おとなの砂場ダブリンワークショップに参加してみた

ワークショップデザイナー育成プログラムのコミュニティで、近所でワークショップをやるというので参加してみました。参加の決めては、講師のプロフィールを見て、フェルデンクライスメソッドとジャックルコック演劇学校を学んだ人だから。ボディワークやルコック卒業生のクラウンのワークショップにエネルギーを注いでいたことを思い出したから。参加したワークショップはこちら

当日に知ったのですが、「自分アップデート」がテーマだったんですね(汗)

僕自身がテーマよりもメソッドに興味があったワークショップでした。

午前の部は「からだをほぐすこと」がテーマ。ずっと過去に参加したエサレン研究所のワークショップを思い出しながら受けていました。自分の体を向き合うことの楽しさを再び思い出したりしていました。自分の手で、自分の身体に触れるって不思議なんですよ。例えば、右手と左手を合わせたりした時に、右手が左手を触れているのか、左手が右手を触れているのか、それを味わっているうちに何かが溶けていく感じがするのです。脳が驚くというか、感じ方が変わっていく。

感情と身体について味わっていく。ロルフィングだったり、スリーインワンだったり、痛みと脳と感情についても深く学んできた。感情は筋肉に逃げ込むのです。痛みには感情があり、感情が解放されれば痛みも解放される。そんな体験を思い出しながら、体を味わっていました。

セルフで解放すること、他者の手を借りて解放すること。どちらも味わいました。自分ですることと他者と共にすることは明確に違います。他者の手を借りることは客観的になれますね。身体って本当に興味深いです。

軽くなった身体で、昼休みは、まず散歩にでかけました。やっぱり、身体は動かしてなんぼのものです。肉体を持つということは、この世のことを深く味わうためだから。身体を動かして五感で感じることが、シンプルに喜びですね。

午後は「からだで表現すること」がテーマ。演劇やダンスのワークショップは会場をよく歩きます。人と人がぶつからないように、なるべく大きく自由に歩くように、これも身体を感じることになります。人の感覚は面白い。

印象的だったのは、宿題がでていて「自分の持ち物(所有物)の中から必需品じゃないけど、新たな人生を新たな場所でスタートさせるとしたら持っていきたい物」を一つ選んで、その写真を持ってきてください」というもの。だんだんと寒くなってきたし、アグラスカートを実際に持っていこうと選びました。アグラスカートは山で使う防寒着でアグラがかけるスカートです。これサイズアップしたものだと上にも着れて雪だるまみたいに可愛くなります。ウールなのでジワっと温かいのが好きなんですよね。在宅ワークで使う人も多いアイテムです。

このアイテムを他の参加者に何も説明せずに見せて、「このアイテムは何をしてくれるものか?」を考えて、それをワンアクションの動きにするというワークをしました。

僕の番になると、他の参加者が踊りで表現をしてくれます。真剣に一生懸命にアイテムが与えてくれるであろうアクションをしてくれるんです。大の大人が何をしているだろう。そう思うと笑えてきました。その心のフッとした緩みから、僕が選んだアイテムは僕の役に立とうと真剣に愛を与えてくれているんだなということに気づきました。ちょっと感動しちゃいましたよ。

このアイテムのアクションは3つの動きをしてもらって、1回目はただ単に受け取る、2回目はレスポンスの動きを返す、3回目は相手の動きを楽譜として自分が自由に身体を動かすというものをやりました。自分が選んだアイテムとペアダンスを踊るということ。影響を与え合う関係性なんですよね。これ道具をもっと大切に扱わないといけないと思ったのです。友人を選ぶのと同じように道具も選ぶ必要があるんだなと。自分が本当に好きなものに囲まれるのが大事だなと思ったりしました。

