゆる民主主義なのです。

議題の内容によっては、社長が一人で決めなければならない案件もあるでしょう。
そういうものは、ここではいったん脇に置いておきます。

1人1票持つということは、一人の人間として認められるということ。
なので、必要なのは意見を表明する必要がでてきます。

以下同文のように周りの人に合わせていれば良いというものではありません。
自分の意見を話すということが重要なのです。

ファシリテーターの役割として、この発言のしやすい場作りが大切となります。
そのために様々な仕掛けをしていきます。

家族でも1票を持っている。会社でも1票を持っている。地域でも1票を持っている。
この考え方が重要なんですね。
特に小さなチームでは1票の重みが大きいのです。

誰かが正直であるのではなく嘘をついていると、チームが崩壊することさえあるのです。
嘘じゃないとしても思っていることを表現しないことで崩壊することもあるのです。
こういう静かなる革命みたいなものは不健全です。

自分の意見を正直に言うこと。

これがチームビルディングのスタートです。

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子供たちからのフィードバック@高校でのワークショップから

断捨離祭りをしました。その時に昨年、高校で行った心理学ワークショップの感想がでてきました。改めて1枚1枚感想を見ていると嬉しいものがあります。

感想が厚い!

感想で一番多いのは「わかりやすかった」ということ。次が「早速やってみます」、三番目は「好きなことを追求します」という結果だった。

メンターからの「人に伝える時は、小学校5年生にわかるようにしなさい。そうすれば誰もが理解できるから」という教えを守っているからかもしれない。僕自身がこの位に噛み砕かないと理解できないからという理由もある。

短い時間ながら、「メンタルを整えるために重要な3つのこと」「これができればカウンセラーになれる3つのこと」「進路を決める時に大事な3つのこと」「僕自身の高校生の時に思っていたこと、やったこと」というものを詰め込んでいる。

実際に書いてみるとこんなに濃い内容になってます。どんな進路に進もうとも必要なスキルを伝えることを目的にしています。健康を整えること、話を聴くこと、夢を叶える方法、それを自分の体験も踏まえて話をするので物語としてもつながるものになっています。

高校生がよく知る大人って、親と教師だけだと言われています。なので、その二者とは違う第三の大人の存在が必要になります。多様性がある世の中で、多くの大人と接する経験そのものが重要です。

感想ありがとう!

何を話せばいいのかを考えると、高校生の時の自分に対して、自分が好きで追求して仕事としてやっていることを伝えることが大事ですね。

どんな大人も子供たちに伝えることはあります。それを言語化しておくと良いかもしれません。自分自身のためになるし、そこに生まれてきた意味があるかもしれません。

このようなワークショップを高校生に提供したい。そんな主催者の方はご連絡下さい。打ち合わせの上、最適な形で開催しましょう。

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仲間意識を持つために何をすれば良いのか?

ワークショップを開催する時には、デザインをする。
持ち帰ってもらいたいテーマが伝わるように設計するのだ。
それを言葉で言わずとも伝わる形がベターだと思っています。

よくワークショップでありがちなのは、起きて欲しい結果を強制すること。

例えば、みんなが仲良くなってもらいたい、そのためにお互いが交流してもらいたい。
そんなことを思った時に

「みなさん!対話して下さい!」
「みなさん!交流して下さい!」
「みなさん!仲良くなって下さい!」

進行役の人がそんなことを言ったら興醒めです。
だいたい場は凍り付きます。
そしてそんな言葉がなかったかのように、元の状態に戻ります。

僕たちは恥ずかしがり屋の日本人です。
ほとんどが、自分自身が見知りだと感じている国民性があるのです。

知らない人に興味を持つことは難しいし、何を話せば良いのかわからないのです。

いきなり出会って自己紹介をして一緒に遊ぶという経験ができる人はごくわずかでしょう。
何回か会うことがあり、少しずつ話をしていくことが多いのではないでしょうか。
少なくとも僕はそうです。

では、どうするのか?
答えはデザインするのです。

どうしたら対話をしたい状態になるのか?

