前々回の食事編、前回の運動編、に引き続き、最も重要である心理編を書いておきます。
人間のエネルギーの循環の仕方を考えると、口から食べ物を食べて、腸で栄養を吸収し、お尻から排泄をする。
このサイクルをずっと繰り返しています。
腸から吸収した栄養から体を動かしたり、頭を使ったり、呼吸したり、消化したり様々な動きに変換しています。
そして、余ったエネルギーは脂肪という形で蓄えます。
シンプルに考えるとこんな感じです。
僕はアフリカのドキュメンタリー番組が大好きです。野生動物の話です。
ライオンなんかを見ていると、お腹が空かない限り、ずっと寝ています(笑)
お腹が空いたとなると狩りをしてお腹いっぱいに食べます。
そして、寝ているんです。
この「お腹が空いた」というのは体のどこが感じてるのでしょうか。
臓器としては腸がお腹が空いたと感じて、頭に指令をだしています。
脳は、その信号をとらえて狩りをしようと体を動かしていきます。
とても健康的です。
人間の場合はどうでしょう?
もちろん「お腹が空いたから食べよう」という機能はあります。
ところが、人間は動物に比べると脳が発達しました。
お腹が空いてなくても、様々な理由で食べることを選択することができます。
食べることが生命を維持するために以外に行なわれる様になったのです。
僕はこれが肥満の一番の原因だと考えています。もちろんその逆もあります。
必要以上に食べてしまう。
さみしさを癒すために食べてしまう。
怒りを収めるために食べてしまう。
自分を罰するために食べてしまう。
恐怖から食べてしまう。
楽しいから食べてしまう。
喜びを分かち合うために食べてしまう。
食べないと怒られるから食べてしまう。
食べることに様々な意味付けをしてしまっているんです。
この意味付けをしてしまうのは人間ならではの特徴なんですね。
どんな意味付けをしているかは、どんな言葉を使っているかでわかります。
その言葉からどんな感情を感じているのか推測ができます。
人間が発する声は、体の声、心の声、頭の声を3つがあると僕は考えています。
それぞれ言語が違うのですが、頭で理解しようとすると言語に翻訳されています。
カウンセリングが機能するのは、人は様々なことに意味付けをしているから。
話を聞くだけでいろいろなことがわかります。
どんなことを言っているかで、どんな言い訳をしているかがわかるのです。
人は自分が正しいと信じていたいので、物事を正当化します。
これが自分にとって健全なものだったら問題は起きません。
ただ、自分にとって不健全なものなら健康を害してしまうこともあるのです。
自分の体の声が頭で違った形で翻訳して不健康になることもあるのです。
自分の心が健康ならば、きっと体の声が頭がきちんと理解してくれているはずなんです。
だから自分の欲求通りにしていれば、自分にとって一番良い形になるのではないでしょうか。
僕がメンタル面が大事だと思っているのは、それが専門でもあるのですが、ダイエットをしようと決意しても、それが出来たことがなかったことです。
セラピーで扱ったんだけど、できなこともありました。
今はわかるんですが、覚悟が全くなかったんです(笑)
たかがダイエットなんですが、食べることって人間の一番の根底にあるものです。
食べることは生きることと直結しているから。
根本的に自分を見つめていってわかったのは、食べることは人生すべてのことに影響を与えているということ。
本断食も以前に2度ほどやったことがあります。1週間の減食、1週間の本断食、2週間の復食だったかな。
その時に味わったのは、「暇」だということ。
どれだけ食べることにエネルギーを注いできたのかと。
食べない時って暇で暇でしょうがない。時間があまってしょうがなかったんです。
食べることに人生が左右されているのです。
それはわかっていたのだけど、ダイエットはできませんでした。
断食2回目は、体が慣れて痩せなかったし(笑)
まぁ、断食が体に与える影響を知りたくてやったことなので、痩せることが目的ではなかったんですが、そんな副産物があればという淡い期待がなかったわけではありません。
今回、ダイエットをしてわかったのは、生活全体を変えなければできないということ。
生き方を変える決意が必要だったんですね。
大げさに聞こえるかもしれませんが、僕にとってはそうだったんです。
仕事も家庭もすべて見直しました。その覚悟を個人セッションをして決めたのです。
そうしたらね・・・痩せて来たんですよ。
理想に一歩一歩近づいています。
生活を見直すことは続けています。これは習慣ですからね。
習慣を変えることは人間が一番嫌いなことだったりもするんですよ。
僕にとって課題は、睡眠ですね。
時間医学からすると22時から2時の黄金時間の睡眠を確保することです。
健康的に痩せるって深いなと探求は続きます。
今朝も、お腹がいっぱいと思っても、食べ続けてみたら、満腹感がなくなり食べられるようになったこと。お腹がパンパンになりました。さらにまだ食べたいと。そんな本能があるのかもしれません。犬も動けなくなるまで食べたりできますから。
きっと意志の力で自分をだますことができるのでしょう。
お腹がいっぱいと感じたら「もったいない」と感じても残すようにしようと思います。
心と体と心って僕にとっては興味がつきませんね。ワクワクします。
3回の連載を読んでくれてありがとうございました。