そして、コンタクトインプロをやったりも。頭で考えて動く人、身体で感じて動く人。コンタクトインプロはやっぱり感じて動くことが大事だと思いました。思考で動くと説明的な動きにしかならない気がするのです。そして、ペアダンスを踊るのではなく、ソロのダンスと同じだということ。ペアダンスは触れ合いではなくエネルギーの交換なんです。以前にサルサの先生にそんなことを聞いてダンスって面白いなと感じたことを思い出したりしていました。

色々なワークをやったのだけれど、特に全体でシェアがないワークショップでした。これはヨーロッパ仕込みの個人主義だからなのか。感じるというのは個人のものだからなのかと考えたり。感覚は言葉にすることで消え去ってしまうこともありますから。僕自身はワークショップは体験をシェアする形が好きなのだけれど、使い分けをするのもありなのかもと思ったりしました。

「自分アップデート」するって、過去を捨てるわけではないのです。過去をしっかりと味わって、その積み重ねで今があることを思い出す作業でもあるのです。そして、未来に向けて、今できることをする。この今することは、自分を解き放つことでしか起きないんですよね。過去が自分の圧力を高めるプレッシャーとし、未来に向けてその反動で解き放つ。これは爆発するという暴力的なことではなくエレガントなものなんだなと感じました。

未来を創り出す作業って、自分を解放していれば、とても優しいことなんですね。思考に偏りすぎていると爆発して破壊のエネルギーにしかならないのではないかと感じました。未来を引き寄せるのではなく、未来が勝手にやってくるみたいな。ただそれを踊るように楽しめば良いということなんだなと。

自分の原点を思い出したような1日でした。ありがとうございました。

■ダブリンワークショップ
https://dublinworkshop.hatenablog.com

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感情を入り口に潜在意識から様々な問題を解決し、人生の目的に気づいていきます。
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自分が持つ「好き」を見つけて、それを仕事、伴侶、趣味に応用し、自分らしくなるためのワークショップ。
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■ハンモックフルネス
日々ゴキゲンでいるために自然の中で心身を整えるイベント。
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食欲の秋のハンモックフルネス

青学ワークショップデザイナー育成プログラムの卒業生たちがハンモックフルネスに参加してくれました。ワークショップというキーワードでゆるくつながっている不思議な仲間たち。最近では会社員の人たちの間で卒業生が増えているみたいですね。僕らの時代は講師のみならず参加者の方々もアーティストが多く刺激が多かったですね。お久しぶりですの方と初めましての方なんですが、最初から古くからの知り合いのような懐かしい感じがしました。

ハイキング季節が到来したからでしょうか。高尾山口駅は大混雑。紅葉の時期に向けて人が増えていきますね。天気も回復傾向なので楽しみです。99.9%は高尾山を目指しますが、僕らは人がいないほうに向かいます。

秋ですね。どんぐりが木から落ちてくる季節です。まだ紅葉ははじまっていませんが、この時期の山も気持ちが良いです。セミの鳴き声も終わり、鳥のさえずりが聞こえてきます。

そして、初ハンモック体験!笑顔がこぼれる。

この初体験は1回しかない貴重な場面です。このアウトドアでの浮遊感は特別ですね。

インプロと空手で鍛えた体幹があるからでしょうか。魔女の座りをして楽しんでいます。ハンモックってバランス感覚があるといろんな乗り方ができます。

今回のテーマは焚き火料理。火をおこして管理してもらい焼き物をします。

しいたけ、栗、ししとう、ソーセージ。

炭火と違って、すぐに焼けていきます。こげても美味しい、生焼けも美味しい。スモーキーでワイルドな味は最高です。

こちらは鮭と舞茸の炊き込みご飯。アウトドアでご飯を炊くの得意なんですよ。高校生の時に鍛えました。おこげをちょっとだけ作るのが美味しさの秘訣です。

温かいご飯ってだけで幸せです。

食後には豆をひいて、エアロプレスゴーで、コーヒーを。これまた幸せ。

この後は、お腹いっぱいでお昼寝タイムに突入です。この時間がマインドフルネス。

で、ハンモック秘密ポイントに偶然にもいたNLPチームの方々も含めて記念撮影。もちろんハンモックつながりの友人たちです。俗世間の垢を落とした満面の笑顔。

■動画

■ご感想

WSD方式でニックネームで最初から、あーこさんに習って、上田さんと呼ばずに、最初からまあちゃんと呼んだ効果か、前から知ってる人と遊びに行ってきた感覚でした笑

ワークショップデザイナーの見方からすると、デリバリーの部分(もはやギフトかな)が最高のワークショップでした!