これを考えば良いのです。

例えば、一緒に作業することです。
自己紹介でも良いのですが、自己紹介だけでは実際には難しいことが多いです。
自己紹介にも工夫が必要です。

少しずつ人と人が知り合えるような工夫が必要なのです。
そのために僕がオススメなのが同じ作業をすることなんです。
ゲームをすることもそのひとつです。

言葉よりも行動が如実にその人を表すことが大きいのです。

僕は、言葉は潜在意識を現し、行動は無意識を現すと考えています。
潜在意識は思い込みであり、無意識はその人の癖みたいなものです。

なので、共同作業を行なってもらうことが、自己紹介につながる行為だと思っています。
出会いって少しずつで良いのです。
言葉を使わないことで、自分のペースで相手を観察することができますから。

ワークショップをデザインするって楽しいことです。
何が起きてほしいのかを設計したり、何が起きるかわからない設計をしたり、自分で自由にデザインすることができます。

ワクワクするという身体感覚が重要だと僕は思います。
このワクワクが、人間の本能である、知りたい、つながりたいという欲求を活性化させますから。

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褒める・褒められるだけでいい

本年度最後の高校でのワークショップを行なった。
僕らの時代とは違い様々な学校がある。
多様性のある方向性になっているのが嬉しい。

人には誰にも個性がある。

それは長所と呼ばれたり、短所と呼ばれたりする。
長所・短所というのは価値判断に過ぎない。
ただの特徴にすぎないのだ。

なので短所は長所につながり、長所は短所につながる。
特徴を周りに役立つように使えば長所と呼ばれ、周りに迷惑になるように使えば短所となる。

なので、その人が持つ特徴を褒めたらいいのだ。

平均的な特徴ではなく個性の部分を褒めたら良い。
人は短所に対して怒られることが多い。
親は先生が愛があるゆえに、短所を指摘して直そうとする。

半世紀近く生きてきた思うのは、短所はなおらない(笑)

開き直っているように思われるかもしれないのだが、治らんもんは治らないのだ。

ならば、どうすれば良いのかと言えば、長所を伸ばしていくしかない。
自分が良いところを伸ばし、悪いところは目立たないようにするだけ。
また、短所だと思われている部分も知恵を働かせて良いこととして使うように工夫する。

とある学校で
「私の長所は何ですか?」
じーっと見つめて観察し、頭に浮かんだこと言ってみた。
「可愛いところ」
と感情を交えずに冷静に伝えた。
「きゃー」
と周りも含めて盛り上がって喜んでいる。こちらが驚くほどだ。
「ただ、これだけ面接につかえないですよ」
と冷静な言葉。
「そうか。内面的な部分を長所と呼んでいるかもしれない。
 私の長所は可愛いところですと言ったらドン引きされるかもね。」
と気づきがあり伝えた。

実際には、内面も外面もどちらも長所。
自分を肯定的にみることは、とても重要なのだ。

最近、自己肯定感という言葉が生まれたが、褒めることをしていないのではないかと思う。

褒められても拗らせて受け入れることができない人たちを心理学を学ぶ過程で多くみてきた。
そんな人はすべての不幸を受け入れているように見えて、大変そうだし、実際に問題が山積みであった。
どれだけ褒められても受け入れられずに否定をしてまう。
何年もかけてだんだんと受け入れらるようになると表情が全く違い、まるで別人のように変わっていく。

学生時代に、自分の良さに気づき、受け入れることがなるような教育制度になったら良いなと思う。

そのために、褒める教育は大事なことではないだろうか。
ここで大事なのは嘘を言うことではない。
子供たちを観察して観察して観察して良さを見つけるのだ。
そして、良さをただフィードバックしていく。

しかもこれは継続することが大事なこと。
なぜなら人は成長するから。

正直に褒めることができたら。
褒められたことを素直に受け入れることができたら。
お互いが褒め合う世界になったら。

創造的な社会になるなと思うのです。

僕は人の良い面によりフォーカスしていく。プロとして。

そんなことを感じたワークショップでした。

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4/6(水)〜6/7(水) オンラインで望む未来を手に入れるためのテーマについて対話をする会です。
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主語を変えること@高校生へのワークショップ(その2)