ゆあぽん

オモシロガル族、バンザイ!

あーこ

ありがとうございました😊

「また、来たい!」という感想をいただき、感無量でございます。

また、遊びましょう!

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スケジュールが合わない場合は調整可能です。

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夢を紙に書いておくことの重要性

「好きなことを仕事にする」ということは僕が追求しているテーマのひとつ。僕はこれを現代の修行だと思っています。修行とは、自分自身を知ることであり、この世界での自分の役割を自覚することであり、豊かさを分かち合い、自分自身が幸せを感じることである。

とても楽しいことは多いが、それと同じくらいに苦しいこともある。楽しいことと苦しいことは同じようエネルギーで、プラスの側面から見れば楽しく、マイナスの側面から見ると苦しい。だからこれこそが現代の修行ではないかと思っています。

快を求め、痛みを避ける

これは人間の本能です。つまりは逃げやすいということ。痛みから逃げる。逃げること自体も痛み。

するとどうなるのか?

自分自身を誤魔化すのです。意識的に嘘をつくというよりも無意識に嘘をつく。それも自分自身に。だって、痛みを感じたくないもんね。

だから、自分の夢や決めたことを紙に書いておくことが重要なのです。

いつでも見返すようにすることが大切なのです。初心忘るべからず、時々の初心忘るべからずなのです。人の記憶ほどあてにならないものはないのです。脳科学的に言えば、記憶って思い出すたびに書き変わっていくこと。昔の辛い思いでも、懐かしい話になるのは、この機能がそなわっているためなんです。この原理を使って僕たちセラピストは心を癒したりするのです。

人が元気にいられるように、忘れるし、記憶さえも書き換える。これが人間だということ。だから、脳内に記憶させるのではなく、紙に書くことで記憶をさせるということが重要なのです。

本当に都合良く人は自分の記憶を書き換えるから。

紙に書いておきましょう。あとから見直すと興味深いことがわかります。特にやりたいことについて書いておくことは重要です。1年に書いたものなんて、覚えていないですから見返すととっても面白いです。書いた覚えがないのに叶っていたり、こんなこと望んでいたんだと思ったり、都合良く忘れていたりすることがよくわかります。

身体と心と魂で選択していれば、夢を叶える方向にしかいかないんだけど、意外とみんな選択できていないんだよね。心から選択すると色んなことが淡々となります。なぜなら感情に左右されなくなるから。この体験は一度するといいんじゃないかなと思ったりします。ワークショップ作れないか考えよう。これも僕の夢のひとつに加える。

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雨の中のハンモックフルネス

雨は夜更け過ぎにやみ、気温が上がってくる来るという天気予報。それを見て開催を決定。ところが天気って気まぐれなんですよね。気温上がらず雨は再び降ってくるというコンディション。みなさんのアウトドアでのスキルがアップする会となりました。

どんな環境でも持っている道具で対応する。そんな面白さを知れた会だったかもしれません。

今回はいつもと違い高尾駅に集合です。後ろに映っているIchigendoさんは、パンやおにぎりが美味いです。ここでお弁当を買って山に登ったりします。

高尾駅集合になった理由はこちら。ミハラキッチンです。ここでのご飯をSNSで発見した人たちが是非行きたということで実現しました。

このお店は高尾という内陸にあるお店なのに海鮮が美味いんですよね。念願の炙りサーモンといくら丼を新米でいただきました。美味すぎました。

このお店は何を食べても美味しいのです。ただ、お腹いっぱいになるので、山でご飯を楽しむ時には行けないお店です。夜までお腹いっぱいでした。

高尾駅から歩くグループと高尾山口駅に移動して歩くグループに分かれて現地集合に。

写真の通りにビューポイントは霧で何も見えず、、、

というわけで、現地で無事に合流。スタスタと歩いたせいかそんなに遅れずに到着。腹ごなしになったとかならなかったとか。

雨でもそれぞれの凌ぎ具合が素晴らしい。意外と樹林帯の中は木が雨を吸収してくれるのです。場所を選んでハンモックを張ると濡れなかったりも。

副隊長による焚き火講座。この雨で薪がずぶ濡れの中でもしっかりと着火。さすがです。どんな環境でも火起こしができると自信がつくんですよね。これって生きる力につながっているので自尊心が育つのです。見事だったなぁ。

雨の中に簡易タープを張ってみたら、そこにドングリが落ちて来ました。これはコナラのドングリですね。ドングリ検索表と便利な画像があります。これを参考にするとドングリにはまりますよ。

今回の参加者は「自分未来会議」の参加者の皆様なので、対話も自然と盛り上がりました。

なんらかんら言って、雨の日の山も乙なものですね。

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医療者向けにセミナー出張開催

今年で3年目になります。呼んでいただけるって有難いことです。そして、毎年会える人がいるということは、この感覚が帰省なのではないかと思ったり。

昨年とは違い、すんなりと到着できて一安心です。当たり前って大事ですね。電車の定時運行ってやっぱりすごいよ。

個人セッション

個人セッションでは、皆様、大きな気づきがあったのようで良かったです。テーマがハッキリしなくてどうしようかと言われましたが、それでいいんですよね。話を整理して問題を見つけるのは僕の仕事です。話していれば自ずと課題が見えてくるものなのです。脳内で考えているよりも話すことでわかることがあるんですよね。

そして、セッションでの変化は穏やかなので、自分や周りの人たちを観察していると良いかもしれません。自分自身の変化って気づかないものなので、誰かの発言を気にしているとわかることもあります。この穏やかな変化があるので、意識の抵抗がなく変われるのです。ストレスを解放するって大事なことだと思ったりします。

院内セミナー

歯科医院の院内セミナーをやっています。院長先生の話では、スタッフの才能がわかり、チームワークもよくなってきている。スタッフも周りのみんなのことがわかって働きやすい職場になって仕事に来るのが楽しくなったとフィードバックをいただきました。仕事ができるスタッフに囲まれて院長が治療に集中できる環境ってステキだなと思ったりしています。そんな場に優秀なスタッフが集まるんでしょうね。

今年は「観察」と「対話」をテーマにセミナーを開催。観察は鏡のワークでゲームをしているような感覚で観察力をあげるようにしました。もうひとつは、院内のクオリティ・タイムをあげるための作戦会議。そして結果を演じるところまでやってみました。自分の頭で考えて、動ける人たちが多いんですよね。発表やプロセスを見ているとそれぞれの持ち味がよくわかります。個性が融合していくと院内の雰囲気がよくなって仕事が捗ることになるのでしょうね。

早速、院長は笑顔で仕事をしているらしいという噂が流れてきました。患者さんにも良い影響がいく予感がしています。

ザ・パートナーシップ

今回の医療者向けセミナーのタイトルは「ザ・パートナーシップ」。リーダーシップ、チームワークに続き、あえてパートナーシップというテーマをいただきました。パートナーシップという関係性は、家族関係、友人関係、職場関係などの様々な関係性の中でも一番難しいとされています。なぜなら理性ではコントロールできないセクリャリティが関係しているから。そして、パートナーシップはこの世に生まれてきたからには逃げられないテーマでもあります。両親がパートナーシップを築いたからこそ生まれて来たのが自分自身だからです。もちろん夫婦関係を選ぶか選ばないかの自由もあります。時代と共にパートナーシップも形を変えています。