僕がワークショップやファシリテーションのことは、すべてセラピーで学んだことがベースになっています。

人それぞれがユニークな存在であり、自分自身を受け入れて選べば、何にでもなれる
自分自身になるのを邪魔しているのがストレスだったり、心理的なブロックだということ。
そのストレスを軽減したり心理ブロックを外す技術はあるということ。

そんな考え方が僕のセラピーのベースになっています。

とあるメンターから、意識が「内側」なのか「外側」なのか違いがあるのだということを教わり、さっぱり意味がわかりませんでした。

また、とあるメンターから、「自分を見ない、相手を見るんだ」ということを聞いた時に、わかったのです。

それは、

「あなたはステキですね。」
「そんなことないです。絶対に違います(怒)」
「えっ、そ、そうなんだ。(間違ったこと言ってしまった…)」

という会話があった時に、メンターが指摘した時でした。

「自分を見ない、相手を見るんだよ」

ということを言ったのです。
もしも、相手を見ていたら

「あなたはステキですね。」
「そんなことないです。絶対に違います(怒)」
「あなたはそう感じているんだね。」

と答えになっていたということなんです。

何が起きているのか?

自分が相手に対して言ったことを拒絶されて、自分が悪いんだなと思ったということ。

そうではなく、自分でなく相手を見ていたら

自分が相手に対して言ったことを拒絶されて、相手が違うという反応をしたということだけなんです。

前者は自分を見ていて、後者は相手を見ているのです。
言いかえると、前者は自分の内側に焦点があっていて、後者は自分の外側に焦点があっているのです。

さらに言えば

「あなたはステキですね。」
「そんなことないです。絶対に違います(怒)」

というやりとりも

「あなたはステキですね。」
「はい。ありがとうございます。」

と受け取っても良いのです。さらにこれを内側、外側で見れば

あなたがステキと感じてくれて、表現してくれたことに感謝なのです。
これも相手を見ています。つまり外側を見ているということ。

これ、主語で考えるとわかりやすいのです。

「私」が主語なのか、「あなた」が主語なのかということです。

「私」を主語にすると、自分の内側の世界に入っていきます。
「私」が何を感じているのか、何を考えているのかに焦点があるのです。

「あなた」を主語にすると、自分の外側の世界を開いています。
「あなた」が何をしたのかだけに焦点があるのです。

「あなた」が何を感じているのか、何を考えているのか想像することは、「私」の内側に入る行為です。
自分の想像だけで事実ではありません。
相手が何を感じているかなんてわからないのです。
当たる時もあれば、外れる時もあるからです。

「私がする」に焦点を当てるのではなく、「あなたがした」ことに焦点をあてることです。

これもワークショップをする時に極意として肝に命じています。

常に相手を観察しつづけることが大事なんです。

これが外側に焦点があるということなんです。
自分の感情を感じることは内側に焦点があるということです。

カウンセリング、コーチング、セラピー、ワークショップ、セミナーなどを提供する時には、いつも外側に焦点を合わせています。
全体に気づいている意欲を持っています。

私が何をするかではなく、あなたが何をしたか。

これに焦点を合わせるのが大事なことだと思うんですよね。

高校生たちが表現してくれたことに、僕は感動したのでした。

目の前の人を主語にして考えること。提供側の時に大事にしています。

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子供の自立支援には「驚き」が大切@高校生へのワークショップ

ご縁があって高校にワークショップに行く。
その時に心がけていることが3つある。
内容が大切なのではなく、どのように子供たちと関わるかを大切にしている。

1)子供の邪魔をしないこと

基本的に大人は子供をコントロールしようとする。
しかも、それが良いことだと信じて疑っていない人がいる。
愛から行われているからやっかいだ。

コントロールをしていると、大人の顔色を見て子供たちは行動を決める。
その結果何が起きるかといえば、言われたからやる習慣が身に付く。
自主的に何かをやろうとは思わなくなってしまうのだ。

権威者の言うことを聞く子供に育てるにはコントロールも良いだろう。
ただ、自主的に動ける人になってほしい、クリエイティブになってほしい、リーダーシップを発揮してほしい、好きなことをしてほしい、自由に生きてほしい、個性的であったほしいという子供に育てたいならコントロールは邪魔になる。

メンターから教わったことは、大人がすることは子供たちの好奇心に火をつけるだけ。
そして、その後は子供たちの興味の邪魔をしないということ。
あとは自然とその子の個性のままに伸びていく。

2)反応すること

子供たちは何かを発信している。
言葉であったり、態度であったりして自己主張をしているのだ。
それは大人にとって心地よい時もあれば、不快なこともある。

それが自然なことだ。

あるメンターは、子供が何かを言ったら、大人でも同じなんだけど、必ず反応する。
どんな言葉も拾っていくのだ。まるでスーパーレシーバーのよう。
ちゃんとあなたのことを聴いているよというメッセージを発している。

そんな態度でいると「あぁ、この人は仲間なんだ」と子供が大人を受け入れていく。
対等な関係性ができてくるのだ。

身体的な反応としては、鏡のように相手に動きを合わせるのだ。
相手が右に首をかしげたら、自分はみだりに首を同じようにかしげる。
言葉にすると難しいんだけど、要は、相手の鏡になるような動きをするのだ。

これだけもコミュニケーションが成立する。

言葉だけでなく動きでも相手のメッセージを拾うことが大事。
言葉は意識に、動きは無意識のコミュニケーション。

反応することをメンターから学んだ。

3)驚くこと

相手が何かをした時に、驚くことが大事。
反応する時に、否定をするのではなく、肯定をするのだ。
しかも、自分が驚くことが大切。

そんなこともメンターから学んだ。

驚くためには期待を手放すことが大事。
自分が何かをしたら相手はこう返してくれるだろうという期待を手放すのだ。
すると何が起きるのかといえば、返ってくる反応が面白いものになる。

はひふえほの法則のようなことが自分の中に起きる。
「はっ」「ひっ」「ふぅ」「へぇ」「ほぉ」と驚きが起きるのだ。
子供たちは僕らの期待を軽々と超えていく。
子供に対して限界の線を引くのは大人の無意識の罪だ。

大人はしかけて、子供たちの反応を楽しめば良い。

子供は大人が驚くと、もっと驚かせようとして知恵を使う。
自分で考えてやってみる。驚いたら嬉しいので、もっと驚かせようとする。
驚かないなら驚かせるために工夫をしだす。

未来をヘタに予測していると驚けない。
こうすれば、こうなるという期待を手放すのだ。
そうすれば、いつでも驚ける人になれる。

まぁ、驚けないなら、驚ける役者になればいいのだ。
驚いている人を観察してマネたら良いだけのこと。

ここでも大切なのは好奇心なんだ。

そんなことをメンターから学んだ。

ワークショップでのファシリテーションやコミュニケーションは、多くのメンターからの学びの集大成だ。
これは社会にどのように参加していくかにもつながっていく。
この場づくりの才能をどのように使っていこうか。

そんなことを考えた春だった。

子供も大人も同じなのは秘密(笑)

高校ワークショップ

ちなみに高校生たちは大人の思惑をやすやすと超えて、僕たちは楽しむばかりでした。

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ワークショップを開催する時に大事な1つのこと

様々なワークショップに参加したり、開催したりして得た気づきがあります。

これがなければワークショップとして成り立たないと僕が思うことがたったひとつだけあります。

それは、オープニングサークルとクロージングサークルがあるということ。
チェックイン・チェックアウトというところもありますね。

これらはシェアする場があるということ。
自分の感じたことや気づいたことを話す場があるということです。

オープニングサークルは、主に自己紹介が行われます。
名前、呼ばれたい名前、参加した目的などが語られます。

クロージングサークルは、今日の感想、気づき、得たことなどが語られます。

サークルというだけあって、円になって行われます。
これは対等性を表しています。
誰もが先生であり、誰もが生徒であるともいえるし、誰もが先生ではなく、生徒でもないともいえます。