パートナーシップをテーマにすると参加者が減るというジンクスが僕らの業界にはあります。なぜなら、パートナーシップについて深く自分を見つめることって楽ではないからです。よくぞ覚悟を決めてやってきてくれた人たちなんです。拍手を送りたいです。「男らしさ」とか「女らしさ」とか男女の役割に縛られていたりするのもあるんですよね。どちらも自分の中にあって良いというのが僕の考え方です。そのバランスが自分らしさを作っていると言っても過言ではありません。

みなさん積極的に参加してくれて、お互いの経験をシェアしたり、誰の問題をみんなで取り扱ったり、自分の傷ついた子供時代を癒したり、未来のパートナーシップについて考えて演じてみたり、多くのチャレンジをしてくれました。僕も勇気をもらいました。

自分の経験が他の人の役に立つということがよくわかったのではないでしょうか。そして、タブーとされている話も真摯に聞き、正直に話すこと。もちろん、話せることだけ話すという安全な場での体験は新鮮だったのではないかと思います。

僕は、みなさんの個性がより強く発揮されて来たなと思っています。大学を卒業してからも学び続け、治療家としても優秀な人たちなのですが、一人一人が違う才能を持っているのが印象的でした。医療者として技術も上がるし、院内も変わっていくかと思います。根源的なストレスを解放しているので、どこに影響がでるのかわからないのです。深層心理の不思議なところです。説明ができないことも多いのです。

今後、どのようになっていくのか楽しみです。ありがとうございました。

すみません。写真ないんです。それくらい集中していたんです。全行程終了後の一服の写真のみ。

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そのセラピーのルーツはどこにあるのか?

「まぁちゃんのセミナーは、うちの社長が傾倒してる自己啓発セミナーと違うのですが、それはなぜですか?」

という質問を受けて考えました。

よく話を聞くと、「いつまでにやるのか?」「それは成長するのか?」「目標が低いのではないか?」と追い込まれる感じがして苦しいというものです。

僕は歴史を調べるとわかりやすいんじゃないかと思うのです。そのセミナーのルーツはどこにあるのか?ということ。科学史などの学問も非常に面白いですね。

古代を見れば、火を囲んで語り合う、祭り、演劇などがセラピーのルーツだと感がられます。心理性だけでなく身体性や集団性、霊性なども大きく関係しています。この辺りは飛ばします。

大きくわけると第一次世界大戦頃の価値観と、第二次世界大戦以降の価値観の違いだと考えています。どちらも戦争がからんでいるのは、人々の価値観が大きく変わるキッカケになるのが戦争なのでしょう。

前者は「人が死なないように鍛えよう」という価値観が根底にあります。だから生徒にがんばることを強制します。いわゆる体育会系的なノリがあるのです。これは父性のエネルギーですね。

後者は「自分の信じ込んできた価値観を手放す」という考え方が根底にあります。僕自身は自分が影響を受けてきたセラピーについて調べたことがあります。そのことについて簡単に書こうと思います。

ビートニックから始まり、ヒッピー文化がアメリカに広がったのは東洋思想が西洋に入ってきたから。西洋文化が男性性であるならば、東洋文化は女性性のように質が違うモノです。陰陽の関係にあるもの。

その文化が生まれたのもベトナム戦争ともつながりを持っています。戦争帰りの兵士がPTSDを発症し、それを解決しようとしたのが現代セラピーの始まりだと僕は考えています。

ラブ&ピースという言葉が生まれたのもこの頃ですね。LSDなどのドラッグも人の心理を解き明かす目的の人もいました。変性意識状態になった時に人は芸術的な才能を発揮したり、通常では考えられないことが起きたりするのです。セラピーの技術もドラックを使わずに変性意識状態にして安全な状態で治療ができないか研究されてきたということでもあります。