この時に大切なことは、発言する人以外は、黙って話を聞くということです。

時々あるパターンがあります。

友人を連れて来た人が、友人の紹介をしちゃうの。
これ友人を尊重していないことにつながっています。
私が連れて来てあげたんだからねという幼い自己主張です。
そして友人を支配しているのは私ですというコントロールです。

話をした人に質問しちゃう人もいます。
質問とはコントロールです。
あなたは、私が聞きたい話をしなさいよという表現でもあります。

親が子に対して話を促すのも同じです。
子供は親のご機嫌取りのような発言しかしません。
自分の意見ではなく親が気に入るような意見をいう子供がほとんどです。
だって、正直に話をしても聞いてくれないからね。

オープニングサークルやクロージングサークルは、自己表現の場なんです。
本来は誰の介入も許してはいけないものなのです。

唯一許されているのはファシリテーターの存在です。
全体を見て必要なら介入するのがファシリテーターの役割ですから。
全体が円滑に回るためにはルールはある程度必要なのです。
ワークショップの質を決めるのはファシリテーターの介入ですが、これは少なければ少ないほど良い場になることが多いです。

僕がワークショップに初めて触れたのは、心理セラピーを学んだ時のこと。
まず最初に今の気持ちを話し、最後にも自分の感じたことを話す場がありました。

そして、技術を学んで試した後も、みんな輪になって感じたことや気づいたことをシェアします。
これは、知識の共有体験となり、学びが深くなる要因でした。
一人の気づきが全体の気づきに変わる時があるのです。
誰もが師になることがわかった瞬間でもありました。

もちろん、良い話もあれば悪い話もあります。
場を明るくする話もあれば、暗くする話もあります。
どちらをシェアしてもいいのです。

なんでも言える場というのは、安全な場だということですから。

やることはシンプルです。
話す人だけが話す、残りに人たちはただ聞くということです。

言うは易し、行うは難しかもしれません。

オープニングサークルとクロージングサークルがあるだけで、その場の質が上がり、みんなの満足度も上がります。

<自分を知るためのワークショップ>

■ソース・ワークショップ
自分の本当にやりたいことを見つけたい人へ。
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■自分未来会議
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<メンタルトレーニングプログラム>

■対面による個人セッション
自分自身をストレスを外して望む未来を手に入れるための対面でのセッションです。
筋反射テストを使って無意識や潜在意識の情報を意識とつなぎます。
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■zoomを使った個人セッション。
カウンセリングとストレスマネージメント技術を提供しています
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<野外プログラム>

■ハンモックフルネス
山の中でハンモックを使ったマインドフルネス・ワークショップ
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■ハンモックフルネス番外編ハンモックハイキング
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自分未来会議のお誘い

自分のセカンドキャリア、サードキャリアを考える会です。

毎週テーマとなるお題について、FacebookグループとZoomを使い、考え話し聞き、自分の未来を手に入れるためのコミュニティワークです。

  • 起業をしたい
  • 新しいサービスを始めたい
  • 転職したい
  • 就職したい
  • 社会貢献がしたい
  • 次のキャリアを考えたい

そんな人たちにオススメなワークショップです。

このテーマの本質は社会とどう関わるかと言うこと。

  • 自分を見つける
  • 居場所を見つける
  • 未来を創る力をつける

という大きく分けて3つのテーマを対話で深めていきます。

毎週違うお題がでます。

9週間、約2ヶ月という時間をかけてじっくりと自分と対話し、仲間と対話しませんか?