どの時代でもそうなんですが、「今時の若者は…」と言われ続けています。古き価値観から新しい価値観への転換するために、思い込みを手放す必要があるのです。

人も変われば時代も変わります。時代の空気感が変われば人も変わらなければならない。パワハラとかセクハラは昭和の時代には何ら問題があることではありませんでした。それが令和の今は大問題になるのです。それは人と共に時代も変わっていくので、人が時代に合わせる必要があるということ。前時代の価値観を手放し新しい価値観を取り入れることが重要になります。

親から受け継がれた価値観、時代から与えられた価値観、それから自由になることが目的のセラピーを僕は学んできました。一言でいえば「手放すこと」を重要視している価値観ですね。

前者は「強いること」、後者は「手放すこと」ですね。

それが違うのではないかと話をしたら、とても深く納得をされていました。

これはどちらが良くて、どちらが悪いというものではありません。本当は両方必要なんです。エネルギー的に見れば、前者は父性で、後者は母性です。どちらのエネルギーも子供には必要なのです。

ただ適切に見極めてこのエネルギーを使わなければ、ただの暴君になってしまいます。特に父性の使い方を気を付けていないとただの迷惑な人にしかなりません。時代は父性の時代から母性の時代に大きく変換しているところです。僕が学びを深めていた20年前頃は、母性的な考え方はマイナーな考え方でした。「24時間戦えますか?」というコピーがあったくらいですから。

セミナーで学んだこととか、セラピーの技術とかは道具に過ぎません。便利な道具にもなるし凶器にもなるのです。使い方が大事なんですよね。

今は第三次世界大戦と考えている人たちもいます。世界中が巻き込まれた混乱に突入しています。また価値観の変化が起きる時だと僕は考えています。今、転換が始まりかけていて、流行に敏感な方が発見するにはこの混乱機を抜けた後でしょう。

新しい変化を機敏に受け取り表現するのはアーティストの役割。ビジネス的な世の中の中心を補完するのがアートの役割です。どんな価値観が生まれるのか注意深く見守っています。

新しい時代ってワクワクするんですよね。ただ変化は優しいものか厳しいものかはわかりませんが。キャッチアップはずっと続けていきます。

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隠すから盗まれる

人の心理は面白い。
隠しているものを見たいのだ。
これは好奇心という本能なのかもしれません。

お店でモノを盗むのは犯罪ですが、アイデアや技術は盗むことが可能。
職人の技術は教えるのが難しいので、盗めとよく言われる。
上手くいっている人を徹底的に真似ろともいう。
師匠と弟子の関係でも弟子は師匠の技術を真似ながら学んでいく。

たまに聞くのです。
師匠に当たる人が「盗まれた」とか、ナンバーツーにすべてを取られたとかね。

ほとんどの場合、師匠が教えず、隠す傾向があるようです。

「盗まれる人は、隠しているからですよ」

その言葉を聞いて、目からウロコが落ちました。
いや、ほんと、そうだって。

僕が学んでいたセラピーでは「オープン・シークレット」なんだとよく言っていた。
「秘密はすべてオープンにしている。自由に技術を持って行ってくれ。」
というように僕は理解していた。

特許とか知的財産が大切なのはわかる。
僕はこの分野は、トレーサビリティがしっかりしていれば良いと考えています。
誰かが誰かの影響を受けているので、その流れはわかっているほうが良い。

なので、オープンソース的な考え方が好きだ。
コンピューターのプログラミングの世界で、プログラムコードが公開されていて、自由に改造が可能であり、その新しく発展したものもオープンに分かち合うものだ。

そのほうが科学も文化も発展するような気がしているのです。
実務家の人たちはどこでお金を稼ぐのかと言われそうです。

これもバランスなのかもしれません。

隠すから盗まれる。

これは僕の中で名言になりそうです。

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共にいる学び

セミナーやワークショップで学ぶのはとても役立つ。
知識や体験が手に入るのだ。

共にいることで学ぶことがある。
同じ空気を吸い、同じ飯を食らう。
それでしか手に入らないこともある。

ただこの学びには観察が必要だ。
目に映っているだけでは観察にはならない。
脳は低燃費が好きなので目に写った情報のほとんどを捨てる。

見た気になっている性質を持っているのだ。
過去の記憶から情報を拾って見えていないものを見ていることもある。
そのまんまを見るというのは難しいのだ。

知覚とは事実とが同じことはない。
「今、ここ」が大事と言われているが、過去や未来が幻想を見せる。
そのまんまを見ることはできないのかもしれない。

ただ共にいる。

その中に学びがあることを覚えておきたいモノだ。

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ゴールを体験する

物事をコツコツやるためには、ゴールした時に手に入る体感を知っていることが大切。

でないと、コツコツできないんだよね。

反復練習って、上手になるためには大切なこと。

だからこそ、好きなコトをするのが重要。

そして、好きなモノに囲まれるのも大切なんだよね。

写真は東京駅大丸地下1階で購入した創作寿司。
夢がいっぱい詰まった弁当を食べて幸先の良い出張中です。

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哲学とは何か?

「哲学とは何か?」という問いをソクラティック・ダイアローグに参加してから考え続けている。どうも世の中で開催されている哲学対話とか哲学カフェというものは哲学の一歩手前のようなものらしい。自分の内面を言語化するだけでは哲学と呼べないのかもしれない。

平田オリザ著「ともに生きるための演劇」の読書会をワークショップデザイナー育成講座受講生同期とした。この本には

「哲学」は、異なる価値観を持つ人たちが、その異なる「概念」をどうするあわせていくかを突き詰めたものです。(略)「演劇」は、「哲学」だけではすり合わせることができない、異なる「感性」のすり合わせだと私は考えています。

と書かれています。読書会の参加者が公務員経験者であることが哲学を現実に引き寄せてくれた。なぜなら、公務員って法律に基づいて仕事をしているからです。つまり文章で規定されたことに基づいて仕事をしており、迷った時には法律が拠り所になります。

「哲学は法律に似ている」という言葉に納得しました。法律は誤解が極力ないように規定している言葉です。哲学とは誤解のない文章で物事を考えるので非常に似ています。

誰が読んでも矛盾のない文章で物事を定義してはじめて成り立つのが哲学。

日本で哲学をする難しさがここにあるのです。日本語って詩のようですから。日本語ってすべてを曖昧にしがちな言語であり、行間を読み合い、書かれていないことを想像で補いながらコミュニケーションをしていく言葉なんです。つまりは、何となく伝わっていればいれば良い言語。

なんとなくなので、数学のようにハッキリとした定義は不可能と言っても良いし、正確に表現しようとすると主語述語をちゃんと書くと違和感のある文章が出来上がる。

言葉を話すのは誰もができるけれど、言葉を書くのが苦手な人が多いのです。これは話し言葉と書き言葉が違うから。自分で書いた言葉を音読すると何か変な感じがしませんか。なんで話し言葉と書き言葉は違うのでしょうね?世の中には不思議がいっぱいです。

最近、文章を書けないし、読めない人が多いという話を聞きます。ネット上で炎上するのはこれが原因だとも言われています。最近の情報ソースとして求められていることがブログから動画になったことも関係するのでしょう。本を読むよりも講義を聞く方が理解しやすい人が多そうです。そうなると演劇って哲学では取りこぼされる人たちをフォローするものなのかもしれませんね。演劇は言語以外の非言語も使いますから。

哲学って誰もが誤解されない文章レベルまで精査してはじめて哲学をしたということになるのでしょう。

体験することって大事だな。ソクラティック・ダイアローグの体験は改めて良かったんだなと振り返り、多くの人と対話することが理解を深めるのだと読書会をして良かったなと思っています。

他者がいるから対話をして深めることができる。これも哲学の入り口なのかもしれない。

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