皆様の参加お待ちしています。

Zoom予定日時

第1回 7/21(水) 自分を見つける(1)
第2回 7/28(水) 自分を見つける(2)
第3回 8/4(水) 自分を見つける(3)
第4回 8/11(水) 居場所を見つける(1)
第5回 8/18(水) 居場所を見つける(2)
第6回 8/25(水) 居場所を見つける(3)
第7回 9/1(水) 未来を創る力をつける(1)
第8回 9/8(水) 未来を創る力をつける(2)
第9回 9/15(水) 未来を創る力をつける(3)

時間:21時〜22時30分(延長最大23時まで)
※すべてのZoom会に参加できなくても大丈夫です。
定員:8名
参加費:18,000円(第1期生特別価格)

終了後も卒業生のみが参加する自分未来会議コミュニティでフォローしています。

参加申し込みはこちらから。
http://www.yoriyoku.com/jmk.html

よろしくお願いします。


自発的に学ぶと言うこと

高校生に仕事を選びのワークショップを行った。

20年以上前、好きなことを仕事をしようと起業をした。

それからずっとどうしたら好きなことを仕事にできるか研究と実践を続けている。

10代の多感な時期に、知っておいたらその後の人生が変わるのではないかという種を植える。

結論を言うと「好きなことをやろう」ということなのだ。

仕事になるとかならないとか考えるのは後で良い。

もし仕事にならなくても幸せは手に入るのだ。

今の時代は多様性が認められる世界であるし、個人が情報を発信できる。

そのお陰で、どんなことでも仕事にすることは可能なのだ。

時代は変化していく。

しかも年々時間が早くなっているのではないだろうか。

大人の経験や常識が子供には通じないことは当たり前になってきている。

テクノロジーが人間の生活に大きな影響を与えているのだ。

僕の知識や経験が役立つ人ばかりでないことは前提にしている。

一人でも役に立てば嬉しいという気持ちでやっている。

だからといって研究開発を続けることは当たり前のことだ。

それが教育に興味を持っている人の強みだ。

高校生を見ていると、ここに座っているよりも違う学びの方法があるのではないかと考えてしまう。

教育とは義務ではなく権利なので、学ぶ権利をどのように伝えるのかも重要だと思っている。

学校を卒業して勉強嫌いになる人が多いのは事実なのだ。

本来、人間には好奇心という本能がある。

興味があることは知りたいのだ。

・知りたいことを知るということ
・やりたいことをできるようになること

これが勉強することだと思っている。

・やりたくないことをやること
・知りたくないことを知ること

は苦痛でしかない。

やりたいことのために、やりたくないことをすることはある。

これはやりたいことのために必要不可欠であればやるのだ。

それだけ、やりたいことに意味があるのだ。

この学びというものは、自発的なもの。

本人が、知りたい、やりたい、学びたいと思うことが重要なのである。

親や先生が、知ったらいいのでは、やったらいいのでは、学んだらいいのではというものではない。

人は押し付けられると感情的にイヤになってしまうのだ。

この自発的な学びの鍵になるのが、好きなこと。

好きだからやっちゃうというのが自発性をうむ。

この好きなことが見つからないという人もいる。

好きなことを見つめるのは無理だ。

なぜなら、好きなことは出会うことだからだ。

好きなことがないという人は圧倒的に体験が足りていない。

経験をしていないから出会っていないのだ。

言葉を覚える前の赤ちゃんを思い出して欲しい。

彼らは好きなことしかできないのだ。

美味しかったら食べるし、不味かったら吐き出すのだ。

これも好きを知っているということなんだ。

ところが言葉を覚えるとイヤなこともできるようになる。

このイヤなことをすることで弊害が生まれる。

不健全なパターンで自分を不幸にする言動をしてしまうことだ。

これを解除するのも僕の仕事のひとつ。

大人になってから自分の制限を外すのはエネルギーも時間もかかる。

子供達に、好きなことを思いきりやることを伝えた。

仕事になるとかならないととかでなく、自分が好きなことをすること。

子供が好きなことをすることが大事なことなんだ。

そして大人である親も好きなことをすることが重要なんだ。

社会のみんなが好きなことを毎日しているのが理想なんだ。

どうしたら、子供達に自発的な学びの楽しさを伝えられるかな?

ワークショップ後にそんなことを考えた。

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